top of page

​炬火 Die Fackel 

 紳士服専門店でオシャレではない正装の買い物をした。

 そのさい店員と話して一致したのが、石破首相の盛装であった。あんな着こなしだから「だらし内閣」と言われてしまうのも当然のこと。

 こういうに奥さんが駄目だと言われてしまう、という点も一致した。


 よく、男性が無頓着な服装をして妻が注意する。

 これは女性よく気づくことであると同時に、それゆえ男性が外でだらしない服装をしていると、なんで妻は気を使ってあげないのかと言われてしまう。

 なにより夫が総理大臣になって内閣の記念撮影というハレの日の中のハレの日である。そこで盛装したらなってない、なんて最低である。



 石破さんがなかなか首相になれなかったのは妻にも原因があるはずだ。

 これまで首相をやりたいと言い続けて、自民党内でそれなりに人望があったのに駄目だったのは、もちろん安倍晋三が返り咲きしたがり何かと強引だったことが大きいけれど、その安倍晋三の奥さんの昭恵という人は、何かと問題を起こしていたけれど、夫には気を使っているのが判った。

 その点で石破さんの奥さんは劣っていたのだろう。


 安倍夫人は学校の勉強をしてなかった。

 それで反省して社会人として大学に入ったという。もともと聖心のお嬢様だったけれど、聖心女子大学に入ってなかった。金持ちのお嬢様だから入れないわけないのに。そして若い頃の彼女の写真を見ると派手でいかにもヤンキーねーちゃんである。

 それに比べて石破夫人は、図書館で出逢ったという夫婦そろって読書好きであるから、安倍さんちよりよほど真面目そうだ。ところが内助の功では差があったということだろう。


 そう思われるのも服装からである。

 それなりに服装というのは大切である。先日、病死したタレントのピーコは服飾の専門家だった。テレビで他人の着こなしについて難を指摘するのも売りだった。これはオシャレだが、そうでない正装とか盛装とかでは、そういうことを重んじる世界があって、そうでないのは、キューバのカストロさんや朝鮮の金さんのように現場で実務という恰好をしている政治家である。

 それなのに石破さんの奥さんは駄目だなと確信される「だらし内閣」の服装であった。

閲覧数:32回0件のコメント
執筆者の写真井上靜

 議員の裏金で自民党は苦境である。

 それで大急ぎの選挙としたら、投稿日の直前になって裏金議員のいる自民党支部に政党助成金から2000万円もの交付があった。これでは裏金で問題になった議員を選挙で自民党は公認しない陰で党が応援しているようなもの。

 これが騒がれたら、石破総裁は党勢拡大のため支部に支給しただけだと居直った。そして「負けるわけにいかない」とデジャヴの言葉を発した。安倍晋三の憑依みたいだった。




 石破総裁の本心は迷惑なことをしてくれたと怒っているはずだ。

 おそらく彼は知らなかっはずだ。そして、これで選挙に負けたら、就任して何もしないうちに選挙して、その結果責任で辞めさせられるかもしれない。せっかく念願の総理大臣になったのに。これでは彼を好きでない人でさえ気の毒だと思うはずだ。いくらなんでも自民党の扱い方は酷すぎるから、ざまみろと言う気がしない。

 だから彼の内心では暴露した共産党の機関紙より自民党の方に怒っているのではないか。


 立憲党の野田代表は「裏公認」と批判していた。

 もちろん石破総裁の居直りに対してだが、立憲党の彼らは共産党なんかの力は借りないと大見得を切っていたけれど、こういうところで借りている。その裏公認は共産党の機関紙『赤旗』のスクープだし、そもそも裏金の追及も赤旗によるものだった。その後から追いかけた朝日新聞に新聞協会賞だったものの、朝日新聞としても受賞はむしろ恥ずかしかったのではないか。


 選挙の時にこれだから自民党は困っている。 

 大手商業メディアの電話調査での情勢分析は、どれも自民党の苦戦を伝えている。あとは維新が大失墜である。そこで国民党が急伸しているが、安楽死とかが受けているのだろうか。受ける土壌は確かにある。受けていたなら到底褒められたものではないが。

 そして立憲党は議席倍増もありそうだとのこと。そうなったら立憲党は共産党の方へ足を向けて寝られない。小選挙区では、処と人によって共産党は立憲党の候補者を支援して自候補を降ろしてもいる。もともと共産党は比例に賭けていて、そのため相乗効果としての小選挙区という戦略だからだ。

 それにしても共産党は現状維持程度という見方があって、これはさすがに可哀想である。あんまり可哀想だから比例では共産党に投票してやろうかと思っている。 

 



閲覧数:24回0件のコメント
執筆者の写真井上靜

 不動産屋の営業は、自分でやったことがある。

 最初は契約書を作る仕事のはずなのに、営業をやらされてしまい、それで辞めたのだった。その不動産屋が今は支店の統廃合で無くなっていた。その少し前に電話で戻って来てくれと言われて断っていた。

 他の不動産業者に、この話をすると、「契約書を作る仕事だけのはずが」と言いかけると「営業をやらされたんでしょう」と先回りされる。だいたい、そんなものだからだ。



 ところで、不動産を物色していたさいのこと。

 場所が良い駐車場のある値段も手頃な新築の住宅があって、興味を示したところ、その営業の若い男が、今から彼の車で見に行かないかと言う。その時は用があるから後日として、店に電話をかけると言ったのだが、彼は店ではなく彼の携帯電話にかけてほしいと必死だった。

 店に電話して彼がいるかと言ったら、そこでたまたま出た人が「その話ならこちらで承ります」と勝手に進めてしまったら、その人の営業成績になってしまうから。横取りされるのは悔しい。それで「解った、解った」と。


 似たようなことは床屋でもあった。

 前に行っていた床屋の従業員からハガキが来て、自宅からより近いところに独力開業したので来て欲しいということだった。

 「お世話になりました」と書いてあるが、彼が担当したことは一度も無かった。これは顧客名簿をコッソリ写したのだと直ぐに解った。

 自宅近くの美容室では、顧客名簿を持ち出そうとした女性の従業員と女性の経営者が喧嘩して殺人事件に発展し、テレビで取り上げられた、ということがあった。


 不動産屋ではなおさらだろう。

 これは直接に見ていたことがあるので知っていることだが、何と言っても最も値が張る商品である。仕方なく営業をしていたさい、一戸建てを売却したいという人がいて契約書を作ったが、その後に現地に赴くなどは二十代の社員に任せていたところ、商談成立して仲介手数料でも結構な額になったから、その社員は大喜びで、こっちが休日で自宅にいる時に電話してきて大喜びで「ありがとうごさいます」と言った。

 これだから新築を売るとなると、横取りする同僚もいるだろうし、それをやられたら悔しくて地団駄踏んでいることだろう。

 それで必死になって「携帯電話にかけて下さい」だったわけだ。とにかく営業は大変である。だから遣り甲斐があるという人と嫌がる人がいるのだ。

閲覧数:11回0件のコメント
bottom of page