志葉玲の新刊と藁人形論法
- 井上靜

- 2022年8月17日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年8月17日
フリーランスのジャーナリストを自称する志葉玲氏はツイッターのアカウントを持っている。
これを、こちらはフォローもしていなければ、リプライしたこともないが、志葉玲氏はこちらのアカウントをフォローしていた。それでのことだろう。あるリプライが気に入らなかったようなのだが、それで反論するのではなく、人格攻撃をしてきた。
それも、こちらが言ってないことを勝手に言ったことにして、それに対して誹謗するやり方だった。これは、当人に見立てた人形を串刺しにするようなものだから「藁人形論法」と呼ばれている。それを指摘したところ、否定するのではなくブロックする始末。
志葉玲氏の藁人形論法は具体的に次のようなものだった。
「自分と異なる意見は全て『忖度』と決めつける時点でジャーナリズムを語る資格ないですね」
しかし、こちらのリプライに「忖度」の言葉が混ざってはいたけれど、「意見」に対するものではない。これだけで既に虚偽である。まして「自分と異なる」「全て」も当然ながら嘘である。

もとは、志葉玲氏の新刊(ウクライナについての)が問題だった。
ここへ記述された事実関係に整合性が欠けていて内容が間違いではないかと直接に問いただしたけれど志葉玲氏は言を左右して明確な回答が無かったという人が先ずいて、これを受けてジャーナリズム関係を標榜するアカウントが、志葉玲氏は取材手法の原則を守っていないことが明らかで、戦争の危機を煽り軍拡に利用しようとする危険な策動に翼賛する大企業マスメディア、および商売のために同調するフリーランスのジャーナリストたちと、志葉玲氏も群れていると指摘していたのだ。
これに対して、こちらはリプライしたのだ。
フリーランスのジャーナリストも、記事を売る先は大手メディアだから、身分が不安定であるぶん正社員以上に忖度や迎合をする、という事実は昔から大手メディアに勤務する記者も指摘していたことだけれど、それを知らない不勉強なフリーランスのジャーナリストは、バレバレであることに気づかない。(ほぼ原文のママ。ツイッターの文によくある『ですよ』などを省略しただけ)
つまり、フリーランスが企業勤務者に同調している事実について、その動機を語るさい「忖度」という言葉【も】用いられたのだ。
これに反論するなら、きちんとした取材に基づいて結果として同じになったというものであるべきだが、それが無かったというのが前提になっているので、では動機は何かということになる。そして商売優先だからで、むしろフリーランスの方がひどいという一般論になった。
この指摘に対して、志葉玲氏は藁人形論法を用いたのだ。
なぜ彼は批判を受け付けないのか。
社会に向けて発表すれば様々な評価があり、その中には批判もあることは当たり前なのだから甘受するべきもので、しかも自分で積極的に宣伝をしているのだから、そのさい反論があればすればいいし、無用なら無視や放置で済ませられることもある。ところが受け付けられず感情的になるのは、自分でも実は納得できなかったりするのではないか、という指摘が戦争反対のアカウントから寄せられていた。
それもあるだろう。せっせと宣伝していても、ほんとうは自信がない。
また、フリーランスのジャーナリストは、ウクライナその他に自腹で行くから、会社の経費で行く新聞社やテレビ局の記者よりも元を取ろうとの意識が強く、そんな商売に対する評価に神経質・過敏となるものだ。田中龍作氏や志葉玲氏らの、少しの批判・否定的評価すら受け付けない態度は、そこに起因しているのだろう。



レス、ありがとうございます。小生も新聞記者氏と話したことがありますが”新聞社は人数もお金も桁外れに動かせる正規軍だから、一人で財布を見ながら取材しているフリーとは取材力の差は段違いだよ”と言ってましたねえ。まあ、ブロック紙の支局の社会部記者一人当たりのハイヤー代が月に1500万だそうです(ほぼハイヤーに住んでる)。昨今は会社も耐え切れず「取材に行くから旅費をくれ」というと「通信社から記事を買えば、人件費も経費も掛からず遥かに安い。取材に行っても記事にどうせ大差ないじゃない☻」が口癖になってるそうな。
元の話に戻せば、オーウェルが言ったという”政府が嫌がらない記事は報道ではない。そいつはプロパガンダに過ぎない””1+1は2と言えるのが報道の自由だ”を志葉や金平らは噛み締め、取材と記事に反映すべきでしょ。特に、第2の人生に入ってる金平は退職金と年金と資産があるのだし、有名でもあり小金を作るのに苦労はないはず。原宿とかの古い公民館での集会で人寄せに2,3万で?(資料代500円で数十人だからこのくらい?)講演してくれるような人なんだから最後までカッコよく美しいまま筋を通しきって生きて欲しかった。死後の世界があるなら田”特攻隊”英夫や筑紫らに激詰めされるんじゃないか?ちなみに金平と同じく旧帝卒で、仏語が堪能なブロック紙元編集委員氏や冷戦前後に現地長期取材をした元NHKのPでけっこう偉かった人(良心に敗けて高転びの失脚)は、ドンパチの最初から大勢に呑み込まれずにまともな分析を開陳してました。ま、金平と違って俗情と偉い人に媚びない彼らにはマスコミに発表の場が全くないのですけどね(号泣)
わたくしは個人的に志葉さんに失望しております。ウクライナを取材した彼が防衛力を肯定したからです。ワタクシは彼を非武装非暴力主義と信じておりました。
志葉玲も昔はもう少しマシで集会で話を聞いたこともあった。金平さんも昔はかっこよかった。取材というのは当然難しいのだけれど、どう視点を取るのか?は重要であり分岐点でしょう。かつてTBSの田英夫は敢えて自民党日本政府に敵対するベトナム社会主義共和国の、米軍の北爆下の首都ハノイに入って取材をしましたし、本勝は米軍との同行取材だけでなく、ベトナム共和国のベトナム解放戦線の解放区に入り米軍に攻撃される側も取材しました。米軍側からの取材でも日テレは「南ベトナム海兵大隊戦記」というベトナム版「生きている兵隊」を作っています。ま、田英夫はこれで政府自民党を激怒させてTBSをパージされ、日テレの「南ベトナム海兵大隊戦記」は後編がお蔵入りになったのですけど、体を張って向こう側からの視点を届けたホンカツの名声は上がったわけで。企業メディアが記者の報道魂の迸りにたじろいだ、良い?時代のお話ではありますが。
志葉玲も本当は田英夫やホンカツや日テレベトナム取材班になりたかったのでしょうが、給料の出ないフリーで子供もいるし?どうにもソロバンが合わないので、世間様と大勢に合わせたチクロな記事を書き飛ばし売り飛ばしたことが後ろめたいのでしょう。”田英夫の後輩”の方は元々モスクワ特派員で露語もできるのでしょうからただただ情けない。ロシアのモンゴロイド系少数民族のような顔をして東部2州側から取材したら”市街地にクラスター弾で対人地雷をバラまくウクライナ軍””原発を砲撃するウクライナ軍”とか面白い画や話を得られたろうし、ウ軍側でも最前線に行けばフランスのNHK?のように”露軍による武力解放を心待ちにするロシア語を母語にするウクライナ国民の群れ””住宅街の学校や病院に陣取るウ軍””著しく士気の低い40代、50代の徴集兵”の動画が撮れたでしょうに。筑紫が生きていたら”米帝や政府自民党の描いた絵を疑わないジャーナリズムがあってたまるか”とどやしつけたんじゃないの?