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​炬火 Die Fackel 

 「サナ活さん」と皮肉って言われる人たちがいる。

 それは熱烈な高市早苗首相の支持者のことだが、今『週刊文春』が高市首相にとって致命的ともいえる醜聞を発掘して騒いでいることに対し「文春は高市総理の足をひっぱるな」とブチキレている。

 なぜ怒っているのか。その訳を誤解している人たちがいる。サナ活さんたちはメディアの社会的な役割を解ってない、という誤解だ。メディアは権力をチェックするもの、という認識がサナ活さんたちに無いから『文春』に文句を言うのだ、と誤解している。まったく違う。


 文藝春秋社が発行する雑誌は権力側のメディアである。

 これは戦前からずっと一貫していて、相変わらず戦後もそうだ。権力をチェックするメディアではなく御用メディアである。それなのに政権与党である自民党の足を引っ張るな、ということなのだ。

 つまりサナ活さんたちは文藝春秋社に対する正しい認識を持っていて、それゆえ文春を批判しているのだ。


 「文春砲」なんてのはあくまで商売。

 かつて田中角栄首相の金脈を追及したのと同じように、受けて売れるからやってるだけ。田中角栄に勢いありすぎた時、文藝春秋は叩けば痛快だとして売れるから熱心に叩いたけれど、それで自民党が困るようになったら急に擁護し始めた。そういう過去の事実がある。

 だから高市早苗が調子よくやって生意気なんで叩いているけれど、これで自民党全体が困るようになったら態度を変えるだろう。

 


 もともと『文春』および『新潮』は昔から一貫して右派メディアである。

 そして、どちらも創価学会と共産党の悪口を売りにしていた。ところが自公連立時代は公明&創価を批判する記事が見るからに減った。だから公明党が連立与党に入って何が良かったかというと公明党と創価学会にとっては週刊文春と週刊新潮に叩かれなくなったことであった。


 あとは小学館である。

 これは文藝春秋社と共に戦前から権力にすりよる商売をしてきた雑誌社の双璧であり、戦後も変わっていない。だから、右翼的な週刊誌は先ず週刊文春、次に週刊新潮、さらに週刊ポスト、というのが雑誌の常識であったし、記事の傾向から一目瞭然である。

 これを踏まえておくべきである。

 
 
 

 NHKの記者が、取材に行かなかったのは政府の指示ではないと言った。

 これはロシアの報道官が記者会見している場でのことだ。無人機が学生寮を攻撃して、二十歳と十代の前途ある若者たち―そこには女性が多かった­―が犠牲になった事件に、二十ケ国から五十人の記者が現地へ取材に赴いたが、日本の記者は地元に十数人いたというのに誰も行かなかった。全員が取材に行かないのだから、日本の政府から禁じられたのだ、とロシアのザハロワ報道官は言った。

 これに対してNHKの記者が、政府から指示は無かったと言ったのだ。



 では、どうして行かなかったのか。

 ここで日本人なら、政府から指示や圧力が無かったとしたら、記者たちは「忖度」したと考えるだろう。過日、外国語に訳しにくい言葉だと話題になったけれど、ロシア語で忖度に相当する言葉があるかと調べてみたけれど見当たらなかった。

 ところが、その会見に来ていたNHKの記者は、自ら行かないと決めたと言った。なぜかというと「あまり時間が無かった」から。

 こんな深刻で世界が騒いでいる事件を、記者が「時間が無い」と取材しないなんて、あり得ない。

 だから同報道官はNHKの記者に対し。「周囲を見なさい。居合わせた他の国々の記者たちがみんな笑っているじゃないか」と言った。


 また、同報道官は、こうも指摘していた。

 なにか事情があって行けなかった記者が一人くらい居たならともかく、日本の記者たち十数人が全員である。交通手段はあったし、日帰りの取材だった。あまり時間が無かったなんてあり得ない話だ。それでもNHKの記者が執拗に「禁じられたのではない」と言って政府を庇うから「プロパガンダは自分の国に帰ってからやって下さい」と同報道官から言われてしまう。



 さらに、用意する物は筆記用具と録音・録画の機材だけでいい。快適な旅行のためトランク二つ用意するというのなら観光旅行だ、と指摘される始末。


 「ジャーナリストではなくツーリストだ」

 ザハロワ報道官は喝破した、日本の記者たちは外国に行って取材もしないのだから、そう言われてしまっても当然のことだ。

 これでは、新聞なら買わないということになるが、特に問題なのはNHKである。あんな記者の給料も、そんな奴が外国に行き滞在する経費も、受信料から出ている。日本国民は高い受信料を強制的に払わされているが、その金を使ってNHKの職員たちがやっているのは報道ではなく観光である。


 もともとNHKは、職員の給与が異常に高い。

 そのうえ支局への異動などで歓迎会や送別会を開催してNHKの費用で贅沢な飲食三昧していることは昔から問題だった。だがNHKの職員たちは自分たちが特権階級だと信じ込んでいるので改まらない。

 この実態をロシアの報道官が𠮟り飛ばしてくれて、日本人が喝采しているのである。これが外国メディアでも報じられたのだ。そんなNHKのせいで日本国民は世界的に恥をかいたのだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 5月26日
  • 読了時間: 2分

 ルガンスク教育大学のスタロビルスク寮がウクライナの攻撃を受けた事件。

 ロシア非常事態省は5月23日、救助活動の終了を発表した。21人の遺体が収容され、負傷者は計63人に上った。ウクライナ軍の攻撃したカレッジは、ルガンスク人民共和国の将来の教師、保育者を養成する教育施設で、犠牲者は二十歳または十代であった。

 ウクライナは無人機による攻撃をしたと認めたが、民間施設を攻撃する意図は無かったと主張した。




 事実を取材して欲しいと外国メディアに呼びかけがあった。

 その記者らは、攻撃現場に軍事施設が一切存在しない事実を確認することになる。50人以上の外国人ジャーナリストがルガンスク人民共和国に到赴き、ウクライナ軍がカレッジと学生寮を攻撃したスタロベリスクの現場へ向かったと、ロシア外務省のザハロワ報道官が明らかにした。



 また、ルガンスク入りは、欧米からは米国、オーストリア、英国、フィンランド、フランス、ハンガリー、ドイツ、ギリシャ、スペイン、イタリアが、アジアからは中国、パキスタンが、中近東からはトルコ、カタール、レバノン、アラブ首長国連邦が、中南米はキューバ、ベネズエラ、ブラジルからの記者、とのことであった。



 「日本当局は自国の記者に現場の取材を禁じた」

 「また、BBCは公式に参加を拒否した。CNNは休暇中だ」と、同報道官は述べた。

 このような場合こそ『赤旗』が取材するべきであるが、それは無いようだ。日本共産党の機関紙としては、日本共産党がロシアを一方的に悪いとしていて、自民党ら対米隷属の勢力と一緒になってウクライナのゼレンスキー大統領に党代表がスタンディングオベーションしたのだから、それに背くことはできないのだろう。

 ここが、所詮は党中央委員会が上意下達のために発行している機関紙の限界それも狭い界隈である。これでは、党中央がCIAに操られているという勘ぐりにも、それ相当の信憑性が生じて当然のことだろう。



 
 
 
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