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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年9月5日
  • 読了時間: 3分

 今も人気の映画『ゴットファザー』に、腐敗警官が出てきた。

 この警官は、麻薬密売の組織と癒着している。これに対し弁護士が、法的に適正な措置をとったうえで「文句があるなら判事の前で申し開きしてもらおう」と言う。それで警官は仕方なく引き下がる。



 しかし判事も腐敗していたら、腐敗警官の味方をするだろう。

 そして日本の判事は腐敗警官に味方する。だから今、訴訟で追及しているが、判事の露骨な不公正に直面している。


 「年齢五十代でハゲオヤジの制服警官が、権力と拳銃で脅し、親の前で十代の女の子を羽交い締めにして、スマホを調べると言って胸と腰のポケットに手を入れている様子なんて、ちょっと想像しただけで身の毛がよだつ」

 と、女性の弁護士が言った問題で、東京地方裁判所の飛澤知行裁判官は、「裁判所の許可を得て着衣を調べた」と判決文に書いた。事実の確認など一切なし。そうやって警官を庇った。

 そんな「裁判所の許可」がありうるのか。あるなら令状が存在するはずだ。それで裁判所に訴えて、問題の警官がいる兵庫県警東灘警察署に裁判所から「調査嘱託」「文書送付嘱託」をするよう申し立てた。


 ところが、これまた悪評の東京地方裁判所の大須賀寛之裁判官は、どちらも無用だと裁定したうえ、判決文で「裁判所の許可」の有無につい一切触れなかった。この「裁判所の許可」の有無という裁判の争点とは無関係なことを書いて、肝心の争点を無視した。

 つまり、警察に裁判所から問い合わせると確実に有無が判明するのに、この異常な対応ということだから、「裁判所の許可」は無いと裁判所が事実上認めたも同然である。有ったなら、どこの裁判所から許可を得たかを示すしかないので、警察が裁判所の問い合わせに対し、有るのに無いと嘘をつくわけにはいかないし、正直に無いと言ったら大問題になってしまう。


 こうして控訴されたら、裁判所は困ってしまった。

 そこで、決まり文句により控訴を棄却することにした。「るる述べるが、控訴人の独自の主張である」と。そもそも、こういう紋切型は、法的にも常識的にも無理な主張や、間違ってないけれど新しすぎて採用しにくい場合に言うことであるから、本件では使えない決まり文句である。

 しかし、こう言うしかない。ただし被控訴人である国(法務省)の主張を裁判所が受け容れた形にしたいから、被控訴人は具体的な反論をせず、その決まり文句だけを答弁書に記載するよう、裁判所が指示した。だから、控訴状と答弁書の内容がかみ合っていない。これを法廷で控訴人から指摘されると、普通なら裁判官が控訴人に質問して真意を確認するところなのに、裁判長が被控訴人を制して、被控訴人に成り代わって、答弁書の説明をしたのだ。それは勝手な、文理解釈としてあり得ないものであった。

 

 このような次第であるから、判決文は予想できる。「るる述べるが独自の主張であり当裁判所は採用しない」というものだ。

 この、簡単に予想できる自作自演ともいうべき見え透いたインチキは許すことができない。これではなんでも正当化できてしまう。どんな不正も、どんなに無能に裁判官にも。

 もちろん別件で訴訟にする予定であるし、そうなると、身内の不正を認める裁判官はまずいないが、こんな不正をした裁判官ということで、後々身内から足を引っ張っられて出世コースから脱落していく一因となる。また、こんな裁判官は罪の意識から眼底出血などの病気になる人が多いと、もと裁判官が言っていた。

  

 
 
 

更新日:2025年9月5日

 「論点を瞬時にずらし、話をすり替え、逆質問に転じ、責任を他へ転嫁して、とにかく『自分は悪くない』『議論に負けていない』ことだけ示す」

 


 これは、ある本に書かれていた「橋下徹式詭弁術」の説明だ。

 たしかに、あの人の常套手段ではある。だが、そうとは知らずに読むと、弁護士全般のことを指しているのだと思ってしまう。

 だいたい弁護士は、この調子であるからだ。しかも、議論どころか法律相談で、やっている。


 なんでもそうだけど、弁護士の法律相談だって、知らないなら正直に言うべきだ。

 そのうえで調べるものだ。そうすれば恥ずかしくない。ところが、弁護士のくせに知らない法律の話になると、ごまかそうとして、すり替えたり、逆質問に転じたり、という卑劣なやりかたにでる弁護士は珍しくない。

 前に話題に出したが、自分が大学生の時に、そこで講師をしている弁護士など典型的だった。知らないくせに知っているふりをして、ちょっと調べればいいことを怠慢で調べないから、質問に対してチンプンカンプンという状態だった。

 それで逆質問し、それは関係ないと指摘されると更にごまかそそうとして「解らないのか。君は法学部だろう、勉強不足だなあ、誰のゼミだあ」と勝手に決めつけて侮辱する。それでいて、民事訴訟の簡単な手続きを六法全書をひきながら間違える始末。

