お笑い芸人ビートきよしの発言。
「日本人の主食だぞ。外国人に金ばらまいてないで米農家を守ってくれよ」
ビートきよしは山形県の出身で、これを相棒ビートたけしに田舎者だと揶揄われていたけれど、米所の出だから米農家を大切に思って当然だ。
かつては、ビートたけしとビートきよしで漫才コンビの「ツービート」だった。
ツービートなどが1980年の漫才ブームの中で有名になった当時のこと。
この一方で「コント赤信号」というトリオがテレビの演芸番組によく出るようになった。ツービートなどの漫才コンビに比べて人気は遥かに劣っていたし、笑いもとれてなかった。人気漫才師が他の番組などに出ている間の穴埋め的に出ていたに過ぎなかった新人お笑い芸人たちの一つに過ぎなかった。
このコント赤信号は米農家を侮辱するコントをやっていた。
ツービートの笑いは下品だから最も顰蹙を買っていた。
しかしビートきよしが山形の出身であることを笑いにしているのは飽くまで田舎者ということで、それも非現実的なことを言ってギャグにしていた。例えば、山形のビートきよしの実家は取り残されていて、その池には三葉虫が生息している、などと。
ところがコント赤信号は田舎者ではなく米所と米農家を笑いのネタにし、それも風刺でもなんでもなく、ただ農村というのをバカにしていた。
「サッサッニーシキ、サッサニーシキ」
とふざけて言い、ギャグのつもりのようだ面白くなくて実際に客席も笑ってなかったし、そんなふうに言うならお前らは米を食べないのか、食べないにしても生産者に失礼じゃないかと問いたくなるほど下らなくてつまらない素人臭い演芸だった。
その三人組の一人であったラサール石井は、後に俳優となり、今では「リベラル」な立ち位置で政治的な発言をしている。
そんな自分の過去を、どう思っているのだろうか、ラサール石井は。