top of page

​炬火 Die Fackel 

 統一協会は韓国の宗教団体である。

 そして日本を悪魔の国だと信者に教えている。かつて日本は韓国を苦しめたから、日本人の財産を巻き上げて当然であると言い、それで多大な被害を発生させてきた。

 そんな団体が自民党と癒着しているのに、日本の右翼は怒らず平気でいる。あれほど韓国の悪口が大好きなのにと不可解がる人もいるほどだ。


 一つには、日本の右翼に韓国人がいるからだ。

 民族差別によって進学や就職ができず暴力団に入る人たちがいるけれど、そこから暴力団が経営する右翼団体に行く。もとは安倍晋三の祖父である岸信介がやったことだ。A級戦犯として追及されていたけれど傀儡となってアメリカの飼い犬になることで許してもらったから、怒った右翼に刺されて負傷した。このため暴力団を金で雇い偽の右翼にして自分に反対する者たちを襲わせた。

 そしてこの偽右翼は自民党を批判する日本人に韓国人とか朝鮮人とか言う罵声を浴びせるが実はそういう自分こそ本当の韓国人であるという滑稽なことをしている。そうすることで日本の民族主義や愛国主義を損なわせてやろうという悪意がある。だから、たんに金のためではないと在日の暴力団関係者は言っていたが、それは言い訳である可能性もある。


 もう一つは反共で仲間になっている。

 日本人の統一協会信者は、天皇より韓国人の教祖様のほうが偉いと言っている。そんな団体と、天皇を崇拝する右翼が仲間になれるはずはないと思った大間違いで、右翼に言わせると、共産主義は天皇を全否定するのに対し、統一教会は教祖に天皇がひれ伏すべきだと言っているけれど全否定ではない。外国人それもいかがわしい人、アメリカでは金目当ての犯罪で刑務所に入れられた人に、ひれ伏す天皇でも居るだけマシというのが日本の右翼の言い分である。


 だから外国が日本を支配するには天皇を押さえれば良い。

 右翼の考えるとおり日本人は天皇に服従すべきなら、そういうことになる。実際それをアメリカがやった。そこで象徴的なのが、裕仁天皇の「原爆の犠牲者は気の毒だが、戦争だったから仕方ない」という発言だ。記者会見でおどおどしながらアメリカによる日本人虐殺を擁護した。

 だから右翼の言う通りにしたら、右翼が見下す韓国に日本は支配されるけれど。それで結構というのが日本の右翼である。



 とは言うものの…


 反共は統一教会だけでない。

 イタリアではカトリック教会だって反共でマフィアと一致していた。左派が強くなり、まして共産主義が力を持つと、商売しにくくなるのは資本家よりも宗教団体と暴力団である。それだけ宗教団体と暴力団は体質や構造が似通っているのだ。実際に自民党と癒着しているのは暴力団と宗教団体であり、統一教会だけでなくほとんどの宗教団体が自民党とベッタリである。

 つまり統一教会が悪いのではなく、そもそも宗教団体が悪いのだ。

閲覧数:22回0件のコメント
執筆者の写真井上靜

更新日:9月24日

 SF映画『猿の惑星』で、文明を持つ猿が英語を使っている。

 ただ英語を話しているだけでなく読み書きもしている。これについて、降り立った宇宙飛行士(チャールトン=ヘストン)が疑問を持たないのは変だと言う人たちがいた。そんなことを、まだ言っているのかと言う人もいて、そう言う人たちは、ドラマのご都合主義にツッコミ入れてもしょうがないと思っているそうだ。

 むしろ、ご都合主義だと、まだ言っている人がいる方に驚かされる。


 昔と違って、今は大体の映画を公開当時に近い形で鑑賞できる。

 だから、ビデオさらにDVDとなったら、ノーカットで画面のサイズもほぼ同じ、テレビも大画面で、音響だってステレオはもちろん立体音響も昔は別売だったドルビーシステムなど普通に内臓されている。

 もちろん不適切な翻訳もあるが、その程度なら映画館でもよくあった。また、テレビで放送されるのに比べればデタラメな訳は少ない。テレビで放送されるとCМなどのためカットされ、それを補うため翻訳でつじつま合わせしてセリフの訳を改竄してしまうから、それで奇妙なことにもなる。