 それで同じ大学の民法学者に言ったら「ああ、カワラサキ先生か、あの人は駄目だよ」


 弁護士の世間知らずは当然のことだが専門の法律も御粗末である。

 これも前に取り上げたが、司法試験どころか学部の卒論でも不可を食らうほどの弁護士はざらにいる。医師など免許を取得してからも勉強しているが、弁護士は資格を持つと途端に勉強しなくなる。新しい知識を仕入れないだけでなく、前に憶えたことも忘れてしまう。それでいて、たくさん勉強していて何でも知っているように錯覚だけしている。

 そのうえで破綻するとすり替えたり逆質問したりではぐらかす。よく共産党系法律事務所の弁護士にあることだが、金にならない仕事や権力と闘う仕事はやりたくないけれど「人権派」ではないと言うことに抵抗があるらしく、すり替えたり逆質問したりで誤魔化す。そこで、やはり学部の卒論でも不可の御粗末な間違いを言うから、人権派ではないうえ不勉強であることを露呈させる。


 こういうことばっかりである。

 だから橋下徹弁護士の特徴ではなく弁護士全体の特徴である。なので弁護士のほとんどは、まともに仕事ができない。これだから人権が蹂躙されっばなしなのだ。人権蹂躙で特に酷いのが検察であることは最近は司法の問題でよく話題になるが、警察も、自衛隊も、それ以外の公的機関も、ひどいものである。

 ところが、これと闘える弁護士がいない。勇気が無いとか金にしか関心がないとか、そういうことも勿論あるけれど、それならまだ少しマシである。実は、全然勉強しないから、どうしたらいいのか解らないのだ。だから誤魔化そうとしてばかりなのだ。

 この破滅的実態は、権力に人権蹂躙された経験を持つ人なら誰でも目撃していることだ。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年8月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年8月31日

 週刊新潮の連載コラムで、元産経新聞の記者が露骨な差別を書いた。

 ここで名指しされた一人の深沢潮さんらが抗議したところ、この連載は打ち切りとなったが、新潮社に本当の反省や改善の意思が見られなかったので深沢潮さんは新潮社との契約を解除することにした。

 新潮社は、前にも月刊誌が杉田水脈議員の差別発言を掲載し、厳しく指弾された。もともと売れ行きが悪かったから何でもいいという調子で差別まで利用したという事情もあり、この月刊誌は廃刊になった。



 前に灰谷健次郎さんも、週刊新潮が原因で新潮社から著作の版権を引き上げた。

 これに対して幻冬舎の見城徹社長が、面白くないなら版権を引き上げるだけにして何も言うなと言った。世間にむけて抗議の意思表示をするなというわけだ。これはモノカキ風情が出版社を批判するな、こっちが売ってやってるんだ、ということ。

 この人は、その後も津原泰己さんにも同じように罵声を浴びせた。これは幻冬舎の出版物についてのことだったが、その手抜き編集を指摘されて面白くなかった見城徹社長は、前に津原泰己さんの小説を出版してやったのに売れ行きがよくなかったなどと、無関係な話をしたのだ。売ってやってると威張っていたのだから、売れ行きが良くなかったのは出版社の責任なのに。


 これは出版業界の体質だ。

 芸能人が、ジャニーズ事務所やバーニングプロダクションや吉本興業に逆らえないのと同じで、著者は大手出版社に逆らうと仕事ができなくなる。それで泣き寝入りする人たちばかりだった。

 今は亡き大江健三郎さんが、文藝春秋社の右翼体質に不快感をもっているのに我慢してばかりでいることを、当時朝日新聞の記者だった本多勝一さんに批判されていたけれど、これについて今は亡き森村誠一さんが言っていた。森村さんは731部隊を告発した『悪魔の飽食』を『赤旗』に連載ののちカッパブックスとして単行本にしたら、光文社は右翼の嫌がらせに屈して著者に無断で絶版にしてしまったので、光文社と絶縁した。光文社のカッパブックスは推理小説で付き合いが長かったから残念だと言って。そして文藝春秋社についても、その『悪魔の飽食』に関して嫌なことをされて右翼体質を思い知った。

 ただ、多くの著者は、そうした出版社の体質に無関心で、どれだけ読者との橋渡し役をしてくれるかに関心がある。その点でいうと、文藝春秋社は著者から見て魅力的だとは言える。

 そういうことだった。


 社員の問題もある。

 森村さんは、文藝春秋社内に権力へ擦り寄る社員がいて、それは一部だが「グリシャムの法則」が働いていると指摘していた。これと同じことを広瀬隆さんも言っていた。

 広瀬さんには、雑誌のインタビューで御自宅を伺ったことがあった。これは前に述べたとおり。そのさい、原発のことで文藝春秋社の雑誌から嫌がらせみたいなことを書かれたけれど、前に文藝春秋社から単行本を出したことがあるので社員たちに会って知っているから、「こういうことするのはアイツだな」と判ると言う。


 あと、自分の経験からハッキリ言えることがある。

 やはり大きな出版社の方が絶対に「払いが良い」ことだけはたしか。それでみんな我慢しているのだろう。  

 
 
 
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