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  • 執筆者の写真井上靜

灯油の販売広告の季節になって思うこと


 今年は、まだ暑いが明らかに夏ではなくなって突然にまだ冬ではないけれど寒い気もするようになった、という秋らしい風情に欠ける気候である。



 そこで灯油の販売が始まり、チラシ広告にも掲載されるようになった。

 この暖房の灯油で思い出した。埼玉県の特に田舎である山の方にある公立高校でのこと。山間だから冬はとても寒いけれど、教室の石油ストーブは灯油の費用が無いため午前中の一時間半くらいしか焚かない。だから灯油の料金は全校生徒で集めて、もう少し暖房したらいいのではないかと皆が言っていた。しかし教員たちは何もしない。職員室だけはポカポカである。寒さに耐えかね他の教室の灯油を盗む生徒まで出る始末。


 ほんらいの予算の他に生徒から金を徴収することは問題があると教員は言う。

 しかし水道料金は、全校生徒に一人当たり一万円出せと強制していた。この予算超過は使い過ぎが原因だった。運動部の先輩が後輩にユニフォームその他の使用済み運動着を学校で洗濯させるからだった。こうした強制は一種のパワハラであるから褒められたことではないが、それにしても自宅に持ち帰り一緒に洗濯すれば手間も水道も洗剤も効率が良いから、そうやって節約すべきだ。そもそも合宿以外で洗濯を学校でするのは予定されていないことだから、それなのに学校で洗濯をすると水道料金超過は当然のことである。

 こういうことを、教員が生徒に全く指導しない。それでいて、他の同規模の公立高校では予算内なのに、うちだけ超過しては問題になりそうだからと慌てた教員たちが、強引に金の徴収をする。そういうことはしておいて、冬の暖房の灯油は予算以外から金の徴収は問題だからやらないと言う。ただメンドクサイだけなのは明白で、同じく怠慢であることの尻拭だと不当に金の徴収をする。


 なんでこうなるかと言えば山の中の田舎だから。

 こういうことが普通なのは田舎ばかりであり、田舎のボスみたいなのが全国から集まって来るのが自民党である。こういう感覚が普通である人たちから絶大な支持を受け続けてきたのだから、何も考えていない。だから新型肺炎などで生活困窮の人などに対策せず一方で無駄づかい等して当たり前なのだ。それでも政権与党でいられるなんてと怒っている人がいるけれど、別に不思議なことではない。不可解に感じる人は、田舎ではまともな常識が通用しないという実態を、知らないのだ。


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