top of page
  • 執筆者の写真井上靜

コロナウイルスで不幸中の幸い

更新日:2020年7月21日

 先日、何人かで連れ立って歩いている人たちの会話を小耳に挟んだら、「伝染病で大変だけど、飲みに行かなくていいって気づかされたのは不幸中の幸いだ」と言っていた。

 たしかに、飲食業で生計を立てている人たちは収入が減ってしまうが、酒は飲まなくても困ることではないし、わざわざ不幸中の幸いと言うほど飲みに行かないことを喜んでいるのは、要するに嫌でも付き合いで飲みに行くことが多すぎるからだろう。

 この他にも娯楽産業が困っている。けれどエンターテインメントなんて生活に必要不可欠ではないから無くなって欲しいとまでは言わないが、これまで食傷気味だった。だから無視する理由ができたおかげで生活が穏やかになった。商売でやっている方としては売りたいから当然にしても、押し付けや強要に感じるほど執拗な宣伝により、自分が鑑賞したいからではなく今話題だからと迫られている感じがしていた。

 なにより、町内会や自治会の行事が中止になって、みんな大喜びである。もともと、他にやりたいことや楽しいことがいくらでもあるのに「夏祭り」なんて迷惑千万だったが、親睦のためにやるものだと思い込んでいる暇な老人たちに付き合わないと、暇にまかせた嫌がらせをされてしまうものだったので、そこへ絶好の中止理由が出来たというわけだ。

 これをきっかけに、付き合いとか親睦とか称する押付けや強要が見直されるようになって欲しいものだ。

閲覧数:89回0件のコメント

関連記事

すべて表示
bottom of page