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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年12月13日
  • 読了時間: 2分

 俳優の渡辺徹が死去との報道があった。

 かつては長身の二枚目でアイドルのように女性から人気があったけれど、テレビの刑事ドラマで走り回っている役の後は料理番組のレギュラーになり、この辺りから太り始めて、性格俳優ならぬ体格俳優と揶揄されながらデブを売りにする芸風になったことは有名。


 元々は俳優座で演技がシッカリした実力派の俳優だった。

 だから俳優として活躍する一方でナレーターや外国映画の吹替声優もこなしていた。語り部は上手で、よくラジオにも主杖していたし、声優としては『スターウォーズ』が最初にテレビ放送されたさい主人公の吹替も彼であった。


 アクションが無くなったら太り始めたのは、それだけ大食漢だったから。

 共演した俳優も、渡辺徹が大柄であるにしても大食いだと言っていた。ただ、彼の大食は不健康な暴飲暴食なので、妻が配慮した食事にしたけれど、隠れて食べていたそうだ。

 そこで象徴的だったのは何でもマヨネーズを付けて食べることだった。


 「マヨラー」と呼ばれる人たちがいる。

 なにを食べるさいも必ずマヨネーズを付けるからで、渡辺徹もマヨラーだったらしい。魚肉ソーセージは物足りないからマヨネーズを付ける人がいて、そんな役を渡辺徹がドラマで演じていたことがある。腹が減ったからと魚肉ソーセージと共にマヨネーズを持ち出す場面は演出ではなく渡辺徹が自発的にやったことのようだったが、実際に日常的にやっていたということだろう。

 


 マヨネーズを好む人の原因は油だと言われる。

 マヨネーズには油が多く、油・脂は舌触りで快感があり、それで習慣性さらに依存症となるという指摘がある。

 それで、無いと物足りず、量も増えてゆく。これでは太るわけだ。油は脂に比べると身体への害で心配が少ないけれど、食べ過ぎはよくない。また、油の酸化やトランス脂肪酸の悪影響が危惧されるので他の油を使った調味料や揚げ物も避けるべきだという医師もいる。


 かつてフライドポテトが好きだった自分。

 けれど、テレビでマツコデラックスという人が、フライドポテトの魅力を語っていて、このさい、その顎から首にかけて見ていたらフライドポテトを食べる気が失せたということがある。

 そして渡辺徹の訃報である。油・脂は避けるべきだと改めて思った。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年11月20日
  • 読了時間: 3分

 『ボヘミアンラプソディー』を観て感心したことは、よく似た人を探したこと。

 主人公のフレディマーキュリーをはじめクイーンのメンバーたちの他にデビッドボウイやボブゲルドフがまるで当人のように見えた。

 この劇中で英語の歌詞が変な日本語に聴こえてしまう「空耳」の有名な「♪エブリバディワシゃコケた~」とか「♪キラークイーンがんばれタブチ」とか出てきたけれど、ここからプロ野球のことで思い出したことがある。

      

 『がんばれタブチくん』という漫画があった。

 だから、そんなふうに歌詞が聴こえるのだろう。本当は「ガンパウダーゼラチン」(弾薬・爆薬)だが、漫画がアニメ化もして有名だから歌の語呂から連想してしまうわけだ。あの当時、ちょうど西武ライオンズに移籍した田淵幸一選手のことを笑い話のモデルにしていた。

 ここで、西武ライオンズ球場に近い西武池袋線の小手指駅が出て来る。実際の駅周辺とはまるで違う景色であったが、田淵選手は実際に小手指駅近くの西武が建てたマンションに住んでいた。通勤が便利ということだったのだろう。


 また、あのころ田淵選手は離婚と再婚をしていた。

 笑い者にされたから漫画を怒っているかと思われたが、田淵選手は読んだら面白かったと大らかに言っていた。ただ、私生活を知らないと描けないことがあって、誰が作者に教えたのかと思い疑わしい人を問い詰めたりしたが、実は離婚した元妻だったそうだ。あまり円満離婚ではなかったらしいと当時は言われていたから、これに納得した人もいる。

