飲酒喫煙で出場辞退は当然の措置
- 井上靜
- 2024年7月25日
- 読了時間: 3分
体操の女子選手が19歳なのに喫煙で出場停止。
これは当然の措置という指摘の一方で、厳しすぎると言う人がいる。その中には、自分が隠れて勤務中に禁止されている喫煙をしていたことで批判された政治家もいるから滑稽だ。
また、的外れなことを言っていた人も少なくない。説教とか厳重注意の教育的指導をすれば良いと言うけれど、それは、してはならないとは知らなかった場合である。そうではなく、してはならないと教育的指導を既に受けているはずなのに守らなかったから、スポーツは勝ち負け以前にルールを遵守することが大切だという基本中の基本に悖るから、それでは選手失格であり国際大会に出場する資格なしとされたのだ。

もちろん、二十歳未満の喫煙と飲酒は不法行為である。
しかも今は十八歳で成人とされている。しかし飲酒と喫煙は二十未満だと違法行為のままである。これは健康被害があるためだ。だから昔は十八歳十九歳の飲酒と喫煙は違法行為だけど未成年者だから注意して反省しているなら許される場合もあったが、今は成人の違法行為だから注意と反省では済まない。
また、飲酒と喫煙の健康被害は、昔から言われてきたよりも深刻であることが医学的に解ったから、厳しくなった。今も昔と同じ対応では甘いということだ。
また、この選手は飲酒もしていたらしい。
オリンピックなど大きな大会で活躍してトップアスリートと呼ばれた人が、飲酒による不祥事で名声を台無しにしたことは、これまで何度も騒ぎになっている。
例えばアメリカの水泳選手ライアン=ロクテが祝勝会で酒を飲みすぎて、その会場から宿泊先に戻る途中、酔った勢いで暴れ器物破損や所構わずの放尿で警察に身柄を拘束された。このため彼はスポーツ用品のイメージキャラクター契約を解除され、国の英雄から国の恥へ転落したとマスコミに騒がれた。
日本の柔道金メダリストが、講師をしている大学の教え子の女子に、飲酒の場を共にしたことを利用して性的暴行をしでかし逮捕されたこともあった。
こうしたことがあるから、要注意なのであり、それを厳しすぎると言う人たちは認識が甘い。
スポーツばかりやっている人は飲酒と喫煙が問題になる。
少しでも頭を使う趣味だと楽しめず、身体で直接的に快楽を得ようとする傾向があり、極端な人だとアルコールとセックスしか楽しみが無い。スポーツ推薦で大学に入り卒業後に就職すると、もらった給料の殆どを飲み屋と風俗店に使っていると言う人に会ったことがあるけれど、それが当たり前だと思っていて、なぜなら彼だけでなく彼の周囲はみんなそういう人だから。恥ずかし気もなく堂々と言っていた。
スポーツばかりだと、そうなりがちである、ということは容易に考えられる。
だからスポーツ界は気を使っている。喫煙・飲酒に対する処分は相当であり、決して厳しすぎはしない。
Comentarios