記者を囲い込む新聞社
- 井上靜

- 2023年6月24日
- 読了時間: 2分
青木美希氏が以下のようにSNSで発信して同業者らが驚いていた。
朝日新聞社に記者職で中途採用されたが、3年前に編集部門外に転属とされ、休みの日や業務時間外にジャーナリストとして取材し執筆していた。それによって出来た原稿を「なぜ日本は原発をやめられないのか」と題して本を大手出版社から出そうとしたところ、本の出版は「職務」であり「仕事の量とバランスを考慮して認められない」と会社がいうので呆然とした。原発問題については学生時代から調べ、勤めてきた新聞社2社(北海タイムス、道新)でも取り組んできたうえ、これまで自費で聞き歩いて書いたことが、なぜいきなり「職務」になるのか。

昔から朝日新聞社で似たようなことがあった。
本多勝一や筑紫哲也といった有名記者が他のメディアにも寄稿していると、上司が勤務先を優先にと止めさせたが、実は、記者としてモノにならない人が管理職になり、他の記者の活躍の場を守る形で社に貢献しようするのではなく、僻み根性により社の為と称して活躍している記者の妨害をしたのだった。
それが相変わらずということか。
しかも朝日新聞社だけの問題ではないようだ。
例えば米国の新聞社では、所属する記者が他の新聞や雑誌から記事の寄稿を求められたり他の出版社から本を出したりすることを、優秀とか精力的とかで売れている記者がいると誇りにするけれど、ところが日本の新聞社は、正社員なのに他所に書くとは社に忠誠でないと怒る。
そうした、いかにも日本的な「文化」が問題の根幹。



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