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​炬火 Die Fackel 

 立憲党の代表になった野田元首相の発言。

 「弱者を助ける政治は終わりにして、弱者が生まれない政治を」

 これは弱者は予め排除するナチズムである。弱者になりそうな遺伝子を持つ者は根絶やしにするという意味になる。それが普通の文理解釈である。

 もちろん別の意味にもとれる。



 弱者になるはずの人が、そうならないようにする。

 つまり、考えられる限りの、あらゆる場合を想定して、予め対策を立てて、弱者にならないようにするという意味。

 ということは、社会主義である。立憲党の代表となった野田元首相は、日本を社会主義にすると表明したのだ。

 まさか、そんな発想を、あの人がするはずがないと普通は思う。



 鳩山元首相は、野田元首相が、あの当時から自民党と通じていたらしいと発言していた。

 そうでなければ、あの自爆解散によって自民党に政権を返すわけない。『ゴッドファーザー』の中で、「敵方と仲裁してやると言う者は、その時点で既に敵側に寝返っているものだ」という趣旨の台詞があったけれど、野田首相が自民党と話し合って解決するというのが自民党に政権を返すことだったという事実からして、民主党政権で首相をしている人が実は自民党に寝返っていたと考えるのが自然だ。

 そんな人が、また政権を自民党から奪おうと思うものだろうか。


 ところが野田元首相は社会主義にすると言う。

 そんな野心を内に秘めていたのだろうか。「立憲共産党とは言わせない」と、ネトウヨを気にして言っていたが、そんな連中を気にかけて政治家が務まると思っているのだろうか。そうではなく、共産党なんかそっちのけで立憲党が社会主義にするとの意味なら、大したものである。

 やはり素直な解釈であるナチズムであるか、あるいは弱者に配慮する社会政策を放棄すなわち政治の存在意義を否定し、その正当化のために、弱者は存在しないと強弁するつもりなのだろう。あの片山さつき議員がやってきたように。

 その程度の人が代表になるのが立憲党の水準である。

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執筆者の写真井上靜

 立憲党の代表になった野田元首相が説いたそうだ。

 「弱い人を助ける政治は、もう終わり。弱い人が産まれない社会を作るということであります」

 おそらく弱者の基準を変えてしまい、存在しないことにするつもりだろうと指摘されている。

 また、どうしても弱者は出るのだから、その対策をするのが政治であり、それをわかってない野田は政治の基礎ができてない。こんな人が首相だったのだから、自爆解散で自民党に政権を返したのも当然のことだろう。



 そもそも弱い人が産まれない社会とはナチス政権が目指したことだ。

 これを賛美して日本も見習うべきだと説いたのが、渡部昇一上智大学教授である。週刊文春で「神聖なる義務」と題して、劣悪遺伝子を持つ者は子孫を残すべきではないと主張した。

 この人は統一協会と関係を強めたので、文藝春秋は距離を置くようになり、仲良くし続けたのはフジサンケイであった。ところが防衛医大が渡部昇一を読んで講演させていた。医療機関が、遺伝や家系で生命を操作するべきだと主張した人に講演させるのは如何かと思うが、あの当時は中曾根内閣だったから、渡部は中曽根ブレーンとしてフジテレビの「総理と語る」で共演していたし、なにより渡部昇一と中曾根は統一協会と密接であることが共通項である。そして防衛医大を作ったのが防衛庁長官だった当時の中曾根と医師会長の竹見太郎である。竹見太郎の息子が、親の威光で厚生労働大臣になって、とんでもないことをしているのは周知の通り。



  

 人気SF『銀河英雄伝説』の最初に出てきた。

 ゴールデンバウム王朝の支配者ルドルフ皇帝は「劣悪遺伝子排除法」を設定して大虐殺を実施した。これについて「神聖なる義務」であると説いた。

 明らかに作者の田中芳樹は、渡部昇一の主張を念頭に置いて書いていた。他のことでも渡部昇一はでたらめばかり言ったり書いたりしていたことで知られる。田中角栄擁護で無茶苦茶なことばかり書くから、田中金脈を追及した立花隆から「頭がおかしいとしか思えない」と言われていた。

 「♪お鍋の中からボワッと、インチキおじさん登場、いつだって忘れないエジソンは偉い人、そんなの常識~タッタタラリラ」というアニソンが、かつてヒットしたが、それ式に言うと「♪渡部昇一ボワッと、インチキおじさん登場、この人に言わせればヒットラーは偉い人、そんなの非常識~タッタタラリラ」である。

 



 野田は父親が自衛官だったと言っていた。

 その影響を受け反共だと公言していた。自衛隊は統一協会に汚染されているが、オウム真理教などのように外部から組織に侵入したのではなく上層部からである。その影響が野田に現れている。だから冗談ではなく、野田が政権についたら今度こそ大虐殺が始まるだろう。

 そう思わせておいて、自民党の方がマシだと思わせて自民党を利するつもりなのかもしれないが。

 

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更新日:9月26日

 立憲党の代表に野田元首相が選ばれた。

 この人は首相の当時「自爆解散」して自民党に政権を返し、自民党の悪政を民主党政権が直しかけた努力をすべてぶち壊し、そんなことをした自分に痺れていた。そして安倍内閣の無茶苦茶によって日本が衰弱したことで安倍首相に喝采をしていた。

 そんな人が立憲党の代表になった。だからこの党はお終いだと言う人がいる。



 もともと立憲党は野田のような人が相応しい体質である。

 過日、保守の立憲党どころか共産党も自民党と同じようにすると言って叛乱を起こした共産党員が除名されたさい、立憲党員や同党支持者たちは逆に共産党の方を非難していた。その一人が有田芳生もと議員である。江川紹子も同じ。それどころか上から目線で共産党に命令していた。自民党と同じになるべきだと言って。

 だいたい統一協会を追及している人は、反共や権威に弱いなどの体質が統一協会と全く同じだから、所詮は近親憎悪ということなのだろうけれど、この人たちだけでなく立憲党には同類項が多い。当然ながら野田が代表になったというだけのこと。


 そうでないと政権交代の意味がない。

 だから、野田元首相は政権交代を目指すと言っているのだ。民主党政権は自民党の悪政を修正してきた。それを止めさせて自民党に政権を返し、今度は同じ政策になる政権交代をするという意味だ。アメリカの二大政党のようにするということ。

 かつてアメリカには社会党や共産党があって相当の勢力だったけれど、権力から弾圧や迫害に遭い、憲法違反だと訴えても司法は資本家に操られているから無駄だった。これと日本も同じようにしてやろうという意図が明らかだけど、多くの庶民はマスメディアに操られているので気づけない。


 CIAの工作ではないかと言う人もいる。

 それは、かつてのアメリカと同じ道を日本が辿らされているからだ。そのほうが日本をアメリカに隷属させるには好都合だから。誰が操っているかは別にして、結果はそうなっている。その中で共産党も無自覚なまま操作されていると感じていたが、これについて中国人に言わせると、そんな甘いことではなく、日本共産党はアメリカの下僕に成り下がったというほどで、もう共産党の看板を降ろすべきだそうだ。

 そこまでは思わないけれど、もう少し社会的弱者のための活動をしてくれないと駄目だ。そういう現実を知らなすぎる態度の日本共産党の議員ばかりである。

 

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