ラサール石井と世良公則
- 井上靜

- 7月24日
- 読了時間: 2分
更新日:7月25日
世良公則は約25万票を得て落選した。
これについて、同じ芸能人の候補者ラサール石井が約17万票を得て当選したことと比較して、不当だと言った人たちがいる。これはネットサイトのトピックスとして掲載されていた。
そして、そんなことを言った人たちは愚かだと呆れられた。なんで、違う選挙区を比較するのか。選挙の当落は、得票の絶対数ではない。定数と有権者数からの相対的な数字である。そんなことも解らない人がいるわけだ。

ラサール石井は個人で17万票を得た。
これに加えて公認した社民党として約74万票があった。これは比例代表制である。また、ラサール石井が立候補したから社民党に投票した人だって少なくないだろう。
そして、ラサール石井は社民党が政党としての要件を維持できなくなりそうだから助けに入った、という事実もある。得票が2%以上ないと、ただの政治団体で政党ではなくなる。それだから、とにかく集票する必要があった。大椿副党首が当選できなかったが、今回の選挙は政党要件確保が最優先だったから仕方ない。そして社民党は得票率が2.05%と、なんとか政党要件確保ができた。
大坂の選挙区で世良公則は7位だった。
そこの定数は4だ。有権者数が多い所である。そこで25万票を得たとしても、当選には及ばない数である。
それなりの知名度がある芸能人であっても、無所属で立候補していたから組織的な応援が無かった。それが敗因のようにマスコミから言われていたが、仮に組織的な選挙運動を展開したとしても、世良公則は当選できるほど注目されることは無かっただろう。
世良公則はコロナ禍をきっかけに社会的な問題を意識したと言う。
あのときエンターテイメント業界は大打撃だった。そこに身を置いていたから、世良公則は政治に関心を持ったそうだ。それなら、そのことを芸人として素直に言うべきだ。
ところが、やっていることは専ら排外主義を煽ること。俄かな関心だけであることが丸解りである。だから当選できなくて当然のことだ。



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