地下鉄サリン事件の回想。
これは毎年のことだ。あの日、地下鉄に乗って霞が関に行ったら、霞が関駅が閉鎖されていて、薬物が撒かれたとだけ言われていて詳しいことは未だ解らなかった。
そして隣の国会議事堂前駅から歩いて行くようにアナウンスがあり、それで歩いて行ったら駅の周りに防護服の一団が居並んでいて、まるで『カサンドラクロス』だと思った。

オウム真理教事件のさい実に不愉快だった。
もともと宗教団体は反共のために利用されていた。これは世界各地にあることだ。それで宗教団体は優遇されて増長して人権侵害をするのだが、この反共をやってきた連中が、それを逆に言って、人権尊重するから悪いとし、信教の自由や思想信条の自由その他の人権を制限するべきだとマスメディアで喚き、この酷いスリカエに、カルト団体を追及してきたと自称する人たちも乗っかっていたのだ。
だから、カルト団体、カルト団体を追及していると自称する人たち、どちらにも騙されてはいけない。追及とか批判とかマスメディアでやっているから敵対しているようでいて、実は同類項なのである。そうでないとマスメディアに出られない。
そもそもカルト団体は宗教右翼というやつである。
だから自民党と癒着している。それを追及しているという人が、いくらカルト団体が事件を起こしても、そんな簡単にマスメディアに出て権力と密接な勢力を本当の意味で批判することなど不可能というものである。
あの当時、テレビでオウム真理教の顧問弁護士が、タレントガイジンのデーブスペクターから統一協会を引合いだされたら怒って「統一協会なんかと一緒にしないでください」と言ったが、その弁護士はオウム真理教の施設が出来て地元と軋轢を起こしていた山梨県上九一色村で反対運動している人に対して「共産党員だから反対運動している」と罵っていた。これでは統一協会と全く同じなので滑稽ですらある。
それを言ったらデーブスペクターも、アメリカやイスラエルの工作員だろうと昔から言われてきた人であるが、とにかく反共ヒステリーを煽る商売をしてきたのだから、彼も統一協会やオウム真理教と同類である。
そしてオウム真理教を追及していた弁護士。
その後、大手美容外科の顧問弁護士となって、これまでのような人権を守るための相談は受け付けなくなった。医事法に関わることも、これまでは患者の側だったが、すっかり医師それも儲けているところの側である。
なんてことはない、その後、オウム真理教だろうと統一協会だろうと、追及していた連中はことごとく「木乃伊取りが木乃伊になる」という状態なのだ。
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