- 井上靜

- 6月29日
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美輪明宏が老衰で死去した。
かつて美輪明宏は三島由紀夫と舞台で共演した時、三島由紀夫が背広の上着を脱いだらパットがいっぱい入っていて、それを外したらガリガリなのを美輪明宏がからかって「三島さん、何処かしら」と冗談を言ったら三島は怒ってしまって、よほど気にしてたらしく、その後ボディビルを始めたそうだ。
また、美輪明宏は自称霊能者として三島由紀夫に「226の青年将校の背後霊が後に立っている」と言って狂気の行動をけしかけたと自慢したり「国家権力に背く者は皆殺し、子供でも見せしめにして教えてやるべきだわ」とか異常なファシスト発言もしていた。
美輪明宏が戦争体験から発言したことばかり注目されている。
もちろん戦争反対でもファシストはいる。美輪明宏は被爆体験から反戦歌も唄っていた。それでいて自衛隊の慰問をするのはなぜかと問われると、自衛隊には地方の次男坊三男坊が実家の跡を継げないから入っているからだと言っていた。今は少子化だけれど、富裕でないから自衛隊に入る人がいるのは相変わらずで、その現実を国会質問で指摘したら差別だという奇妙な騒動が起きていることは先に話題としてとりあげたばかりだ。
それはともかく、もしかすると、美輪明宏の矛盾した発言は統合失調症だった可能性がある。霊能者を自称する人の全員が、故意の詐欺師または統合失調症だから。他人から、あの人は霊感が鋭い、と言われる人は、自分から言わない。言われても否定する。詐欺師や精神病患者と一緒にされたくないから。

中曽根康弘が美輪明宏に対して言ったことは有名だ。
「キミらみたいなのは海軍魂を知らんだろうな」と。言われた美輪明宏は、こう言い返した。もちろん年齢的に知らない。ただ、戦争があって軍事教練はやらされた。そんなに海軍魂が立派なら、日本は何で戦争に負けたのか。敵が原子爆弾を作っている時に日本は竹槍。大勢の同僚を死なせておいて自分は切腹もせずのうのうと生き延びる海軍魂なんて知らないでも良いだろう。
それで中曾根康弘は怒って席をけったそうだが、彼は海軍といっても高級官僚として会計にいただけで、本当の軍人ではなかった。
そのあと美輪明宏は中曾根康弘に疑問を呈していた。
そんなこと言う中曾根康弘だが、一貫してエリートコースを来た人なのに、芸人風情に何を言ってるのか、と。
もしかしたら、彼も芸能人になりかたったのではないか。芸能に関心が強いことは色々な事実から明らかで、政治家になってからパフォーマンスに熱心だったし、優等生のうえ長身だったことで若い頃はモテたから、ガリ勉で東大入ってエリートコースは不本意だったのではないか。
そして防衛庁長官の時に三島由紀夫が例の事件を起こしたが、「幻想は迷惑千万」と談話した。しかし、東大法学部を出てエリートコースのつもりが芸能人みたいになった三島由紀夫のことを、中曾根康弘は羨ましかったかもしれない。
だから芸人風情の美輪明宏に妙なことを言ったと考えることもできる。




