東京地裁の傍聴人排除事件を追及する訴訟は6月10日に第一回口頭弁論。
このさい、東京地裁は神経質になって、裁判所の職員を法廷の出入り口と内部に配置して監視していた。問題の傍聴人排除の時とは違いロックアウトというものではなかったが、傍聴人が職員に「入っていいのか」と訊いたほどの緊張はしていた。
これについて裁判長は、念のためと言っていたが、騒がれたら嫌だなあ、くらいには思っていたようだ。しかし、警察を追及しているジャーナリストがこの日は来られないので、まだ第一回だから事後報告としていた。そして来た傍聴人は、自分も訴訟で裁判官に不信感をもち関心を持った、という人であるから大人しく淡々として法廷のやり取りを聴いていた。
問題の行為をした飛澤智行裁判官。
この人について裁判長が「とびさわ」と言うから「ひざわ」ではなかったのかと質問したところ、実際に「とびさわ」と読むのだと明言した。
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ここでもう一つ問題になっているのは、警察が令状なく「ガサ入れ」をしたさい、仮に捜索の令状があったとしても、家宅捜索だから着衣の中に手を入れることまでは許されない。スマホを持っていそうなので出せと言うことなら、まだあり得るが、まして男性の警官が女性にやるのは権力を悪用した強制猥褻である。
これについて、女性の弁護士(訴状では実名を記載)が、この警官は、それを高校生の娘にやるのが主な目的だったのではないか、ガサ入れは口実ではなかったのか、と疑い、その兵庫県警東灘警察署(告発本『交番のウラは闇』第三書館、で腐敗の巣窟とされていた所)の警部補しかも年齢五十代のハゲオヤジが、権力を笠に着て拳銃を下げて、親を威圧しながら目の前で十代の娘の制服の胸ポケットに手を入れる様子、ちょっと想像しただけで「身の毛がよだつ」と言って戦々恐々とした。
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この話が訴訟中に出たら、飛澤裁判官は、着衣の中を調べることは裁判所の許可を得ていたという警察側でさえ主張していなかった捏造話を判決文に記述し、公務員の公務だから個人責任は無いとした。
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被告の国(法務省)は、記録を精査するので時間が要るとのこと。
そして調べた記録が何かは、被告から書面が提出されたら裁判所の方から原告に伝えるので、そのあと原告も同じものを調べる、ということで合意した。
なので、一か月ずつで合計二か月だが、次回期日は九月二日に同じ606号法廷にて開催と裁判長は決定した。裁判所の職員たちも夏休みは煩わされたくないということかと言ったら、裁判長以下職員たちは苦笑し、傍聴人は「慇懃無礼な調子で皮肉ったのは面白かった」と言った。
ということで次は九月二日の午前十時。
その前に記録の調査結果など途中経過を報告したいと考えている。