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​炬火 Die Fackel 

 れいわ新選組の奥田ふみよ参議院議員が「恥を知れ」と発言した。

 これに対して与党の側から「汚い言葉であり不適切」と認定されたが、そんなのは変だと指摘されている。何故なら、かつて自民党の三原じゅん子議員参議院議員も国会で「恥を知りなさい」と全く同じ発言をしているのに問題にされなかった。

 どちらも言葉尻を捕らえて非難するなら平等でないといけないはずだ。



 むしろ三原議員の方が不正である。

 あの時は内閣不信任案に対しての反対討論だった。だから、不信任案に反対なら、なぜ反対なのか述べるものである。それなのに三原議員は、自分が崇拝する首相を不信任とはけしからんという個人的な感情で言ったのだ。

 あの時、ネトウヨたちだけが「野党を一喝した」と賞賛したが、そんな程度の水準である。



 それと奥田議員の発言は違った。

 あれは国会議員の態度を問題にしたのだった。国民の基本的人権に関する憲法調査会なのに、国会議員たちが議論を真面目にやらず、そこで腹が減ったからと鰻重を食べていた。そのとき奥田議員もいたが、食べる気にならなかったと言う。自分の自宅近くに生活保護で細々と暮らす老人がいて、それを思うと喉を通らないから。あのような困窮した人を救うのが政治家の仕事なのに、それをしないで自分たちは特権階級だと思っている態度である。だから恥知らずだと言ったのだ。


 つまり、こういうことだ。

 国会で、規定通りに、手続き踏んで内閣を批判したことに対して「恥を知りなさい」言うのは良くて、弱者の人権を無視して国会議員が鰻重を食べてることを批判して「恥知らず」と言うのはダメ。この他にも、例えば先日被災地で自衛隊員たちが働いている時に小泉進次郎防衛相は飲酒していた。それも庶民の経済感覚からすると高すぎる外食のさい。これが批判されていたけど、小泉防衛相は何も気にしてないようだ。

 これが日本の政治ということ。自民党か、れいわ新選組か、という問題ではない。

 
 
 

更新日:4月17日

 自民党大会と自衛隊音楽隊の問題。

 もちろん鶇真衣三等陸曹が自民党大会で国歌を歌った件である。自衛隊法の第61条で政治的行為への関与を禁止が規定されていて、これをうけて陸上自衛隊の第14音楽隊HPにある依頼ページでも、政治的活動に関与する恐れのある場合は「依頼を受けることができません」と記載されている。

 しかしこの三等陸曹は自民党と密接な右翼団体が主催する政治的な集会にも出演していたことが、これを期に指摘されている。



 かつて拙書で、この問題には触れている。

 防衛医大の場合は: ドキュメント医療裁判 https://amzn.asia/d/0gDWk513 #Amazon 

@Amazonで述べたことだが、交響楽団のオーディションに落ちて自衛隊音楽隊に入ったら新聞を産経に変えた人とか、自衛隊はなんでも政治的に中立であるべきなのに実態は違う。これが自民党大会で露呈したということ。

 また、非常識な外科手術で手が動かなくなり芸大受験が出来なくなった被害の国賠訴訟で、防衛医大の関係者らは「どうせ大した才能じゃなかった」「どんな才能もメスでチョンだから医者って凄いなあ」「所詮は芸人すなわち河原乞食になり損なっただけ。そんなことで社会的地位の高い医師が責任を問われる筋合いはない」などなど嘲笑と居直りだった。


 しかし国立〜洗足〜自衛隊音楽隊、というのが御愛嬌だ。

 知り合いの女性で自衛隊音楽隊に入った人が「トーホーでもキリトモじゃないから」と言っていたのを思い出す。

 これは実際、私立の音楽大学の中には、音大なんて卒業しても就職が無いと言われるけれど 自衛隊がありますよ と 入試要項で謳っている所がある。音楽隊の制服を来た卒業生の写真が載っていたり。

 なるほど、これだから防衛医大は「川原乞食」と言ったのだろう。


 それはともかく、自衛隊の音楽隊員が制服を着て演奏をしても、公的な行事なら問題ない。

 けれど、自民党の行事だったわけだ。演奏したのがどんな唄でも関係ないし、唄であるかどうかも関係ない。なんであれ出演したことが法律違反になる。政府ではなく一政党なのだから。

 ところが、自民党も自衛隊も、党イコール国だと思っているわけだ。これが中国のように、中国共産党が政権与党となって他党は別の仕事をするから議席を保障する、という形になるよう憲法で規定されている国であれば、そういう決まりだから違法ではないけれど、日本の政治制度は違う。