 そして女優のジャネット八田と再婚した。これも有名な話だ。



 小手指の、近所では老舗の米屋に注文の電話が定期的に来たそうだ。

 そのさい、いつもの配達をまたと言って部屋番号を告げるのだが、そのさい新入りのパートのオバサンが名前を訊いたうえ、いつものことだから部屋番号で判ると言われたのにしつこく訊いたので、電話を切られてしまった。

 その意味が解らないオバサンは、後で店主に悪げもなく言ったところ、店主が驚いて失礼を詫びに言ったそうだ。これを同じ店で働く知り合いに聞いて、なんて気が利かないオバサンかと呆れたが、その話をした人は「芸能人だから」と言う。たしかに芸能人だからプライバシーを特に気にするだろうが、そうでなくても、いちおう相手がそれで解ると言っているのに訊くは気が利かない。通販ならともかく店と近所の得意先のことではないか。


 そんなことを観た映画から間接的に思い出した。

 だが、気が利かないのはオバサンだけでなく、他にも定年退職したジーサンなど電話の対応が酷いものだ。例えば、かつて飲み屋で働いていた時、店で深夜に客のためタクシーを電話で呼ぶ場合に、店名か店長の名義にしておいてと言っているのに、電話番の定年退職ジジイがどうしても客の名前を言えと食い下がる。頭にきて切って他のタクシー会社に電話かけたことがあるけれど、なんで主婦オバサンや定年ジーサンは駄目なのだろうか。

 また、この種の人たちほど、芸能人など有名人が客だと面白がって噂にして、場合によっては電話番号をペラペラと言いふらすから迷惑するはずである。だから田淵選手夫妻も言わなかったのだろう。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年10月11日
  • 読了時間: 2分

 「僕は長渕剛が嫌いです。長渕剛は人気がありますけど、それで自分が大物だと勘違いしているからです。長渕剛は大物じゃないから人気があるのです。ブッシュJr大統領や小泉首相と同じです。安倍首相も同じです。あの程度なら誰でなれるという親近感が彼の人気を支えているのです」

 そう、かつて知人が言っていた。


 長渕剛の愛国ゴッコが話題である。

 しかし、外国が日本の土地を買うのは日本が貧乏になり買い易いからで、それを売るなと言っても自己満足で何の意味もない。

 ただ、政府に対策を求めて経済的政策の提言をするとか、環境保護のナショナルトラスト運動みたいに自分たちで代わりに買おうとか、そんな発想は彼とファンの頭では無理だろう。無理な芸能人と、それに親近感を持つファン、という図式だから。



 土地を買った者には利用する権利がある。

 しかし、その仕方で難があるなら、そう考える者が買ってしまう。それがナショナルトラスト運動である。

 これは環境破壊に対抗して始まったことで、英国では『ピーターラビット』の舞台になった土地の自然を開発から守ろうという環境保全の運動であった。これが功を奏しピーターラビットに描かれている自然が残っている。

 これに倣って日本でも『となりのトトロ』の舞台になった丘陵地帯の保全運動が始まって、宮崎駿監督も協力していたが、しかし場所が魔夜峰央のマンガの発想の基になる怨恨の土地柄なので、行政や市政が酷すぎて難儀してきた。


 ところが長渕剛の愛国ゴッコは楽でいい。

 ただコンサートで土地を売るなと叫び、客席から観客が日の丸を振る。やったところで何も変わらないけれど、自己満足だから。

 長渕剛は売り出した当初、演奏を中断して「失恋の歌だから手拍子は勘弁して」と客席に呼びかけ、これがテレビ中継のさいだから、こだわっているのか何なのか判らないと言われた。

 また田代まさしは、長渕剛がスキンヘッドにしたのは頭髪を調べられたら困るからだと言って自分と同様に薬をやっているはずだと疑っていた。

 あの奇妙な熱狂には色々と考えられるが、とにかく真面目にやっているようには見えない。それで、いわゆる右翼団体は、薄っぺらい愛国に嫌悪感を示している。左翼なら、長渕剛は経済を知らずにバカやっていると言うだろう。だが愛国主義を標榜している者からすると不快で当然のことだ。




 
 
 
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