- 井上靜
- 2024年11月15日
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大学を卒業したら借金を抱える人が少なくない。
これではゼロから始めるのではなくマイナスから始めるようなものだ。そう田母神俊雄もと空幕長が指摘していた。そのうえで彼は、補助金を増額し学費の無償化をするべきだと説いていた。大学を選別して行えば増税など無用とも説いていた。
これは基本的に正しいと言えるが、今までの経緯を踏まえていない。
大学を選別して無償なのは既に大学校がある。
その一つが田母神俊雄もと空幕長も出ている防衛大である。この他にも公務員の要請所で大学に準じた大学校が何種類かある。
それらは学費が無料で公務員の研修として公務員の初任給と同じ手当が支払われる。その代わりアルバイトは禁止。する必要ないし勉強に専念せよということ。
また寮生活で外出は制服着用という規則があるけれど、それを律儀に遵守する人もいれば、駅の便所の個室などで鞄の中から私服を取り出して着替え、帰るときまた制服に戻る人もいる。
こうした大学校は公務員が必要だからあるもので、それ以外の大学はどうやって選別するのかという問題がある。
国立その他の公立大学は補助金を増額して無償すべきではある。
そして入学試験も無し。その代わり貧困家庭の人しか入れない。富裕層の人はもちろん、それなりの収入がある家庭の者が大学に行きたければ私立大学にすること。それなら学費が高くてもいいから補助金は無しで良い。
そして国公立大学に入った人は、アルバイトなどせず勉学に専念する。真面目にやらない人、成績が悪い人、さっさと辞めてもらう。
そうすればいい。
昔は大学の学費はこんなに高額ではなかった。
国からの補助金が減らされるから値上げし、留年されると次の入学金を払ってくれる新入生を人数水増しする余裕がなくなるから単位を甘くせざるを得なくなり、大学がまるで飲食店の客回転率と同じになって、学生が勉強しなくなる。
この補助金削減の一方で防衛費の著しい増加があった。自衛隊も大学と同じで金ばかりかかるようになったからだ。田母神俊雄もと空幕長は学費の借金なんて金融などの業者を潤わせるだけだと指摘していたが、自衛隊の装備も購入する額よりむしろ金利が凄いのだ。
こういう問題を学生の自治会が騒ぐと、防衛費で大儲けしている企業とその系列から嫌がられて就職に悪影響するから駄目だと大学当局が迫害するし、学生の側でも自主規制してしまう。

こういうことが防衛大を出た人には実感を伴って理解することができない。
しかも防衛大でも防衛医大でも、防衛費が増えるという報道に学生たちは歓声をあげていた。これは学生から直接聴いた。自分たちのお手当が増えるからだ。その程度の関心しかないのだ。
だから田母神俊雄もと空幕長の御説はいつも中途半端なのだ。