しょせん自衛隊なんて幼児しか騙せない
- 井上靜

- 6月29日
- 読了時間: 3分
陸上自衛隊の広報が以下のとおり。
「令和8年6月2日(火)にみどり葉こども園の園児32名が鯖江駐屯地の見学にきました!施設見学、大型車体験試乗、基本教練、ほふく前進、隊員への質問タイム等を実施し、可愛い来隊者に隊員もにっこりしました。」

これを海外の記者が紹介した。
その(保育園または幼稚園の)園児たちを撮ったビデオが公開され、日本の「左派」から批判されている。自衛隊基地見学ツアーに連れていかれている様子であるからだ。これはプロパガンダなのだろうか、という記事だった。
これはプロパガンダ じゃなくブレインウォッシュだ。
政治的中立に反するという批判もあがっている。
このような園児に対する軍事教練体験は許容され(防衛大臣が好意的に紹介する)一方で、高校生が米軍基地建設の現場を見学することは許容されない(教育基本法違反とされる)というのは、いかなる理由か。もちろん安全性の問題は別の論点であるから、同列に論じてはならない。
おそらく、洗脳はいいけれど、啓蒙は困る、ってことではないか。
かつて、テレビで自衛隊を訪ねる広報が民放で放送され話題だった。
なぜ話題だったのか。広報だけどレポーターがタレントの山田まりやだったからだ。彼女はグラビアアイドルだったが、鋭いことをしばしば言うことでも知られている。それで彼女から、タレントにいいところだけ見せたがる自衛隊に対して「女性自衛官の職場環境はどうなっているのか」など訊かれたくない質問が出て広報担当は困っていた。だから話題だった。
そして自衛隊は、ひたすら従順で権勢に媚びる芸能人しか相手にしないようになり、ついには園児ということだ。幼児は大人と違って、都合のいいところしか見せてないだろう、ちゃんと見せろ、とは言わないから。
また、これも自衛隊の実情である。
「高さ15mから“機関銃”が落下し直撃」訓練中の自衛官死亡…1億3700万円賠償求める訴訟で妻が意見陳述。遺族が損害賠償請求する意向を伝えたら、国は公務災害補償である遺族補償年金や、子供の奨学援助金の支給を停止した。現在も補償は停止されたままだ。
これについて遺族側は「私たちは自衛隊側に事故の原因の追及と誠意ある対応、謝罪を期待しました。しかし、曖昧な説明、質問をうやむやにし時間を稼ぐ姿勢・・」 「在籍している隊員の命をおろそかにして、新規募集をしたところで全体の士気が上がるとは思えません」
これは手前味噌だが、かつて自分が提起した防衛医大の医療過誤訴訟でも「被害に同情して見舞金程度なら払ってやるが、責任を追及なんてことがあってはならない」と言ってたから、相変わらずということだ。

小泉進次郎防衛大臣が園児の見学を賛美していた。
この他にも周知のとおり彼は国会質問で野党議員の言い間違いに付け込んで、曲解と無知に基づく下らない非難をしていた。それでいて、あんなに饒舌だったのが一転して自衛隊の不祥事では沈黙している。しかも遺族の請求の棄却を求めているとは見下げ果てた卑劣さである。
もちろん自衛隊を神聖視させて軍拡さらには国家権力全体への批判を封じようとする策動は昔からのことだった。だが、最近は露骨かつ低水準になっているから、こうした自衛隊の擁護と美化で空騒ぎする一方で寝た子を起こすようになり、自衛隊への根源的な批判が噴出している。
なんと言っても小泉進次郎防衛大臣が特に原因となっている。苦労しらずの未熟者が余計なことをしでかすからだ。自衛隊の内部および出来損ないの防衛大臣が藪をつついて蛇を出すようにしているから滑稽である。



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