 なのに、自民党と自衛隊は党も政府も同一であるという態度だ。


 これは音楽だけの問題じゃ済まない。

 自衛隊は昔から、選挙で合法的に政権交代しても左派の政権ならチリのように武装叛乱で潰すと公言していた。だから危ない。スペインやギリシアでも同じことがあった。市民に対する大虐殺に発展したのだった。自衛隊は、女子供でも容赦なく銃撃する「ヒューマニズムの克服」が必要だと機関紙で説いていたほど。

 そんな自衛隊の、元々の危険な組織体質が露呈した自民党大会だった。

 
 
 

 松竹伸幸という例の共産党を除名された男。

 この共産党員は、改憲論者で対米隷属を主張している。要するに共産党を全否定だ。なら離党して別の党に行くか自分で結党するものだろう。

 ところが彼は、自分が党の中心になることで共産党の方針を改憲志向と対米隷属の政党に変えたいと言い、それを党の敵対勢力と共同で勝手に騒ぎ、それが勝手であったことを党に対して認めたためその違反により除名された。


 そんな松竹伸幸が共産党に復党させよと訴訟を提起している。

 これは、共産党の内部規約に違反した者を党内に戻せと国家権力に命令させようとしているのであり、政党の自治を否定させようということだ。こんなのは思想信条の自由でも言論の自由でもないことは言うまでもないが、彼にとっては違うらしい。彼に言わせると共産党を否定するのが憲法で保障された自由であり、だから政党の基本的な政策を変えさせようとする者を党内に盤踞させよと国家権力に命じさせるのが正しい、ということのようだ。

 これを党内の民主化と称して周囲から焚きつけたり煽ったりしている人達がいる。


 これはカラー革命の手口である。

 内部の叛乱を外部の敵対勢力が応援して党を乗っ取って潰そうとするのだから、まったく同じことだ。

 カラー革命とは何色革命と称したものの総称である。それらは民主化のため民衆が立ち上がったものとされるが、それで国が良くなった試しは無い。混乱に陥れられただけである。それもそのはずで、カラー革命とは旧共産圏や社会主義国あるいはイスラム圏に大して西欧や米国などが外部から唆したものだからだ。これを中国などの国々はクーデターの工作だと主張していた。



 この背景にはアメリカのCIA派生機関NEDの関与が指摘されている。

 あからさまな政権転覆では人聞き悪いので、自由や人権の美名で装うのだと、当の機関関係者が公言している。

 この働きかけと資金提供により市民団体や人権擁護団体が虚偽の情報を垂れ流してマスメディアが煽る。またディアスポラ(外国在住の国民)を取り込んで利用するのも常套手段である。


 ところが日本共産党に危機感が乏しい。

 カラー革命で中国などがアメリカと西欧を批判しても、日本共産党は中国などの方を批判して、欧米の側に立つのが常である。欧米が先進国で民主的であり、社会主義国やイスラム圏は独裁制だというプロパガンダに洗脳されているからだ。

 その一因は、党機関紙しんぶん赤旗である。財政難で外国の支局を次々と閉鎖し、NATO軍記者クラブとでもいうべき欧米の通信社から配信されるデマゴーグを受け売りしてばかりだから、同じことをしているNHKや朝日新聞と赤旗がソックリ同じになっている。それを党の上意下達のための機関紙ということで鵜呑みにする義務を忠実に果たしてきた素直すぎる党員たちばかり。

 だから、それを逆手にとられている。


 日本共産党は外国と同じ目に遭っていても気づかない。

 なんともマヌケというかオオボケというかの状態である。だから、日本共産党に対する工作とカラー革命が実に酷似した構造であることに当の日本共産党は認識が甘く、あんなにひどく攻撃されても充分に反撃できてない。敵側に立って叛乱した党員について、ただの不忠者を排除したから解決くらいにしか思っていないのだ。

 もちろん、そこに便乗した問題発言などで公認されなかった地方議員が離党しただけなら去る者は追わずでいいが、それに同調する別の地方議員がいたり、これを「日本共産党の民主化改革」と称して煽り党を攻撃する勢力がいたり、さらには過去に追放された党員などがディアスポラのようにしていたり、それらの意味を充分に理解していない。そんな共産党員たちの呑気さには、ほんとうに呆れさせられる。


 これは日本共産党だけの問題では済まない。

 この共産党に対する「力による現状変更」を許してしまえば、総ての政党に対して同じ手口が実施できるようになって、政党という政党がみんな、形のうえでは民主的に、実質は権力によって強引に、同じものにさせられファシズムへ転落するからである。

 したがって、れいわ新選組だって共産党と同じことをやられる可能性があるのだが、それを例の伊勢崎賢治という人は理解できないから、松竹伸幸事件で「共産党には党内民主主義が無い」と勘違い発言したのだ。こういうところで、よく言われるような、彼の不見識が露呈するのだ。

 
 
 
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