石破茂は政治家ではなく映画評論家か
- 井上靜

- 2024年12月18日
- 読了時間: 2分
かつて石破茂が『シンゴジラ』を観てケチをつけていた。
防衛相の経験がある石破茂は、怪獣が出現するのは天変地異であって武力攻撃ではないのだから、それに対処して自衛隊が出るのは災害救助であって防衛出動ではないと指摘したうえ、災害救助のほうが規制のハードルが低いのでやりやすいと言った。
まあ、大人になっても怪獣映画を卒業できない人が、それなら政治の話を出せば大人っぽくなる、ということで製作された映画だから、しょせんその程度なのかもしれない。官僚の中からも、観たら駄目な映画だったと言う人たちがいた。もう少し調べて台本を書けばいいのに、と。
それより、問題は首相になった石破茂の対応である。
「能登のことを忘れたことがない」と石破首相は言っておいて、震災の被害を放置している。これを国会で山本太郎議員から「リップサービスだけ」と非難されていた。そのうえで、自衛隊を派遣して雪が降る前に瓦礫の撤去しろと、山本議員は怒鳴るように言っていた。なぜ怒るかというと、石破首相は何もしないうちに選挙をしていたからだ。それで被災地を放置。
あれは、就任直後のご祝儀で支持率が高いうちに、任期が切れてないのに選挙をしたら有利だから、ということ以外に訳が見当たらなかった。見え透いていて、選挙で自民党はボロ負け同然の結果だった。あと裏金が問題になっていたことも影響したのだろう。

そんな選挙のため被災地なんかほったらかしの石破内閣ということ。
これは自民党の都合で、首相としても合わせないとはいかなかったのだろう。だけど、前に石破首相は自分で、自衛隊の出動は災害救助ならハードルが低いと言っていたのだから、それくらい出来ないなんて不可解だ。
それとも、映画の内容にとやかく言うことならできても、政治家として実施することは出来なかったのだろうか。そうだとしたら、自分で解ってはいても人を動かす能力に欠ける部分があったということになる。
しかし石破首相の資質だけが問題なのだろうか。
今年の正月早々の震災に対して、政府のほったらかしぶりはひどすぎる。ここまでひどいのは、過去に無かったのではないか。
それ以外のことでも、政府の仕事ぶりが悪いのではなく、政府が仕事をしたがらなくなってしまったようにしか見えない。
おそらく、親の七光りでいい加減に国会議員になったから、なにもかもいい加減、ということなのではないだろうか。



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