NHK党の台頭は野党に責任あり
- 井上靜

- 2024年12月17日
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NHKから国民を守る党が悪いと言っている人たちがいる。
あの、やっていることからすると当然の非難だが、注目と票が集まった事実は受け止るべきだ。例えば、NHKは、いきなり押しかけてきて、テレビなんて無いうちは今どき普通なのだが、それを言うと、確かめると言って勝手に土足で踏み込み、それが夜中だったり、女性が独りのところへ男性が闖入したり、まるで押し込み強盗である。
こういうNHKの暴虐があるのだから、国民を守ると謳う団体に期待が寄せられても不可解ではない。

これは既成政党とくに野党の責任である。
いちおう真面目な政党が、NHKを真面目に批判してこなかったから、NHKから国民を守る党なんかが注目されてしまったのだ。野党は自民党と違い、NHKからエコヒイキされないだけでなく無視や中傷をされてきた。それで怒らないほうが、どうかしている。
それとも、何か期待しているのだろうか。いくら批判を控えても、NHKの自民党贔屓と野党敵視は変わらないのに。そうすることで、NHKは特権的な地位を与えられ、受信料を貧乏人から強奪し、職員たちは不当に高い給料を得ているのだから。
昔は『赤旗』ならNHK批判が載っていた。
ところが、次第に無くなった。どうしてしまったのか。商業マスコミは商売のため批判を恐れているが、そういう商業マスコミとは違うことを売りにしている『赤旗』だったはずだ。これでは購読してやろうという気が失せるに気まっている。
それに、最近の『赤旗』は経費の節約のため商業マスコミの受け売りが増加していて、そのためNHKとさえ大して変わらなくなっているから、その反映なのだろう。
しかしNHKから国民を守るという意義はある。
それを、あんな党とは違う真面目なものとしてやれば、必ず支持される。山本太郎議員はNHKを批判したが、よい番組を作ってほしいということばかり言って、高い受信料の強奪など庶民にとって切実なことを問題にはしていない。
これでは、増税の自民党とか減税をしたがらない立憲党とか批判している新選組の姿勢と整合性がない。山本議員ら新選組は、重税で庶民の暮らしが立ち行かなくなっていると指摘したうえで、減税しなくても良い政策があれば大丈夫だという発想を否定している。これと同じことで、NHKが良い番組製作しているか以前に、高額すぎる受信料が消費税と同じように庶民を苦しめているのだから、この点を問題にするべきなのだ。
もっとNHK批判をみんなですれば不真面目な団体など支持されなくなる。



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