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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年8月30日
  • 読了時間: 3分

 野球部の暴力と隠蔽により中途で出場辞退した高校が今年の甲子園大会最大の話題だった。

 そして主催者の朝日新聞に、高校野球への批判が掲載された。異例のことだが、これまで散々に言われてきたのを無視してきたけれど、遂に無視は不可能となったのだろう。

 その批判は次のような趣旨だった。


 高校野球ビジネスはメディアが深く関わる結果、追及を免れてきた側面がある。猛暑下の開催、スポーツ医学を軽視した虐待的な投手の球数、不確定性の高い種目に不向きなトーナメント、強いストレスをかける一発勝負…それはスポーツとして時代遅れ、教育としてもデタラメだ。



 


 過去の朝日新聞としては極めて稀な例外があった。

 それは80年代後半に掲載された本多勝一編集委員(編集委員とは当時あった役職で、この肩書が付いたら『スター記者』と言われた。今は編集委員制度もスター記者も無い)の署名記事で、スポーツ医学に詳しい医師へインタビューし、少年野球が未成年者に無理な投球をさせて身体を壊している実態を告発していた。よく載せてもらえたものだと思う内容だった。それくらいタブーだったのだ。


 甲子園球児はジャニーズのアイドルと同じようなものだ。

 もともと高校野球は、未成年の少年に、心身を蝕むまでの虐待といってもいいほどのことをしていた。そのうえで興行に利用し、これによって大人が商売するのだから。

 まったく、高野連および朝日新聞と毎日新聞のやってることはジャニーズ事務所と変わらない。

 

 日本の新聞が新聞ではない証拠でもある。

 『朝日』が夏の甲子園、『毎日』が春の選抜、『読売』はプロ野球の「巨人」、『産経』もかつてスワローズを、『赤旗』初代編集長で権力に弾圧され転んだ水野成夫により、経営していたから巨人で商売する『読売』の元共産党員の渡辺恒雄と同じ、というように全国紙はみんな愚民化政策の野球で売って記事や論説は二の次だった。 東京新聞は地方紙だけど、中日新聞社に買収されてからドラゴンズ贔屓の誌面である。

 よく、たんに発行部数が多いだけで日本を新聞大国といっていたが、これは日本に新聞が無い証拠である。こんなに部数が多くては八方美人になって独自の報道や論調は不可能である。実際に外国人の記者から、発行部数が多すぎる日本の新聞は新聞じゃないと言われてきた。だから渡辺恒雄は、自分が経営する『読売』は世界最大の一千万部であると自慢したところ、外国人の報道関係者から笑われていた。

 

 ただ、新聞と雑誌は、発行部数が多いと広告料金を高くできる。

 そして新聞社の収益の大半は広告料金である。だから新聞社の宣伝に野球を利用している。記事と論説なんか、どうでもいいくらいだ。

 今では新聞の発行部数が激減してどこも経営難だが、発行部数が少なくなったほうが新聞らしくなるから結構なことなのだ。その方が新聞が生き残れる。新聞の危機なんかじゃなく、新聞社が肥大しすぎた社屋の維持にくだらない苦労をしているだけである。

 そういうことなので、ジャニーズ事務所が無くなれは芸能が少しは健全になるように、新聞社が関与しなければ高校野球も少しは健全になるはずである。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年8月28日
  • 読了時間: 4分

更新日:2025年9月26日

 8月26日の東京高等裁判所。

 この国家賠償請求訴訟は、東京地方裁判所の飛澤知行裁判官が、判決文に虚偽を記載した問題である。

 ここでは名を伏せる(裁判書面には実名が記載されている)女性の弁護士が言った「五十代のハゲオヤジの制服警官が、拳銃と権力で脅し、スマートフォンを調べると称し、親の前で未成年者の女の子を羽交い締めにして胸と腰のポケットに手を入れまさぐっているなんて、想像するだけで身の毛がよだつ」ということ。

 この弁護士が言ったことの基になっている警官の暴虐、これらが裁判で問題になったら、上記の裁判官が勝手に「裁判所の許可を得て着衣を調べた」と判決文に記載してしまったのだった。そんなことは警察の関係者でさえ言ってなかったし、そもそも現場の警察官が裁判所の許可を得たとは、どういうことなのか。裁判所が着衣を調べる令状を発行するものなのか。そんな話は誰も聞いたことがない。それに、スマートフォンを出して見せろというならともかく、力づくでポケットに手を入れるなんて、あってはならない。



 それで国家賠償請求訴訟で追及することになった。

 ちなみに、その女性の弁護士は、怖がって訴訟に参加することは拒否した。

 さて、そんな「裁判所の許可を得た」なんてありえないが、この確認のため、暴虐をふるった田中という平凡な姓の警官の勤め先である兵庫県警東灘警察署(警官による告発本『交番のウラは闇』第三書館刊の舞台として悪名高い)に対して裁判長から調査嘱託をするよう申し立てたが、大須賀寛之裁判長らは「必要がない」とした。

 では、もっと具体的な「文書送付嘱託」の申し立てをしたが、それは拒否したうえ、異議の記録も拒絶した。先の調査嘱託申し立てでは異議を記録したのに、なぜかと質問したところ、大須賀寛之裁判長は原告に対して退廷を命じ、あらかじめ法廷内に控えていた裁判所職員たちが強制排除のうえ書面のPDFファイルを見るために原告が持ち込んでいたタブレットを破損させた(これは別に損害賠償請求訴訟とする予定)。

 

