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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 5月14日
  • 読了時間: 2分

 プーチン露大統領が会見で言った。

 それによると、マクロン仏大統領は2022年春、電話で「ウクライナは“こめかみに銃を突きつけられた状態”ではイスタンブールで文書に署名できない」と述べ、ロシア軍のキエフ周辺からの撤退を求めたという。

 そのためロシア軍が一旦は撤退した。そこへイギリスが付け込んだ。ジョンソン首相が、署名するなとウクライナに迫った。ウクライナが考えて決めたことなのに。外国から横やりを入れたわけだ。


 プーチンがマクロンに騙されたと解釈する人たちがいる。

 けれどこれは、フランスの仲介でロシアは和解するとほぼ合意し、これを正式に調印するという約束をしてウクライナの交渉団が仮署名までしていたのに、イギリスが妨害して反故をウクライナに働きかけたということだろう。

 かつて朝鮮の金正日も、プーチンの提案で日本と関係改善しかけたのに、アメリカから不意打ち食らったと言った。


 前に懲りたはずなのにプーチンは甘いと言う指摘もある。

 まずプーチン・金正日の会談で、日本と関係改善を交渉する方法で合意していたが、そこへアメリカが付け入った。さらにフランスの仲介でウクライナとロシアが交渉したら、そこに付け込みイギリスが裏工作。すでに朝鮮が態度を硬化させたのに、ロシアは人が良すぎるのかおっとりしているのか。

 とにかく、話し合いをしていると、それを見て隙を突き横やり入れ妨害するのがアングロサクソン式なのだろう。これぞまさしく「鬼畜米英」である。


式典のため外国人が締め出される前に撮影した。
式典のため外国人が締め出される前に撮影した。

 最近、ロシアでプーチン大統領の支持率が微減した。

 これは「手緩い」という人が出てきたからで、そうなるのは何よりアメリカがイスラエルにそそのかされてあんなことしているためだ。

 ただ元々プーチンの絶大な支持は汚職追放と経済立て直しの成果によるもので、強硬姿勢の外交はラブロフ外相が担っていたことだ。


 非常時で任期延長のプーチン大統領も年齢などから勇退するはず。

 そこで問題は次は誰かだ。より強硬な人でないと駄目だが、メドベージェフが返り咲きに色目を使うけど、そもそも彼がしっかりやらなかったからプーチン復帰という事実がある。

 誰になっても西欧との融和は無理だから、日本は難しい対応を迫られるだろう。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 5月11日
  • 読了時間: 1分

更新日:5月12日

 5月9日はロシアで恒例の戦勝記念日が祝賀された。

 今年は戦勝パレードに戦車などが参加せず、またウクライナに対しては、祝賀に妨害があったら報復すると言って異例の脅しをかけた。ウクライナのゼレンスキーが祝典に攻撃をすると言ったけれど、ほんとうに何かやらかしそうだったので警戒してのことだと言われてる。



 記念の「9」の文字。

 同じ「 9」でも、ロシアではナチスドイツの侵略に立ち向かって勝利した記念日であり、日本はナチスドイツとつるんで侵略戦争をした反省から戦争しませんという憲法が作られ、その条項ということだ。


 軍楽隊による国歌演奏があった。

 チャイコフスキーの『1812年』はナポレオン戦争のことだったから最後に旧国歌と大砲の響きだったけれど、こちらは大祖国戦争だから現国歌に大砲の轟き。



 なにより戦勝国としてのことである。

 かつ封建時代の君主を称える歌をやめて祖国を誇る歌に変えていて、また政権与党が私的に音楽隊員に国歌演奏をやらせて問題になると隊員が勝手にやったと責任を個人に擦り付けるなんて卑劣なことはしてない。

 これがロシアと日本との違い。現実だから仕方ない。



 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 5月6日
  • 読了時間: 3分

 かつて「土曜の夜に政治を語っちゃう」(所ジョージの言葉)番組があった。

 これは80年代の半ば人気番組が不毛の時間帯といわれる土曜日の深夜に、まずフジテレビが『オールナイトフジ』という「おバカ番組」で人気を博したため、その裏で日本テレビが「過激なお色気路線」の『海賊チャンネル』を放送し、これは管轄官庁からクレームが来たほどだったけれど、それらに対抗してTBSは真面目でシリアスな社会派の内容を含んだ若者向け番組をあえてやろうということで『ハロー!ミッドナイト』という番組を始めたから、そのさい『海賊チャンネル』の司会をしていた所ジョージが皮肉めいた調子で揶揄するように言ったのだった。


 そうしたら『ハロー!ミッドナイト』は振るわなかった。

 あの当時、テレビで報道番組をやっていた朝日新聞の筑紫哲也記者(当時)は、そういう番組があっても良いと応援したけれど潰れてしまったと言っていた。また、当のTBSの内部でも、報道番組のために取材して作成した映像などを娯楽番組に流用する安易さに反対が起きていて、それで番組が好評だったならともかく、人気が出ない以前に内容が振るってなかった。



 これは番組の中心だった松山千春が原因だった。

 彼は、政治や経済などの時事ネタに対して彼独自の視点からコメントするのだけど、そこで気の利いた話が全く出来なかったのだ。これを番組の売りにしていたのだから、肝心の松山千春が話にならなければ番組が振るわなくて当たり前である。

 この話に、さだまさしファンだからその分野の歌に詳しい当時二十歳の女性が「千春じゃダメよ」と言った。なぜか。松山千春は見識あるような態度を売りにしていて、だから彼が中心となる番組を始めたはずだ。しかし、それは見せかけでしかないから、本格的にやろうとしたら地金が露呈するということだった。

 そのとおりだった。


 そして何十年も経過したけれど松山千春には成長が無かった。

 このことは、既に松山千春が何か発言するたびに言われてきたことだった。そして今回は憲法記念日にさいして、「護憲派の気持ちに一定の理解をしながらも、憲法の文言を一字一句変えないのでは逆に理念を守れない」という趣旨だと伝えられる発言をして、同時に、格好つけて中身が空っぽだと、また呆れられていた。

 まったく具体性がなく、それらしい雰囲気で上から目線を装うだけの御粗末さである。この人は、そこで話が終わってしまい、その先に進まない。松山千春だけ取り残されているのだが、それを誤魔化したうえ上から目線をとるために必ず立ち位置を権力側にする。姑息な処世術かと思ってしまうけれど、実は彼は何も解からないのだ。

 それが「千春じゃダメよ」という言葉になり、それも昔のことで今は成長したかというと全く無かったのだ。

 
 
 
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