大山のぶ代が亡くなった。
俳優としての活躍の他、意外なこととしてテレビの刑事ドラマの脚本を書いたことがあることも紹介された。昔のことだったが、当時は話題だった。そして声優として、少年役が得意だったことが回想されている。 『のらくろ』の主人公と主題歌、『サザエさん』で最初の磯野カツオ、『ハリスの旋風』の国松、『ザンボット3』の勝平、なにより『ドラえもん』の声。
また、晩年は認知症を患っていたこと。
認知症の大山のぶ代を夫が介護していた。
しかし夫も末期癌で、家族の介護どころではなかった。自分が介護される側だった。それを病身なのに妻の介護に忙殺され、なんとか最後までやり遂げたいと語っていたが、先に亡くなった。
その後、大山のぶ代は90歳まで生きた。
結婚しないと老後が寂しいと言って女性を脅す人がいる。
しかし、年を取った旦那ほど厄介な存在は無いと言われる。寂しいどころではない苦労がある。そういうことでは、女性の方がしっかりしているとも言われる。その点、大山のぶ代は夫に恵まれたと言えるかもしれない。
もちろん、女性にも、しっかりして無い人や愛情が希薄な人はいるから、男性も結婚すれば安心ということにはならない。
「老人は適当な時に死ぬ義務がある」
と曾野綾子は書いた。姥捨て山の前に自決しろということだった。そういいながら手前は90すぎても生きている。
あの人は、旦那が認知症で困ったらしい。それが死んだら、前言を撤回するように生きている。なんてことはない、旦那の介護が嫌になったという愚痴を一般論のように語っただけだったのだろう。
所詮その程度の女性もいるということだ。