 また、大須賀寛之裁判長の両側にいる陪席裁判官はどちらも女性であった。

 この近藤紗世裁判官と北岡憧子裁判官は、問題になっている女性に対しての性暴力が問題になっているというのに、その話のさい裁判官席から見下ろしながら笑っていたのだ。

 まったく、杉田水脈みたいな女性ということである。どちらも杉田水脈よりずっと若い女性だが、権力志向ということだ。


 この間に、大須賀寛之裁判長は勝手に裁判を終結させてしまった。

 そして判決文に、訴えの内容だけ記載して、この訴えには理由がないから棄却するとだけ書き加えていた。事実の認定と法的な判断は一切なかった。これでは判決文ではない。

 それで控訴していたが、出てきた法務省の官僚たちは、とにかく一審の判決を維持するように求めるだけで、まったく具体的な抗弁などをしなかった。それを今度の裁判長も聞き入れ、この26日の初回だけで打ち切り判決にすると言い、「では判決文を受け取るから判決の言い渡しのさい法廷に来る」と言ったところ、裁判長が嫌そうな顔をして「そうですか」と言った。当事者と傍聴人たちの前で言いたくないくらい、それだけやましいということだろう。


 ただ、大須賀寛之裁判長が提出された証拠を調べてなかった事実は認めた。

 それくらい、ずさんな一審だったということだ。それでいて、話に踏み込むことは絶対に避ける。避けているのに「今日までに再び調査嘱託と文書送付嘱託の申し立てをしていたら考えても良かった」と空々しいことを言った。強引に打ち切って異常な一審を維持しようとしながら。警察の記録を裁判所が調べたら確実に判明するが、それを絶対に避けたいのが見え見えなのに。

 すぐ法廷で感情的になることで呆れられている飛澤知行裁判官や大須賀寛之裁判官も最低だが、空々しい嘘をつくのも最低である。

 

 この判決は10月16日の木曜日に、東京高等裁判所の825号法廷で、午前11時45分から言い渡しがある。

 みんなで睨み付けに行くが、これでストレスによる眼底出血などになり倒れた裁判官は結構いる。裁判官は自分のやましさを誰よりも感じているからだ。

 もちろん内容はひどいものであると容易に予想できるが、具体的にはその後に報告するので、乞うご期待である。

  

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年8月27日
  • 読了時間: 3分

 裁判所で涼んだ。

 まだその日の暑さが頂点に達する前に出て、自分の民事裁判より数時間も前に着いたら、安いけれど不味いと昔から評判の裁判所内食道で昼食を済ませ、他の裁判を傍聴した。

 この刑事訴訟の被告は窃盗と詐欺で逮捕されたそうで、眼鏡をかけていて、頭は丸刈りにしている男性だった。そして、この日の法廷は警察の捜査関係者五人の証人尋問が行われた。


 まず検察官が証人たちに勤務先およびその仕事をして何年経ったかと質問する。

 みんな、大阪府警に勤務しており、五年から十年の経験であるので相当に多い数の証拠採集とその鑑定をしていると言う。それぞれ分担しているので、この人数ということだ。

 その人達が、この事件で指紋の採集と鑑定をしているので、それなりに確かであるというのが証人尋問の目的というわけだ。


 その事件とは、八十歳代の女性が自宅にあった複数枚のキャッシュカードを盗まれたというもの。

 この女性宅を訪ねた男性の仕業であると疑われた。自宅のインターホンの押しボタンとキャッシュカードが入っていた封筒から、その女性本人および周囲の関係者の指紋とは違う指紋が検出され、この指紋と被告人の指紋が同一らしいというのだった。

 その鑑定から、指紋の全体は不明だが、一部であっても12箇所の一致があれば先ず間違いなく同一であると看做せるとされていて、(スマートフォンの起動みたいなものか)この点からして検出された指紋と被告人の指紋は同一であるという鑑定結果であるということだった。


 裁判官が質問する。

 インターホンは別の人も触れて指紋が付いているけれど、識別できるのか。これは可能であり、実際に被告人の指紋は、他にも付いていた指紋とは区別できた、という答えであった。

 あと弁護士も、鑑定について簡単な質問をして確認という程度のことをしていた。

 そして被告人は退廷させられると、裁判官と検察官と弁護士とで今後の進行を協議することになり、傍聴人も退廷させられた。



 この裁判官は比較的若い人で真面目そうだった。

 そして被告人に対しても「被告人」とは言わず「○○さん」と呼びかけていた。推定無罪原則だから、これが当たり前である。しかし入退廷の時は警備員二人に挟まれて手錠をかけられ腰縄で繋がれていた。陪審員制度がある国なら、悪い人であると印象付け予断を持たせるということで、そんなことはしてはならない。

 だいたい、必要がない。裁判所から出て護送車に乗るさい、逃げられないようにするならまだ意味があるけれど、裁判所の中で暴れたり逃げたりはほとんど不可能だ。それまでも警戒するにしても、法廷で不特定多数の人の前でやるのは、無用な屈辱感を与えて抗弁する意欲を殺ぐためである。


 そのあと、自分の民事訴訟になった。

 これについては後に報告するが、ここでも裁判官の対応が相変わらずひどかった。相手方が国であるから、こんな場合はいつものことである。

 さて裁判が終わってから他に寄り道などしたので、帰宅するさい日が暮れて、すると敷地内に草むらのある所で虫の音が凄かった。やはり他に歩いている人たちも、急に虫の音が大きく聞こえるようになったと言い、残暑がひどすぎるけれど秋になったことを実感していた。   

 
 
 
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