 それなのに、昔テレビで見たときの印象のまま今も語る人がいる。


 『猿の惑星』の英語は、きちんと見れば次の通りである。

 猿の政治指導者は、英語について、昔から猿の社会で使われていた言葉であると言うが、これに対して宇宙飛行士は、自分のような者が持込み、猿が真似たはずだと言う。

 そして立ち入り禁止の場所に行くと文明の痕跡があり、どう見ても人間の文明であった。そこには動かすと音が出る女の子の人形があって「マミー」と言う。こんなものを猿が作るわけがない。英語を使う人間の文明が、かつてここに在った。地球から来た人間が、この星でも文明を築いたけれど、この様子では戦争で自滅したのだろう。その後、猿が人間の残した文明を真似して進化した。これを隠ぺいするため、この一帯は立ち入り禁止になっていた。


 猿の政治指導者は軍隊に命じて遺跡を爆破させる。

 猿の若い学者は「真実を葬ってしまったら、未来はどうなります」と抗議するが、政治指導者は跳ね除ける。「未来を安泰にするためだ」

 爆破のあと、去って行く宇宙飛行士を猿の兵士たちが追撃しようとするが、追うなと猿の政治指導者は言う。遺跡を爆破したから、他所から来た人間が一人では何もできまいということだ。

 そして、あてもなくさまよう宇宙飛行士の前に、傾き埋もれた自由の女神。彼は地団太を踏んで嘆く。

 「帰っていたんだ。人間なんて、みんな地獄で苦しめ」



 『猿の惑星』に限ったことではない。

 他の映画でも、テレビで放送されたさいのデタラメや改竄がオリジナルだと思い込んでいる人たちがいる。そんないい加減に作られた映画など、むしろ珍しい。かつて映画が斜陽化する前に優秀な人材が集まって作られていた時代だったのだから。

  

  

閲覧数:25回0件のコメント

更新日:9月23日

 朝日新聞がスクープ写真を掲載した。

 安倍首相が統一協会の幹部たちと一緒に写真撮影している。選挙に向けて協力を確認するための集まりだったらしい。この写真は統一協会の施設で額縁に入れて飾られていたから、そこに行ったことのある人なら見たことがあるものだそうだ。

 また、何かのついでだったのではなく、わざわざ出向いたときの写真であることが、安倍首相の服装から明らかという指摘もある。



 NHKは安倍元首相と統一協会とが親密だと「思い込んだ」犯人に銃撃されたと報じた。

 その当時から、NHKは自民党に媚びて嘘の報道をしていると批判されていた。安倍晋三は「安倍壺三」と皮肉られるほど統一協会と懇意であることは有名だったはずだ。それなのにNHKは犯人の元自衛官が誤解したかのように報じたのだ。

 そして決定的な写真が朝日新聞に掲載された。これでもNHKに受信料を払うのか。



 安倍晋三と統一協会の嘘といえば東京都狛江市の松原市長である。

 これは前に取り上げたとおり。今また、安倍晋三は国葬に値する人だったかと言われているが、その国葬に、役所が半旗を掲げたり、学校に追悼を強要したり、などの行為が市民から抗議を受けていた。これは統一協会の問題を糊塗するための岸田首相によるプロハガンダであり、元首相の弔いなんかではなかった。

 その中で、東京都狛江市では半旗が掲げられたので、市民から「政治的であり中立である行政に相応しくない」と指摘があった。これに対して狛江市長の秘書広報課は「政治的ではなく、中曾根もと首相の葬式を国葬に準じたものと見做し、それを前例として、行政として前例に沿った対応をした」という、アクロバティックな屁理屈で応じた。




 しかし松原市長の側の説明は虚偽だった。

 そこで市民が狛江市の行政文書を確認したところ、前例に沿ったものではなく、松原市長が議会で岸田首相のプロパガンダに協力するという趣旨の発言をしたから、半旗を掲げたということだった。これは議事録にも記載があった。

 つまり実に政治的である。ところが秘書広報課の役人は、なんと言われようと自分が勝手にそういうことにしたのだから正しいと言う。

 あまりにも無茶苦茶である。自民公明とその周囲にいる以外の市議会議員たちに話すと、松原市長は選挙で自公の協力を受けたいからだろうと言う。また、同市にも統一協会の信者がいて警戒しているということだった。



 とにかく、岸田首相のプロパガンダに協力して政治的中立を破る狛江市役所は、それだけでも悪いが、しかも市民に嘘をついて抗議されると居直るのだから、二重に犯罪である。しかし、市民運動している人の中にも、面倒なことに関わり合いになりたくないと言う人がいて、情けない限りである。

閲覧数:25回0件のコメント
bottom of page