- 井上靜

- 7月7日
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「ポッチ 飯」と呼ばれる行為がある。
これは学校などで、一人ぼっちで弁当を食べることだ。いじめられっ子が、とうとう弁当を食べる場所がなくなってのこと。
時には、とうてい食事の場所ではない便所の個室で食って、それでもまだ独りぼっちの方がいい、ということだ。
似たようなことが会社である。
上司と一緒に食う飯は不味いから、 安くて粗悪でも独りで食うほうまだ美味いということだ。それで、例え高級焼肉を上司が奢ってくれても、まだ吉野家の牛丼を独りで食べる方がいいということになる。
しかし、高級焼肉と吉牛では、料理の美味しさの絶対値に差がありすぎるから、どんな条件下でも、高級焼肉の方が吉牛なんかよりはるかに美味しい。

そもそも牛丼なんてジャンクフードである。
これは、米国人が食べないクズ肉を薄く切って素材本来の味と食感を誤魔化す為に化学調味料で煮込み濃い味で一瞬美味しく感じる料理という日本人の発明である。しかも、どぎつい色まで付いた紅しょうがを乗せる。
これではパワハラ上司100人より不健康だ。身体に対して精神的ではなく物理的に直接の打撃がある。
中国人も韓国人も言う。
よく日本人が自分で言う、日本人の味覚は繊細なる主張は意味不明だ、と。 甘辛い味付けなんて繊細でもなんでもないのだから。これは本来の味を打ち消すものだ。
おそらく貧困が原因だ。例えば敗戦直後の混乱の時期にあったことだが、米軍基地の残飯を譲り受けて、そこからまだ食べられそうなものを「ごった煮」にして濃い味をつけて、一旦廃棄物として集積されているから使用済みコンドームまで混ざっていたことがあった、なんてもので空腹をしのいだ。そうした貧困から生じた食事だろう。
いつになったら日本人は目を覚ますのだろうか。


