小選挙区制は失敗ではなく大成功
- 井上靜

- 2024年7月19日
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もと政治家の田中秀征が朝日新聞で指摘した。
小選挙区制が政治の劣化を招いたという。この記事を読んだ世田谷区長の保坂展人が、小選挙区制をやめる制度改革をするべきだと主張していた。国民の政治不信が高まっているからこそやるべきで、そうなった裏金問題などの政治の劣化は小選挙区制が主因だから。
小選挙区制は大失敗だった。
そう保坂区長が言うのは、前の中選挙区制だった時代の議事録と、近年のものを見比べれば歴然としているからだ。審議時間が短くなり、内容も希薄で、形骸化している。
また、国会で指摘されても政府が訂正しようとしない。圧倒的な数の力による無敵の閣議決定政治を生み出した。これが不正の土壌となるということ。



しかし失敗ではなく故意ではないか。
小選挙区制のプロパガンダを最も熱心に垂れ流したのはテレビ朝日であった。ここで久米宏や福岡政行や田原総一朗といった電波芸者たちが、小選挙区制は中選挙区制より「はるかに優れた制度」と言っていた。政権交代が起きやすいからと。
まったく逆になっているが、これは結果としてのこととは思えない。
もともと小選挙区制は「保守永久政権」と改憲のためだった。
だから何十年も昔から警戒されていた。それを「政権交代があるようにするため」とすり替えて、テレビ朝日が大々的なプロパガンダを流した。
しかも、それは保守政党と保守政党との政権交代である。同じ中身の党では政権交代しても政策は同じである。しかし、それが良いというのがテレビ朝日でくり返されていた。なぜなら保守と違うのは平和や福祉に関する政策だが、そんな有害無益なことを重視する政党は国会から排除するべきだと明言していた。
中選挙区制は日本の民意を忠実に議席数へ反映させていた。
それを変えて、民意から多様性を失わせるために選挙区制を変えた。変えるべきで、なぜなら多様性は有害だから、という露骨なプロパガンダが連日メディアから垂れ流されながら小選挙区制に変えられた。これで「失敗」か。大成功だったのではないか、ファシストにとっては。
あの当時、テレビ朝日の番組に危険を感じた人は当然いた。
しかし、気づかない人はもっといた。そこで政治に無知な人たちが「政治改革」と言われて内容も知らないままテレビの乗せられたのだ。
これに毒されたままの人たちがいることはSNSに反映している。



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