top of page

​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2月26日
  • 読了時間: 2分

 ドイツの選挙で、中道右派のキリスト教民主同盟が第一党で政権交代になりそうだ。

 これについて色々な分析がされているが、そもそもキリスト教民主同盟とは何なのか。この団体名は保守派という意味だ。宗教右翼である。

 その意味は、欧州で共通の価値観はキリスト教人道主義であろう、ということだ。


ree

 つまり保守派の大同団結で結成されたキリスト教民主同盟である。

 であるからして政策に理念はない。古い価値観を保守するのがいいと集まった人たちの団体である。しかし特定の宗教団体とは関係がない。

 たんに保守派という表明をするための団体名である。


 これが日本と違う。

 だから日本の政党政治は危ないと昔からいわれてきた。保守・右派を支持する宗教団体は当たり前のことであるから、宗教団体のほとんどが自民党を支持している。宗教団体の組織票が欲しくて擦り寄る議員も大勢いる。これと同じことは諸外国にもある。

 しかし宗教団体が政党を経営しているのとは違う。そんな運動団体は世界各地にあるけれど、政党の水準になっている日本の政治は特殊である。


 要するに公明党が特殊なのだ。

 これは昔から言われてきたが、今では政権与党になっている。自民党の重要なパートナーであるが、かつては反自民で屋号した保守政党に合流するため解党していた。それが不成功だったので再結成し、さらに自民党の相棒となった。

 ということは、政策ではなく、宗教団体が権力の座に居たいということ。しかも党を代表する執行部の委員長が後に宗教団体から嫌われ追放されることが繰り返されているなど、気味が悪いと言われてきた。

 そんなのとは、キリスト教民主同盟も、さすがに違うということだ。もちろん右派であるけれど。

 
 
 

 トランプ大統領は、第三次世界大戦が「それほど遠くない」と発言した。

 これは中東やウクライナで続く紛争に言及しながらのことだった。もしもバイデン政権がもう一年続いたら第三次世界大戦に突入していたが、もう今は起こらなくなったと言う。

 これについて、彼は自分が第三次世界大戦を阻止したとか阻止できるとか言って自画自賛したように報じるメディアもあるが、それは無理な解釈だという指摘もある。彼は自分の任期中は第三次世界大戦が起きないようにするという決意を示す発言だと解釈する者もいる。

 

 トランプ大統領が世界大戦を阻止できるかは別にして。

 オバマ大統領もバイデン大統領も、戦争ばかりしていたことは事実である。その現実を見せつけられても、見ないふりをしている人が少なくない。

 かつてブッシュ大統領のとき、戦争だけは阻止すべきだから他の政策が共和党と変わらなくても民主党の大統領に替えるべきだと言っていた人たちがいた。その人たちは間違っていたことは証明されている。ところが間違いを認めない人がいる。特に日本には多すぎる。


ree

 オリバーストーンは間違っていたことを認めた。

 そして騙されたどころではないと言っていた。オバマに投票したが、あれほど露骨な裏切りをするとは予想できなかったということだ。これが日本の場合、原爆投下の記録映画を見て拍手喝采しているオバマ大統領に驚き怒る人たちがいた。またバイデン大統領は、広島を訪問した時も核ミサイル発射の指令を出す通信機器一式を持参して顰蹙を買っていた。

 また、オリバーストーンは、トランプは良くなくても対抗候補者だったヒラリークリントンが大統領になっていたら世界大戦だったと言っていた。彼女の好戦性は凄まじく、残忍でさえあった。これがオバマ政権で国務長官を務め、オバマ大統領の戦争で実行犯となった。


 だから、トランプ大統領が第三次世界大戦を阻止できるかはともかく、だ。

 その発言に対して反発する人たちのほとんどが、オバマやバイデンのやってきたことについて認識が無いから的外れな非難をしてしまう、という現実がある。あるいは、民主党の大統領がやる戦争は正当化して、アメリカやNATOに侵略されている国の指導者に責任があると思い込む。これはマスコミのあからさまな嘘報道の影響もある。

 しかし、それでも、冷静に分析すれば本当のことに気づけるはずだ。

  

  

  

 

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2月24日
  • 読了時間: 2分

 伊藤詩織さんが叩かれている。

 それは彼女の性暴力被害を訴えるドキュメンタリー映画がアカデミー賞の候補になるなど話題になったけれど、そこで要になる防犯カメラの録画の使用が禁忌だということだ。

 しかし自分の被害を訴える証拠である。これに対して加害者が何か文句があるというなら解かる。それによって悪いと非難されているのだから、言いたいことがあれば言う権利もあるだろう。

 しかし元代理人の弁護士が非難する資格はあるのか。法的に問題があるなら、当人に言って対処を求めるべきで、それを公言して騒ぐのはいかがなものか。これは弁護士にも指摘する人がいる。


ree

 まして野次馬が騒ぐとは。

 これが、もともと加害者側の人たちなら、ここぞとばかりに騒いでむしろ当然のことだ。ところが、そうではなく被害者側だった人たちが便乗して叩いているから奇妙なものである。

 これは彼女が自分の期待した被害者像に合致しない不満から叩いているのだと言う人がいたけれど、その通りではないか。とくに、ただの気の毒な被害者であって欲しかったという人にとっては、被害者が能動的だと利用しにくい。だから気に入らない。

 

 手前味噌だが拙書『防衛医大…』(HP参照)のことでもあった。

 これに対して、医療過誤の問題に関心が強いとか詳しいと自認する人がケチをつける。とくに防衛医大は統一協会系の人に学内講演させていたという部分に。防衛医大を作った中心的な政治家である中曾根康弘首相が自民党の中でも特に統一協会と密接だったことは有名である。あの合同結婚式に祝電を公然と送ったくらいだから。

 この話は防衛医大の設立について語ると当然に出てくることである。そのうえで、そんな所だから良い印象は無かったが、地元には他に大学病院など大きな病院が無かったので仕方なく受診する住民もいたということである。これは他の地域でも、地元で唯一の大きな病院であると、必ず問題になることである。


 それでも気に入らない人はケチをつける。

 そのうち、ある医療過誤被害者団体で中心的な女性は、この人が統一協会の信者ではないかと疑うむきもあったけれど、とにかく何の具体性もなく、ただ自分が気に入らないから削除して出版しなおせと言った。そんなことを言うから、おそらく信者だから言っているのだと疑われるのだが、そうでないとしたら、彼女は自分を偉い人だと信じていて、そんな態度なのだろう。

 とにかく、自分の被害を訴えると「偉い」人たちからバッシングされるのが現実である。


 

 
 
 
  • twitter

©2020 by 井上靜。Wix.com で作成されました。

bottom of page