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​炬火 Die Fackel 

 陸上自衛隊金沢駐屯地の隊員らが小銃を携えて金沢市内を行進した。

 5月15日のことであった。同市によると、昨年6月に続いての実施であり、これには「市民が不安や恐怖を感じかねない」と石川県内の8団体が連名で訓練の中止を要望していた。

 もともと陸上自衛隊の行進訓練は災害救助のアピールでスコップなどを持ち街中を行進するものだった。それが銃に変わった。どんな意図だったのか。


 自衛隊の駐屯地広報室は説明を「差し控える」とした。

 今流行りの無責任と高圧の言葉であるが、中止の要望をした8団体は先立つ12日に、連隊長に宛てて伝えていたとのこと。これについてのマスコミの取材に対し、能登半島地震などの災害時の活動に謝意を示す一方で「小銃を持って行進するのは全く別の話。日中に市民に見せるように行うのは非常識だ」と語った。



 もともと自衛隊の仕事は、国民を外敵から守るこではない。

 国民が権力に逆らわないように脅したり殺したりすることだから、これこそ本来の態度である。これは最近『X』にデジタル版の広告を載せている機関紙『朝雲』が、かつて公言していたことである。

 おかしいのは軍事オタクたちが隊員を見て「指が伸び切ってる」「銃にマガジンが付いてない」と知ったかぶりしていることだ。そんなこと目撃した市民には関係ないことだ。今やることではなく、やろうと思えばやれると脅すデモンストレーションなのだから。

 

 しかし銃を持つ姿を見て危ないと感じる人ばかりではない。

 あれをカッコイイと思い入隊する若い人もいると思ったのだろう。その程度の発想をする人が自衛隊に実際いるし、何でも構わないから入隊して欲しいと思うのも当然なほど自衛隊は人が足りてない現実がある。だから悪いイメージを持つ人たちがいても、入隊する人がいればと期待したのだろう。

 よく街では人手不足のため外国人が働いているのを見かけるが、公務員なら、そうはいかない。まして自衛隊だから外人部隊とはいかん。

 そこで問題は、入隊する人がいるのだろうかということ。それより、よく言われている隊内のパワハラ・セクハラをなんとかするほうが、入る人を増やすためには現実的な対処だろう。

 
 
 

 中国とロシアが日本の軍拡を非難した。

 これに対してネトウヨまたはネトウヨ的な日本人たちが、軍拡している中国と戦争しているロシアに日本が非難される筋合いではないと言って反発している。

 これは日本が置かれている現実を直視できていないからだ。



 中国とロシアは戦勝国で、日本は敗戦国である。

 それで、当然のこと言われている。 ちょうど前科者のチンピラが、改心したかと思ったらまたドスやハジキを買い込んでるから、コイツ要警戒だと言われてるようなものである。

 それに、かつて抗争で敗北した弱小一家が生意気だと、勝利した大組織のボスたちから凄まれているのだ。


 いくら不愉快でも仕方ない。

 それならどうするか、という問題であり、現実的な道筋を探るべきこと。それなのに、敗戦国がいきがって戦勝国に毒づいても解決しない。

 ところが、こんな下らない粋がり方をしたがる日本が少なくない。水木しげるが戦争体験についてマンガにしていたけれど、その中で、日本人は大して強くないのに強がる癖があると指摘していた。これは小林よしのりのマンガがウケたことをキッカケにしての指摘であった。


 しかも日本の軍拡は自身のためではない。

 すべてアメリカの意向である。これを恥ずかしいと思わない日本人とは、対米隷属の自民党政権を支持している情けない一部国民であり、そうしていることで「虎の威を借りる狐」のような感覚でいるのだろうけれど、現実は「鉄砲玉」にされるチンピラである。

 だから、大組織の中国とロシアは、対立する大組織アメリカの鉄砲玉である日本に、銃刀法違反と武器準備集会だと言っているのだ。

 こんなみっともない日本の実態なのに、自覚できてない日本人が多数いるのだ。

 
 
 

