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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年7月4日
  • 読了時間: 1分

 ラコステというブランドのロゴはワニの図柄である。

 これが90回目の誕生日を迎えたそうだ。ラコステが宣伝している。そんなに長いのかと思ったのが正直なところである。


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 かつて高校の政治経済を大学入試むけに教えている予備校講師が言っていた。

 それは経済の話でのこと。なぜかブランドに拘る人たちがいて、その経済効果もあるのは、ワニが口開けていたりパイプから煙が出ていたりのマークが服についていることに価値を見出す人が相当にいるからだ。

 この先生にしてみると、そんなものが服についていると何が良いのかサッパリ解らない。神社の札に御利益があると信じる人たちが金を払って買うのと同じように信仰だとしか思えない。とのことだった。


 それが大ヒットした映画『ジョーズ』の原作に出てきた。

 映画化では省略されたけど原作のビーターベンチリーの小説には、こんな場面があった。お洒落な学生がバイトして買ったのを母親から「5ドルのトカゲが付いた2ドルのシャツ」とコケにされる。


 とにかく、市場と消費者が良質な商品の供給と需要の関係を形成するというのは、御利益がある神社という評判と同じであることは、確かだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年5月30日
  • 読了時間: 2分

 前に投資で大損した話をした。

 もともと投資とは余剰があるからすることだ。失敗しても損しただけで、死活問題ではない。また、賭博ほどではないが遊びの感覚でもある。それなのに、生活費が乏しいから投資をしろというのは非常識だ。


 ところが非常識を日本の政府が説いている。

 やって当たり前の経済政策がおろそかだから国民の収入が増えないどころか減っているのに、それを補うため投資を推奨した。これはあまりにも無責任だと批判されていた。

 これで思い出したことがある。


 かつて苦学生だった当時のこと。

 いわゆるバイト先というところで、フリーターのヤンキーもいた。そいつらは、自分が学業不真面目だったため入れない大学に通っている学生に対して嫉妬していた。それと同時に優越感を持っているように見せかけていた。そして「勉強なんて無駄」とか「俺はもっと成功することをやっている」とか言って無理していた。

 では、そいつら何をしていたのか。


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 例えばアムウェイである。

 これはカルト宗教的に信者のような会員を集めて洗脳みたいにして成功するのだぞと刷り込む。そして洗剤などを売らせる。マルチ商法の代表格とも言われている。同種の団体は他にも色々とある。

 「おれの通帳が百万越えたら見せてやるよ」

 そう大威張りで言っていたが、ついに見せてくれることは無かった。そもそも、始めて暫らくして既に百万を超えていて、この調子でもっと稼いでやるというならともかく、そうではないから滑稽なのだが、当人には自覚できてない。


 そんな日本人が多いと自民党は勘違いしているのだろうか。

 むしろ自民党がヤンキー化しているのではないか。それで、真面目に政策を作らないから不備があって、それなら投資をすればいいとテキトーに言っている。そういうことだろう。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年5月29日
  • 読了時間: 2分

 ある銀行で総てを解約した。

 これは普通の預金口座から投資信託などの資産運用までなにもかも、ということだ。この銀行が悪どいことをしていると気付いたからだ。もっと前から不信感はあった。株の「高値掴み」のようになる売りつけ方をしているのがグラフで判って、そういう推奨をしている投資アドバイザーを雇っている。

 だから信用できないので、そんな人は忌避していた。ところが個人の問題ではなかった。おそらく銀行で仕組んだことだ。


 気が付いたきっかけは、担当する行員が何度か変わったこと。

 そこに共通点があった。みんな美人ばっかりなのだ。本当に、行員の中から特に好感度の高い外見の良い女性を選んでいる。そうでないと、ここまで見事に美女揃いなんてこと有り得ない。

 それくらいハイレベルなのだ。


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 これは投資の担当だけである。

 この銀行で、預金に対応しているは男性の行員だったり普通のオバちゃんという感じの女性の行員だったりする。

 その一方で、投資の話に対応するのは若い女性の行員になる。それが異動や寿退社で担当が変わっても、必ず美人になる。そして愛想よく投資アドバイザーの爺さんを紹介し、そいつがベテランぶって経済の何もかも解っているような態度で奨める銘柄は、買うと必ず値下がりしたのだ。


 これじゃ宗教と手口が同じだ。

 だいたい宗教の勧誘は最初に女性が寄って来るものだ。そしてうっかりしているうちに変な人たちに取り囲まれる、というのが相場であるのは周知のとおり。

 他の銀行でも、担当者は物腰の柔らかい女性が出て来るが、この銀行は、少なくとも当支店は、意識してやらないと有り得ない美女軍団である。それで逆にというか気が付いたのだ。

 まったく、損が百万単位のうちに気づいて良かった。高い授業料だったが、これはいずれ書くネタにして取り戻そうと考えている。

 
 
 
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