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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年11月9日
  • 読了時間: 2分

 田島陽子もと参議院議員がネット番組で発言した。

 「『妻』という呼ばれ方でいいのか?」というテーマで「妻って変な言葉だよね。刺身の“ツマ”で、何かの端っこみたい」と指摘したうえで、「人間の旦那の相手を妻と呼ぶのは失礼、腹立たしい」「これは法律で変えていかないといけない」などと語った。


 これにケチをつけたのがタレントの猪狩ともか。

 この人はアイドルユニット「仮面女子」のメンバーで車いすユーザーと紹介されている。彼女は自身のバツ(エックスとも言う旧ツイッター)で「いい加減こういう言葉狩りやめませんか?普通に『妻』で良くないですか?」と投稿し、これが一部で「反論」と報じられた。



 言葉ということでは、法律を改訂するべきだと元議員は言った。

 これは当たり前のことである。法律では言葉を正確に使用しなければならない。そして現代の日本の法制度では、婚姻について両性の平等を謳っている。ところが今の婚姻届は記入欄に「夫」「妻」と記載されていて、片方を添え物とする表現になっている。

 これだから、「失礼」「腹立たしい」としたうえで、法律を変えないといけないという指摘である。俗に軽く発した言葉に細かいことで非難を浴びせることを「言葉狩り」と言うことがあるけれど、それとは明らかに違う。


 つまり猪狩は田島の発言の趣旨を正確に捉えていない。

 だから、言葉を正しくしないと法律的に問題であるという指摘に対し、「普通」に従来のままでいいと的外れなケチをつけたのだ。

 これでは真面目な問題提起に対する「真面目狩り」「問題提起狩り」である。こういうことをする人は他にもいて、それは常に通俗的で時代遅れな「普通」を掲げて改善を妨げるから、とても迷惑なのだ。芸能人の無知だけでは済まされない。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年11月8日
  • 読了時間: 3分

 かつて安倍晋三総理大臣が国会答弁で「私は立法府の長」と答弁した。

 このさい近くに座っていた石破茂(現前総理大臣)が啞然とした顔をしたのがテレビに映っていたから、大いに話題になった。

 このさい安倍首相は、山尾志桜里議員(当時)の質問に対して、そう答えたのだが、そのさい「ちゃんと勉強してください」と言ったから、ますます驚き呆れられた。

 山尾議員は東京大学を出て司法試験に受かって司法修習を受けて検察官をやっていたことがある。これに対して安倍首相は、成蹊大学に付属から入ったから受験勉強をしたことが無いと公言したうえ在学中も遊んでばかりで単位を取らずに金で卒業させてもらったらしいことを、その時の大学の先生が証言していた。

 それでも安倍首相の方が正しければ、学歴にも関わらずということで勉強しろと言っても良いが、そうではなく、法的なことでとんでもない間違った発言をしたのだ。国会答弁で総理大臣が自分の役職を知らないことを堂々と露呈させたのは前代未聞である。さすがは世襲の三世である。


 高市早苗総理大臣も同じである。

 政府が憲法を弄り改変するのは駄目だというのに対し、安倍首相は「私は立法府の長」(本当は行政府の長)だから駄目じゃないと言ったわけだが、それと同様に高市首相も国会答弁で、憲法は権力者の暴走を防ぐためにあるという指摘に対して、その考えを自分はとらないと言っただけでもとんでもない(取るかどうかではなく定義されているのだから選択の余地はない)が、さらに、憲法は権力を与えるものだとまで言った。

 本当は、憲法が権力者の地位の裏付けであり、その地位は国民によって付与(貸与のほうが正確だろう)されたものだから、権力者は国民のために働く義務があるから憲法に従わなければいけない、ということだ。それなのに政府が権力で憲法を都合よく改変するのは、泥棒や詐欺師や強盗が仕事しやすく刑法を変えるも同然である。

 


  高市首相は安倍首相と学歴が違う。

 高市首相は国立の神戸大学を出ているから、安倍首相のように受験勉強せず付属から入って金で卒業とはいかない。国立大学にも不正入試はあるが、高市首相が不正入試とか裏口入学とか言われたり疑惑を持たれたりしたことはない。また、学部が法的な問題とは無関係な理系や芸術系や体育系などでもない。

 ということは、偏差値とか学歴とかは関係ない。憲法を故意に無視するとか従わないとかなら、そう言うべきである。言ってよいことにはならないが、言葉の意味としては通用する。ところが、高市首相は定義を勝手に変えてしまうという、とうてい許されないことをした。

 これは確信犯であろうか。そうでないことは文脈から判る。前に東大の先生が、東大に入る人でも試験だけ要領よく通過しているだけだから本当に中身を解ってはいないので直ぐ忘れてしまう人がよくいると言っていた。だからちゃんと勉強したはずの人でも解ってないことが、全国的にある。それではないか、高市首相も。


 それを言ったら、検察官でも裁判官でも弁護士でも同じ人がいる。

 だからも司法の程度が低いことが原因の冤罪があるし、また、医師にもいるから間違って患者を殺傷してしまう。勉強せず金でというのは昔から医学的が酷いと言われてきた。

 これと同じことが、世襲議員でも、そうでない議員でも、同じようにあるということだろう。実に危ないことだ。

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年11月6日
  • 読了時間: 2分

 コラムニストの町山智浩がひんしゅく発言した。

 この人は元映画雑誌編集者だから映画に詳しいけれど、しばしばドラマがサッパリ解ってない解説をするし、リベラル派のような態度だからネトウヨに攻撃はされるけれど実は政治経済でも国際情勢でも相当お粗末な発言をしているので、これでは他のことでもひんしゅくを買っても何ら不思議ではない。

 そして今回のひんしゅく発言とは小野田紀美が偏差値35の大学を出ていることで、そんな人が役職を務まるものかと言うものだった。これには彼と近い人も批判していた。



 小野田紀美と同じ大学を出ている政治家に鈴木宗男がいる。

 あの人の出身は北海道の貧農家庭である。高校生では野球部だったそうで、同じ部の同級生がテレビのインタビューで言っていた。鈴木宗男といえば、うちが貧乏であったことか何より記憶に残っているそうだ。

 それでも東京に行って大学に通いたいと言う息子の為に、父親は大事な牛を売って希望を叶えてやった。


 鈴木宗男の政治の師匠は中川一郎である。

 おなじ北海道の出身だが、中川一郎は北海道大学を出ている。その息子の中川昭一は麻布高校から東京大学へと進んでいる。これは恵まれた家庭の出身ということである。うちが貧乏な鈴木宗男のようだと、一流大学に進学することは何かと難しい。

 そして町山智浩は東京の都心になる千代田が出身地で早稲田大学を出ている。だから、この点では恵まれた環境で育ったと言える。

 そのような差が、当人の資質や努力より先ず存在する。


 だから入試の偏差値より真面目に勉強したかの方が重要だ。

 ただ、偏差値が低い大学だと全然勉強しなくても金次第という所があるから、そうやって卒業した人は問題である。スポーツで活躍してもらうから単位は甘くしてやる、ということで卒業できた人は東京大学の卒業生にもいる。それとは違って、私大だと金次第という所がよくあるのだ。そうやって大学を出た人は、真面目にやることを知らない。

 だから、出た大学の偏差値が低いことで不真面目な人ではないかと疑われることならば、あってもしょうがない。そうではなく偏差値だけで断定してしまうような発言をしたから、町山智浩は非難されたのだし、非難されても当然のことだ。


 

 
 
 
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