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​炬火 Die Fackel 

 都知事は関東大震災のさい虐殺された朝鮮人への追悼を拒否し続ける。

 また、差別主義者たちの団体に東京都が肩入れするも同然の行動を取り続けてもいる。これは小池百合子という人の信念ではなくウケ狙いであろう。

 この指摘は既にされてきたが、では、どんな人たちにウケるのだろうか。

 

 SAPIOとかHanadaとかの雑誌を読んでいる層だと指摘がある。

 この非良識的右派の雑誌さえ読んでいれば、近代史について専門書・学術書を読まずとも何とかなるという知的弱者に、小池百合子都知事は迎合している。そうすれば弱い人に特有の自分より弱い人を虐げたいという劣情を刺激できて、それが選挙の票につながるということ。

 選挙で小池百合子に投票してなくても、この種の雑誌を読む人は滑稽である。

 

 大学で専攻することが必要なのではない。

 そんなこと言いえない。学位を取得した専門の分野で基礎的な知識が無い人は、大学の教員でさえいるほどだから。ただ、大学で専攻した人に対して独学した人が対抗して「装丁ばかり立派な本しか読まないのでは知識は本物にならない」とでも言うならともかく、独学ではなく程度の低い俗論をドヤ顔して説く姿は滑稽なだけだ。

 そういう人を作るためのような記事構成をしているのがSAPIOなどの雑誌だ。

 



 これは具体的にあった話である。

 その男は大学で政治経済を専攻して卒業しているが、大学を出ていない知人の男から政治経済について上から目線で程度の低い話をされた。その知人はSAPIOを愛読していた。その人は、ただ呆れただけだった。

 だが、その人の配偶者が、あるとき話を傍で聞いていて(SNSだったかもしれない)不快感を持った。彼女はSAPIOなんて雑誌は読んだことがないどころか存在も知らない。そもそも政治経済にも興味が無い。理系の女子だった。だが、オソマツさは解る。「あの人、嫌い」と怒って言った。

 それで、つまらない話を聞かされたうえ配偶者から怒られてはたまらないし、もともと特別に親しい人ではなかったから、つきあうのは止めたと言うのだった。

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 小沢一郎が野田元首相を支持した。

 これは立憲党の党首を決める選挙で、政権交代を目指すためだと言う。せっかく政権交代したのに自民党に返してしまった張本人が野田首相なのに。また、野田は立憲党が結党する理念の中心であるはずの立憲主義に則った政治というものを否定し、安保法制の違憲部分を温存すると表明している。

 これで何が政権交代なのか。



 政権交代のために自民党に似通わせる。

 そういうことになり、滑稽だと言っていた人がいる。もちろん滑稽だが、これは80年代から続いてきたプロパガンダに沿ったものだ。

 「自民党は、今は裏金だが、その前から賄賂など腐敗堕落していた。だから政権交代は当然だが、政権交代しないので賄賂が飛び交う政治になる。自民党の政策は総て正しい。つまり賄賂政治は自民党が悪いのではない。野党が自民党と同じ政策にすれば政権交代してもよいのに違うから、政権交代してはならないのだ。政治腐敗は自民党と同じ政策にしない野党が原因である。」

 とんだ屁理屈だが、80年代から大真面目にマスコミに垂れ流されてきたことだ。


 80年代後半は景気が良かった。

 だから屁理屈にも少しは説得力があった。そしてマスメディアのプロパガンダに乗って出てきた連立政権や新党の中心となったのが小沢一郎らで、その道筋を辿って政界入りしたのが野田や枝野たちだった。

 しかし今は情勢が違い、日本の経済は衰退している。過去に一時的な幸運があっただけだったのだ。それなのに、片山さつき議員が福祉叩きで「ホームレスが糖尿病になるほど豊かな日本」という経済的にも時代遅れで医学的にも間違った発言をしたのと大して変わらない認識でいるのが小沢・野田・枝野たちである。


 立憲党の対立候補は異を唱えている。

 日本経済が不振であるから庶民へ配慮する政策に転換するべきだと主張している。しかし、これを理解できないというより反発しているのが、小沢・野田・枝野らで、揃って80年代末の感覚から抜け出せないということで共通している。

 だから、80年代でも滑稽だったのが更に今となっては時代遅れとなった「自民党と政権交代するため自民党と同化する」ということをしているのだ。

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 統一協会は勧誘のビデオセンターを作っていた。

 これに誘われたことがある。退屈なビデオを見るのは嫌だから、面白いのかと訊いた。すると「ためになる」と言う。それは面白くないという意味だ。

 かつて創価学会員から『人間革命』という映画のチケットをもらって映画館で観たが、いちおう面白かった。そういう面白さが無いから、面白いのかと問われても面白いと言わないのだ。

 そのうえ、問い詰めたら鑑賞料というか受講料を払わされるという。問い詰められるまで有料とは言わない。面白くないのに面白くないと言わないだけならともかく、有料なのに有料と言わない。もちろん宗教の勧誘とも言わない。それだけでも最低であるが、それだけ自信がないのだろう。



 統一協会のビデオとは洗脳だと言われる。

 かつて最もビデオセンター勧誘が盛んだった時は、冷戦に便乗して「悪魔のソビエト」というオカルト仕立てのプロパガンダの内容であった。そんなものを見ただけで信者になってしまう人もいるが、これは統一協会に対する先入観の有無ではなく、自分で考えて判断する能力の問題である。

 その点で、統一協会を追及していると自称する有田芳生もと議員こそ、もっとも統一協会の信者にあっさりとなりそうな人柄である。これは彼の普段からの実にお粗末な言動から明らかだ。


 まず、有田芳生の単純な反共主義。

 父親が共産主義者でスターリン崇拝していたから、息子に芳生と書いてヨシフという名前にしたのだそうだが、そんな親のいいなりだったから共産党員になった。そして忠実というより盲従の党員で、その最たる共産党の機関誌『文化評論』に居たが、喧嘩して追放されてから単純で紋切り型の反共を唱えている。

 また、ウクライナ問題でプロハガンダムービーを見ただけで「プーチン大統領は悪魔だ」とSNSなどで発言して失笑を買っていた。

 これでは、統一協会のビデオを見たら一発で熱心な信者になるだろう。


 とにかく有田芳生には自分の頭で考えたり検証したりする能力が無い。

 そういう人を共産党が求めていたのも事実である。組織の中で上意下達に忠実な者は都合がよいから。そのかわり、ちょっと揉めたら敵対勢力にあっさり寝返る。いちいち実例を挙げるまでもないほど豊富である。

 もっとも、カルトを追及しているという人たちは大抵がそんな調子である。おそらく、そんな自分を糊塗するために批判者を装っているのだろう。 

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