朝日新聞がスクープ写真を掲載した。
安倍首相が統一協会の幹部たちと一緒に写真撮影している。選挙に向けて協力を確認するための集まりだったらしい。この写真は統一協会の施設で額縁に入れて飾られていたから、そこに行ったことのある人なら見たことがあるものだそうだ。
また、何かのついでだったのではなく、わざわざ出向いたときの写真であることが、安倍首相の服装から明らかという指摘もある。
NHKは安倍元首相と統一協会とが親密だと「思い込んだ」犯人に銃撃されたと報じた。
その当時から、NHKは自民党に媚びて嘘の報道をしていると批判されていた。安倍晋三は「安倍壺三」と皮肉られるほど統一協会と懇意であることは有名だったはずだ。それなのにNHKは犯人の元自衛官が誤解したかのように報じたのだ。
そして決定的な写真が朝日新聞に掲載された。これでもNHKに受信料を払うのか。
安倍晋三と統一協会の嘘といえば東京都狛江市の松原市長である。
これは前に取り上げたとおり。今また、安倍晋三は国葬に値する人だったかと言われているが、その国葬に、役所が半旗を掲げたり、学校に追悼を強要したり、などの行為が市民から抗議を受けていた。これは統一協会の問題を糊塗するための岸田首相によるプロハガンダであり、元首相の弔いなんかではなかった。
その中で、東京都狛江市では半旗が掲げられたので、市民から「政治的であり中立である行政に相応しくない」と指摘があった。これに対して狛江市長の秘書広報課は「政治的ではなく、中曾根もと首相の葬式を国葬に準じたものと見做し、それを前例として、行政として前例に沿った対応をした」という、アクロバティックな屁理屈で応じた。
しかし松原市長の側の説明は虚偽だった。
そこで市民が狛江市の行政文書を確認したところ、前例に沿ったものではなく、松原市長が議会で岸田首相のプロパガンダに協力するという趣旨の発言をしたから、半旗を掲げたということだった。これは議事録にも記載があった。
つまり実に政治的である。ところが秘書広報課の役人は、なんと言われようと自分が勝手にそういうことにしたのだから正しいと言う。
あまりにも無茶苦茶である。自民公明とその周囲にいる以外の市議会議員たちに話すと、松原市長は選挙で自公の協力を受けたいからだろうと言う。また、同市にも統一協会の信者がいて警戒しているということだった。
とにかく、岸田首相のプロパガンダに協力して政治的中立を破る狛江市役所は、それだけでも悪いが、しかも市民に嘘をついて抗議されると居直るのだから、二重に犯罪である。しかし、市民運動している人の中にも、面倒なことに関わり合いになりたくないと言う人がいて、情けない限りである。