 ポーランド人にナチスのコスプレをする若者がいる。

 それでひんしゅくを買ってはいるが、この国の全体的な傾向だと指摘されてもいる。ポーランド人は共産主義を憎み、ナチスから自分らを解放したロシアを軽蔑している。ナチスはポーランド人を人間扱いせず、強制収容所で人体実験までしていたのに、今では自分たちに対する処刑人と同じ服を着るまでになってしまった。

 これはバカな右翼の最愛の国民ということになる。


 ポーランド人は、ロシア人と同じくスラブ民族である。

 それにも関わらず、欧州の高見からロシア人を野蛮民族だと中傷し見下している者が多い。愚かなのもいい加減にしろというほどだが、それを喜んで話した日本人もいる。

 例えば歴史修正主義者としての活動で知られる西尾幹二電通大教授である。彼はドイツ文学が専門で特にニーチェを研究し、そのあまり自らが「エクセホモ-この人を見よ」状態であったから、ナチズムでもドイツは文明国だから野蛮なロシアより良いとポーランド人らは選んだと肯定していた。これはナチスのプロバガンダだったが、それを受け売りしたのがNHKで、プロバガンダ映画を記録映画として放送したほどだった。

 しかし日本人は東洋人だから野蛮国として見下される対象なのだ。それを理解できてない人は多数派だ。



 日本人の主流は、戦後ずっとドイツを誤解していた。

 ドイツはナチスの軍国主義・排外主義・人種差別主義を反省していると思っていた。それで日本人の平和愛好家でさえ、戦争を反省しない日本人を批判するさいドイツを引き合いに出した。しかしそれはヴァイッゼッカ-大統領の発言に代表される良識派のことだけである。また、この連邦大統領という地位は名誉職であり政治の実権は無い。むしろ戦争放棄を憲法で謳っている日本のほうが良識ある戦後だった。

 ではドイツの現実はどうかというと、かなり昔から指摘はあったが、ドイツ人は戦後もずっとナチス時代に侵略した国々を見下していた。例えば外国人留学生と仲良くなり結婚するなんて話になると、ちょうど日本で「韓国人なんて駄目だ」と親族から反対されるみたいに、ドイツ人は「ポーランド人なんか」と言う。


 それで ポーランド人は憂さ晴らしにロシアの悪口を言う。

 フランス人は、ドイツ以東を自国よりも劣った存在だと思っている者が少なくない。近代以降、欧州では西に行けば行くほど文明的に進んでいると思い込む傾向が強い。他の文化圏から見たら馬鹿げているとしか思えないが、これは歴史的に培われたことだ。ドイツの王侯貴族はフランス語を話していて、ドイツ語を忘れるほどだった。

 そして東欧諸国のほとんどは、せめてドイツに近づきたいと願った。それで後からナチスドイツに侵略されたと言って被害ぶってるけど実は積極的にナチズムを受け入れていた。


 今のヨーロッパを見れば判ることだ。

 なによりドイツでは、政府を批判すると警官が暴力をふるうし、産業界は得意の自動車より戦車など軍事に傾斜している。フランスやイギリスは言うまでもない。

 これにポーランドなど東欧も追従し、北欧のフィンランドとスウェーデンも福祉国家や中立政策をやめてNATOに加盟している。

 そして産油国から強奪するには傀儡政権が良いけれど、そうではない政権は転覆させようとして、ベネズエラもイランもロシアも攻撃されている。ウクライナは鉄砲玉どころかお笑い芸人が大統領になって闇バイトしているような状態である。


 しかしマスメディアはあからさまに嘘を垂れ流す。

 被害に遭っているベネズエラ・イラン・ロシアを悪者にし、体制が悪いから攻撃してやるのがその国の国民のためだと嘯く始末。そこで活動する一人は、無名だった時に出版社の寄り合いで名刺を交換したことがあるけれど、そのご一部で急に目立つようになった。このような略奪戦争の美化を商売にしたからである。

 こうなるのは、日本も政府が追従しているからで、ドイツと同様に武器輸出で儲けることに方針転換した。やはり反対すれば警察から暴力を振るわれる。ドイツと同じだ。そこでマスコミは権力を恐れて追従している。

 現実には、ロシアも中国も、アメリカと西欧や日本ほど言論の弾圧などしていない。これは実際に行って見比べた者が共通して言っていることである。

 
 
 
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