トランプ大統領と小泉首相
- 井上靜

- 4月12日
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トランプ大統領が国民に、今が辛抱の時だから耐えるよう訴えた。
これには既視感があると思ったら、小泉首相が改革の痛みに耐えるよう国民に説いていたのと同じだった。それでどうなったかというと、日本の経済は破綻して社会の倫理も崩壊しただけだった。それが今の惨状の大元である。これがなければ、後からいくら安倍晋三が無茶苦茶やったとしても、ここまで酷いことにはならなかった。
ということだからアメリカも日本と同じことになるのだろうか。

もちろん日本とアメリカとでは違う。
なにより日本は国の富をアメリカの強奪されたのに対して、アメリカは国の富を強引に保護しようというのが却って不味いのではないかというのだから。
かつて国の富を強奪されたのがロシアだった。エリツィン大統領がボケっとしている間のことで、困った彼に跡を継いでほしいと頼まれたプーチン大統領が、国の富の強奪を止めさせることに成功して支持されたのだった。
ロシアの件はクリントン大統領の当時である。
この人も「チェンジ」と言っていたからレーガン・ブッシュ政権よりマシになったかと思ったら、輪をかけてひどいことになったのだった。
さらにブッシュシニアのあとブッシュジュニアが酷いので、オバマ大統領に変わったから良かったと思ったら、オバマ大統領はとんだ食わせ物だった。オバマ大統領の一期と二期は、ブッシュ大統領の三期と四期だとアメリカの官僚だちが言っていたほどだった。
そして論外のバイデン大統領である。ここで遂にロシアは忍耐も限界となり対立が決定的になる。
そういう次第でトランプ大統領が返り咲きした。
だから彼が無茶苦茶なことをしていると言われても、では他の人が大統領だったらどうかというと、もっと酷いことになるか、後から酷いことになる原因を作ること確実だっただろう。
なのでトランプ大統領に文句を言っても仕方ない。どのみち酷いことになるのだから。むしろトランプ大統領の先の政権では、オバマ大統領の時の駄目すぎる政策を取り止めるなどしていた。これだから返り咲きが出来たのだ。
ということで、やはり日本とは事情や状況が異なるというべきである。



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