「日本の警察は世界一」と言われる。
それにしては御粗末なことが目立つ。それでも諸外国よりマシということなのか。そうではなく、よく言われているとおり日本人が一網打尽の支配を受けやすいだけで、警察が優秀なのではないということか。
たしかなのは、日本の警察が「ローラー作戦」と呼ばれるように徹底的なシラミ潰しの捜査を徹底的に実施しているから、ここまでやる警察は世界的にも類がないということだ。これは日本の警察が熱心だからなのか、日本人が支配されているからなのか、この両方なのか、という議論になる。
『カバチタレ』という人気漫画の原案者が指摘していた。
その著書で述べられたのは、日本の警察が、暴力犯罪には強いが、知能犯罪には弱い、という現実があることだった。こう指摘されてみると、日本の警察は世界一と言われるのは、専ら暴力犯罪に対してだ。そして御粗末なのは知能犯罪に対してのことだ。
これだから日本は、警察が世界一優秀と言われる一方で、冤罪大国と言われるのだ。暴力犯罪に対しても非科学的な捜査が当たり前のようになっている。
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これは目の当たりにしたことがある。
しかも一般的な警官のことではなく、科学捜査の技官になっている若い警官の無知だから啞然とさせられた。アメリカのテレビドラマ『CSI』では科学捜査班がドラマ作りのため非現実なほど優秀だから、その影響で裁判の陪審員の中には、例えばDNAの発見で、ドラマと同じ水準を求める人がいるから困ることがあるらしい。それとは違う。
そうではなく日本の警察の技官が、いまどき小学生でも関心が強いなら知っていることを知らないのだ。
だから警察がきちんと捜査しても裁判官が無知で誤るのではない。
もともと警察が無知による御粗末で誤り、それを無知な裁判官が追認してしまうのだ。裁判官だけでなく検察官や弁護士でも、自分の専門以外の一般常識を知らないから誤るというだけならともかく、専門の法律でも間違って平気でいるのが日本の司法の破滅的実態である。そのうえ基礎知識が無くても冷静に判断すれば誰でも解かることが、なぜか解らない。あとは組織の中の序列で何事も決まる。
これだから、警察が御粗末をしたら裁判で否定されるということが無く、警察の御粗末が改まらないのだ。
つまり、日本の司法の総体が体育会系ということだ。