NHK党と参政党を批判したつもりでいる人たち
- 井上靜

- 15 分前
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NHKの新会長が「受信料の下げ止まり」を目指すと表明した。
これは、不当に高い受信料をもっと強引に取り立てるという宣言である。もともとこれだから「NHKから国民を守る党」が支持を集めていたのだ。
しかし、この党は屋号のとおりに活動していなかった。建前であって実質は違うという政党なら自由民主党をはじめ他にもあるが、抽象的な理念ではなく具体的に標榜しておいて全く仕事をしていないというのは極めて珍しいことだ。
そして代表者が逮捕されたけれど、これがNHKを猛批判したため弾圧を受けたということなら頑張っていると評価もできるが、まったく関係ないことであった。
だからNHKから国民を守る党は信用できない。
そう最初から言っていた人たちは、NHKに対して批判的な人達だった。高すぎる受信料で庶民を苦しめて、職員たちは仕事に比して非常識に高い給与と贅沢な福利厚生と経費を使っての宴会三昧である実態は、もう何十年も前から指摘されていた。
ところが、NHKから国民を守る党は、受信料の集金を撃退するために訪問を受けたら撮影することを推奨をしていて、これは委託業者に対してそれなりに効果があるけれど、同党が言う前から色々な人が推奨と実践していることであり特に目新しいことではないし、政治に打って出るなら議会でNHKを問題にするものなのに、そういうことは殆どやっていないに近かった。
だからNHK問題に関心がある人ほどNHKから国民を守る党を信用できないと言っていたのた。あいつらは言えば受けるから騒いでいるだけだ、と。
同じことは参政党にも言える。
薬害の被害者などこの問題に関心があったり、実際に訴訟や啓発の活動をしている人たちは、予防接種の推奨行き過ぎを改めるべきだと参政党が言っているのは受け狙いでしかないから信用できないと言ってきた。
この問題で参政党を批判している人達には、薬害の問題に無関心だったり医療を妄信していたりの人達が目立つけれど、そんな論外の人たちとは違って薬害を深刻な社会問題と認識している人達は、莫大な利権がからみ厚生官僚の大手製薬会社への天下りがあったりという問題の構造に対して、参政党が政治の場から追及するなんて、あの党の右に曲がりすぎている連中が言っていることからして絶対にあり得ないと確信している。

NHKも薬害も、本気で追及する政党が無い。
だからNHKから国民を守る党と参政党が支持を集める。そして、無関心や蒙昧な人達が、NHKから国民を守る党や参政党を批判するものの、それはNHKや厚生労働省や大手製薬会社への擁護になっていて、被害者らを迫害する。これで悦ぶのはNHKや厚生労働省や大手製薬会社である。それで、NHKから国民を守る党や参政党は、NHKや薬害を問題として取り上げているだけマシだと見る人がいる。
つまり、NHKから国民を守る党や参政党を批判している人たちは、両党を批判しているつもりで支持されるようにしているのだ。しかし、この人たちは、この調子では絶対に気づかないだろう。困ったものである。



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