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​炬火 Die Fackel 

 枝野幸男が、減税に賛同する者は離党しろと発言した。

 これは彼が作った立憲党の集まりでのことだった。減税しない方針で野田代表になっているのだから、文句があるなら出て行けというわけだ。


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 しかし、結党の基本を否定したのとは違いあくまで次の選挙で掲げる政策であり、まだ議論の段階である。出て行けと言うのは選挙にさいして背いた行動を取り結束を乱してから、である。

 しかも枝野幸男が言うのは、減税について他党が前向きになっているので、これを踏まえて税制の勉強をしている党員がいることを指している。そう明言していた。他党との協力をどうするのかも含めて論争することもあり得るから勉強していることに対して、すでに決まっているのだから無用だと言うわけだ。


 そのさい枝野幸男は減税をポピュリズムだと言っていた。

 ポピュリズムとは、選挙でいうなら、一時的な人気取りだけで筋が通っていない政策や公約を掲げることである。

 しかし、ここで言う減税とは、今の経済の状態から必要だと言われて出てきた話である。特に消費税は購買の妨げになり経済が循環しなくなっている。また、人件費にも課税される結果になるので、それを少なくするには社会保険料が加わらない非正規雇用にするしかなく、これにより就労と収入の不安定となって増々の消費抑制につながっている。

 などなど具体性のある経済の問題から導き出されて、減税とくに消費税の税率引き下げまたは廃止が主張されている。

 これに対して違うと言うなら反論すべきであって、ポピュリズムと言うのは的外れである。


 結局のところ枝野幸男の話には具体性も根拠も無い。

 ただ、自民党と同じ政策をするのが立憲党であると決まっているから、他の野党の政策を見て立憲党としてはどうするか議論することは許さないから出て行けというのだ。

 これでは、出て行くべきなのは枝野幸男の方であり、結党の意味が無いのだから解党するべきである。

 この人は、もともと俄かな政治好きだから、こうなることは容易に予想できた。政治家をやっているうちに成長したならともかく、そうではなく地金が露わとなっただけのようである。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 4月16日
  • 読了時間: 1分

 吉良よし子議員を国会で、あべ俊子文科大臣が侮辱した。

 質問に対する答弁で「美しい顔で怒っている」と、余計な言葉を付け加えた。これに吉良議員は不快感もって抗議し、大臣は謝罪した。

 それを「ルッキズム」だと勘違いした人たちがいた。


 ルッキズムとは見た目が何よりということだ。

 例えば、人相が悪いから性格も悪いはずだと決めつけるなどの外見主義のことだ。従って、美しい顔に似合わない言動だとこき下ろすならともかく、美しい顔で怒っているというのは全然ちがう。

 あれは、相手が真面目な話をしているのに揶揄したのだ。真面目な話をしていれば、時には厳しい態度になる。そこに漬け込み、怒って美しい顔が台無しになっていると侮辱するわけだ。


 『スターウォーズ』の一作目「エピソード4」にあった。

 銀河帝国のターキン総督がレイア姫から「ダースベイダーを操っているのは、やはり貴方でしたか」と言われ、その怒っている顔を「美しい」と言う。褒めているのではなく侮辱しているのだ。


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 まったく最低である。



 こういうことは、もともと下品な男が言うことだった。

 それを女性がやらかしたのだ。それも大臣としての立場から。活劇映画の悪役と同じ調子で。男社会に迎合することで出世した女性に、よくあることだ。


 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 4月15日
  • 読了時間: 2分

 れいわ組のやはた愛議員が国会質問のさいネックレスが目立った。

 これは見た感じから服装にアクセントを付けるためのものであることが明らかだった。それを贅沢な物と勘違いした人がいたらしい。それで同議員は300円のネックレスだと説明していた。

 あれが仮に高価な物だとしても、例えば杉田水脈議員(当時)のように高価な品が大好き、いつも国会に身に付けている一方で裏金だから問題になる。そうでなければ構わない。

 

 かつて中国でネックレスが糾弾されたことがあった。

 あれは政治家の夫人が夫の仕事に随行したさいネックレスを付けていたことをブルジョア的だと責められたのだった。そしてネックレスを模した大きな首輪を下げさせられて引き回しの刑だった。

 なんてことはない、あの江青女史に僻まれただけのことだった。

 


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 ところで、中国人など外人に日本が乗っ取られると言う人たちがいる。

 それで排斥を叫ぶのだが、そんなことをしても解決しない。たしかに乗っ取られるかのような気がすることはあるが、それは日本の技術や経済が衰退して国力が弱体化した影響である。だから、これをまた盛り上げることが肝要である。

 そのためには、無能な政治家たちに退場してもらうことだ。特に自民党の、親の七光りボンクラである。あと、もちろん裏金議員である。


 そうしないでいると、昔の中国どころではない。

 あの当時のことを中国は反省して糧にしている。それなのに日本では、裏金議員の高級品ではなく、野党議員の300円のネックレスをとやかく言う。ひどい的外れだし、そんな難癖はみっともない。

 今こそ日本は反省すべき時である。  

 
 
 
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