「離婚しにくい社会が健全」は自民党の党是だろう
- 井上靜

- 2024年4月10日
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自民党の谷川とむ議員が「離婚しにくい社会が健全」と発言した。
これは、離婚届だけでは簡単すぎるので、子供の対策を離婚の条件にするべきではないかという質問をしたさいのことだった。
これに対して政府側から、それらの対応がされることは望ましいが、義務にしてしまうと、そうしなければ合意していても離婚できないなどの事態が生じてしまうから、子供のためとしながら却って子供のためにならないという答弁がされた。
すると谷川議員は「離婚しにくい社会が健全」と発言したわけだ。
つまり子供のためなんて嘘だということ。
そもそも子供のための対策が離婚のさいに要るという趣旨だったのに、それでは離婚しにくくなってしまい悪影響して子供のためにならないと言われたら途端に、離婚しにくい社会が健全だと言うのだから、谷川議員の言う子供のためは方便でしかなく、ただ離婚しにくくするべきだと考えているということだ。子供のためにならなくていいということだ。
なんてことはない、子供のためというのは子供をダシにしているだけ。

離婚したいと言いながら離婚しない人は子供を言い訳にする。
それを言い訳にする人がいるというだけでなく、制度にしてしまおうという発想をしているのが谷川議員である。
これは自民党の基本的な姿勢だ。形式の家族にこだわり、家庭によって人が幸福になることを否定している。ここから、例の杉田水脈議員のように、家庭に「生産性」という発想を持ち込むなどの差別発言を連発する人が輩出される。
しかし、これを支えるのは大多数の日本人たちである。
愛情もなく経営体としての家制度が当たり前だと思っている人は、特に田舎に行くほど多いし、そんな田舎の保守とは別に、依存症で家庭内暴力などがあっても一緒にいる夫婦とか、サディストとマゾヒストの夫婦にとって暴力は愛撫の前戯だけど変態だと思われては嫌だとも考えているとか、そうした夫婦は離婚して当たり前だと周囲が見ていても、子供がいるから離婚しないのだという口実にしている。
これは、自民党政権を存続させている一因として相当の影響があるはずだ。



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