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日本共産党はヘイトスピーチするから支持を失った

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 5月18日
  • 読了時間: 3分

 先日、共産党の元国会議員の発言を取り上げた。

 この人は返り咲きを狙って次の選挙に立候補する予定らしいが、そのさい発展著しい中国の政権与党である中国共産党を、共産党に値しないと言って中傷していた。

 これでは、毛沢東の時代なら良いとか、経済発展させるのは共産党ではないとか、そういうことになり、だから日本共産党なんか支持しては駄目だという意味になってしまう。そういう指摘が既に出ていた。


 この人は、そういうこと言えば日本共産党に支持が集まると思い込んでいる。

 だから、次の選挙に向けて、政治的に作られてマスメディアで扇動された今の風潮に便乗して、中国に対するヘイトスピーチをしたのだ。

 そんなことを、いくら熱心にやったところで、日本共産党に支持が集まるわけない。とんでもない勘違いである。


 そもそも、何処の国の共産党も皆同じと思っている人は政治経済に無関心だ。

 少しでも政治経済に関心があれば、そんな御粗末な認識はない。国際共産主義運動のコミュンテルン日本支部として日本共産党は結成されたが、それは色々な事情とくに中国とソビエトの対立から存続できなくなり、各国の共産党は各国の政党として活動するようになって久しい。

 その中で、かつては縄張り争いのために、大国である中国とソビエトの共産党は、外国の共産党を勢力下に引き込む裏工作をしていた。これに協力したことで除名された日本共産党の幹部もいた。

 この程度の話は政治経済の常識範囲であるが、それすら知らない無関心な人に語って聞かせたところで、選挙で日本共産党に投票することはない。


 もともと無関心の人は、選挙の投票しない。

 たまに投票しても、政策など考えて投票することはないから、だいたいは大勢迎合で政権与党に投票するものだ。そんな人たちに、マスメディアから擦り込まれるなどした認識を改めさせることは無理というもので、それなのに共産党に投票して欲しいと言うとしたら、必然的に「そんな悪い国の共産党とは違います」と言うことになる。

 これではヘイトスピーチである。


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 これだから共産党は支持が減る。

 いくら中国など外国の共産党を非難して見せたところで、見せられたほうは日本共産党に投票するわけがない。もともと無関心だから当たり前である。せいぜい、わざとらしく無関係を装っていると思われる程度だ。

 そのうえ、進歩的な市民から、日本共産党は国際協調性に欠けると思われる。どんなに外交的に対立していても「それとこれとは別」ということが出来ない政党では、政治経済を任せられない、という結論になる。

 そして現実に、日本共産党は党員減と機関発行減に歯止めがかからない。

 

 

 
 
 

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