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都民ファーストがよくて日本人ファーストが駄目なわけ

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 7月4日
  • 読了時間: 2分

 参政党の立候補者が「都民ファースト」がよくて「日本人ファースト」が駄目なわけが解らないと演説していた。

 実際の小池都知事の政策は別にして、都民ファーストとは東京都に住んでいる人の生活を優先に考えた政策という意味であるが、それに対して、日本人ファーストは日本に住む人の生活を優先にしたものではないから駄目なのである。

 もしも日本に住む人の生活を優先に考えるという意味なら、都民を全国にして国民ファーストと言うはずである。


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 それなのにわざわざ日本人ファーストと言う意味は何か。

 もちろん排外主義であり、外国人ヘイトである。これは実際に参政党が言っていることである。だから、いくら自公政権を批判していても、それは、外国人を憎み排斥するべきなのに現政権は甘い、という意味でしかない。これは政治が悪いと言いながら、その政治を正すのではなく外に敵を作り攻撃して八つ当たりというもので、とうていまともな政策ではない。

 だから、もしもこれを逆に東京に当てはめると、地方から来た人を東京から追い出せという、あの埼玉県をコケにする漫画とその映画化と同じことになる。ただし、その埼玉県をコケにしているのはギャグだけど、国政の場で日本人を優先だと言うのには、笑ってなどいられない危険な発想だ。

 

 トランプ大統領のアメリカ優先とも違う。

 あれは一種のモンロー主義である。アメリカは外国に口出し手出しをしすぎている。それでいて自国が疎かである。だから、他国のことより自国のことをきちんとやるべきだと言うことだ。

 それでトランプ政権がしていることはどうなのかというと話は別で、やはり内政の問題から外に目を背けさせることをしているが。

 そういう区別ができないから、参政党の人達はなぜ自分らが批判されているか解らないのだ。


 参政党は明らかにファッショである。

 ところが参政党は自公政権を激烈に批判的していて、まるで左派の団体かと間違えそうである。実際に間違えて支持している人もいる。

 これは右翼活動家の赤尾敏もと代議士が言っていたことだが、ファッショこそ烈しく権力に盾突くもので、彼自身がまさにそれで、もう四回も牢屋にぶち込まれた経験がある、と言っていた。石原慎太郎を批判してのことだ。石原慎太郎は一度でも牢屋に入ったことがあるか。いつも日の当たる場所でぬくぬくしているくせに、ということだった。

 では、参政党はの人たち、これから牢屋に入るのだろうか。

 

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