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  • 執筆者の写真井上靜

インターネットで自己肯定感を得る人たちの一手法

更新日:2022年3月14日

 インターネット上の愚かな人たちの一つとして、こんなのが最近は目立つ。

 「戦争で、ロシアが悪いとばかり言うのは危険だ」という人は、だいたい同時に「コロナウイルス対策に、この薬さえ打てば大丈夫と言うのは危険だ」と言っているものだから、こういう人たちは「陰謀論者」である、と非難している連中である。


 しかし陰謀論と関係が無いことは明らかだ。

 なぜなら、まず一般論として「こんな話をする人は、こんな話もする」ということに何か意味が見いだせるなら、そこに何か共通する原因があるはずだけれど、それが全く違うことだから。

 この場合は、世論や雰囲気が一色に塗りつぶされるようになってしまうことへの危惧や、それにからんで大企業とマスメディアへの不信など、共通した具体的な理由がある。その意見の当否は人それぞれだから別問題だが、なぜ共通しているかの理由はちゃんとあるのだ。

 それなのに、これが陰謀論になるとしたら、大政翼賛会や世論操作を心配すると敵のスパイとか非国民とか言う治安維持法の時代と同じである。


 そもそも、資本やマスコミが信用できない、というのは特別な発想なのか。

 そんなこと、当たり前のように昔から言われてきたことだ。その延長にすぎない戦争や薬品の問題なのに、これに対してことさら「陰謀論だ!」と叫んで見せるのは何なのか。

 おそらく、そうすることで自分が常識人だと信じるとか、体制側だと思うとか、それで偉そうにしているだけだ。そんな姿は滑稽千万であるけれど、しかしそんな人たちの性癖からすると異論の排除こそ快感なのだろう。


 少数派の排除と体制・大勢への媚びと追従のセットにより自己肯定感を得る。

 ようするに、そういうこと。だから、少数派に影響力は無いとか自分は多数派のはずだとか言うばかりで、中身には踏み込めず、レッテルを貼り攻撃を汚い言葉で繰り返すだけ。

 こんな人たちは、よほど自信が無いということだ。




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