大相撲の舞の海だった人が野村證券などを相手に訴訟を起こした。
この記者会見によると、もと舞の海は引退後の商売がコロナウイルス禍の悪影響を受けたので代わりに投資を始めたのだが、そのさい違法性まで疑われるものに大金を払わされたということだった。しかも、もと舞の海の事務所の顧問をしている税理士が野村証券で確認をしたところ問題が無いとか大丈夫とかいう話だった。
つまり、顧客に対して堂々と嘘をつかれて多大な損害を被る目に遭わされたのだと、もと舞の海は主張している。

舞の海は引退後の商売が話題になっていた。
そして今度は投資ということで、事務所を作り顧問の税理士も雇って、いかにも学生相撲の出身者らしいというべきか。ところが、大手の証券会社が、そこまでやるかということをしたから被害に遭ったと訴えているわけだ。
ただ、最近は他にも証券会社の従業員が犯罪行為をして騒ぎになっているから、もともとその会社や業界の体質が指摘されていたけれど、それが行き着く所まで行ったということなのだろう。
これは、かなり酷い話である。
そこまで酷くなくても、安心して投資できるように助言するなんてのは建前だけで、実際にはカモにしてやろうとして、なりふり構わずなのが現実である。
この話は前にしているが、自分が投資のことで三井住友銀行の担当者から聞いたのによると、よく証券会社などが顰蹙を買っているのと銀行が同じではいけないということで、客が望んでいないのに手数料稼ぎのため買い替えを勧めるなどの行為はしないように、組織の上から「お達し」があったそうだ。儲け主義の証券会社と違って銀行の投資部門は強引なことはしないということで安心と信用を得ないといけないからだ。
ところが証券会社と同じ銀行もある。
とくに旧東京都民銀行は証券会社なみに投資部門に力を入れているが、それで強引な買い替えをさせたり、客が購入を希望している投資信託などの商品を駄目だと強弁して、確実に損をすると言っても過言ではないものを強く勧める、ということを繰り返す。
あまりに酷いのですべて解約したが、銀行がそこまでやるとは思わず、自分の甘さを思い知った。もと舞の海も、そこまで酷いとは思わなかったのだろうが、やはり自分の甘さに原因がある。