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教科書のリサイクル

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年7月1日
  • 読了時間: 2分

 オリンピックで思い出したが、かつて大学の必須科目で保健体育には大学で作成した教科書があり、授業で使用しなかったから買わない人も多かったのに買ってしまい、無駄遣いだったと後悔し、しかも五輪の記述が右翼的で、この大学らしいと思った。

 その後、同級生に譲渡した。彼が、なぜかレポート不合格で単位をもらえず、再履修となってしまったから同情して、レポートに役立つかもしれないからと。


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 その前、高校の時、高田馬場の古書店街の早稲田大学に近い店で、早大の学生が使用済の教科書を売りに来て、店主はどこの学部かと訊いていた、という場面に、たまたま出くわした。

 この話に、ピアノを習っていた先生(国立音楽大学卒)が「なんでそんなことするのかしら。後輩に譲ればいいのに」と言った。同じ私大でも、貧乏とかセコイとかの人が多い所と、お嬢様の多い所の違いだろう。


 ところが、高校の同級生の男に、偏差値が低く学費の高い私立大学に行っていて親は富裕なのだがケチな奴がいた。

 彼は、他人から譲られる時は「友達なんだから金なんていいじゃないか。いずれ、このお返しはするから」と言いながら、自分が譲るときは「7000円だったけど3000円でいいよ」と言い、これがお返しかと呆れながらも割安だから買うと言うと途端に「じゃあ5000円」と言い出す最低の奴だった。

 こんなことばかりだったので絶交したが、彼は富裕な家であっても育ちは悪かったのだろう。


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