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  • 執筆者の写真井上靜

政治に学歴や偏差値を持ち込む愚

 れいわ新選組への激しい批判について。

 これが、あまりに凄まじいからびっくりしたという大学の法学部の先生がいた。かつては、共産党がこんな攻撃をされていたけれど、それがまるごと移動したというか、それ以上ではないかというのだ。

 むしろ逆に支持が増えるのではないかと述べてもいたが、これは皮肉と期待が混ざっているようだった。ただ、興味があるのは、社会の、どんな層から、批判されているか。内容からして与党支持者ではない印象だから。


 政策に対してなら、いくら手厳しくても良い。

 当たり前だろう。政治なのだから。ただ「山本太郎は芸能活動のため高校を中退しているので中卒と同じだから知性がない。そんなのと違って、米山隆一や鈴木寛は灘から東大だから、本人の知性も同級生のレベルも違う」とか言ってる人たちは、アホとちゃうかと思う。

 これが自民党の片山さつき議員のような人ではなく、「左派の政治クラスタ」で非インテリを見下している人たちなのが眼について嫌な感じを持ったと言う人もいた。

 その点れいわ新選組は、そうした人たちの心情に上手く填まったということか。


 前に二子玉のビル内で高校生の男女が人目を憚らずいちゃついているのを見た。

 という話題をここで取り上げたことがある。これに「今の若い者は」と言うことは到底できなかった。なぜなら、自分が若い頃のことを思い出すと、他人のことなど言えないからだった。

 でも、青春時代に受験勉強ばかりしていると、新潟県知事を辞した人ようになりがちだから、何も悪いことではない。

 かつて、フィクションのドラマとして仕立ててあるがネタは実際にあったことばかりという日本映画の中で、警察が裁判官を脅している場面があった。これと同じようなことを裁判所で目撃し、それも結構な堂々とした脅しぶりであったから流石に驚いた。

 しかし「青春時代に受験勉強ばかり」の影響で後から恥ずかしいことをしてしまう人は、裁判官や弁護士や医師にもいて、それで警察に知られて脅しのネタにされるのだから、権力のチェック機能など不全で当たり前である。


 もちろん、完全に学歴と一致はしない。

 逆に、勉強が苦手すぎたから学校で異性に接したことがあるのは小学校くらいという男が、まるで女性を解らないため、いい歳になってから深刻な問題を起こしている例も現実にある。

 どちらにせよ、学歴や偏差値を政治に持ち込むのは愚かしいことだ。



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