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  • 執筆者の写真井上靜

ラコステのワニが90歳

 ラコステというブランドのロゴはワニの図柄である。

 これが90回目の誕生日を迎えたそうだ。ラコステが宣伝している。そんなに長いのかと思ったのが正直なところである。



 かつて高校の政治経済を大学入試むけに教えている予備校講師が言っていた。

 それは経済の話でのこと。なぜかブランドに拘る人たちがいて、その経済効果もあるのは、ワニが口開けていたりパイプから煙が出ていたりのマークが服についていることに価値を見出す人が相当にいるからだ。

 この先生にしてみると、そんなものが服についていると何が良いのかサッパリ解らない。神社の札に御利益があると信じる人たちが金を払って買うのと同じように信仰だとしか思えない。とのことだった。


 それが大ヒットした映画『ジョーズ』の原作に出てきた。

 映画化では省略されたけど原作のビーターベンチリーの小説には、こんな場面があった。お洒落な学生がバイトして買ったのを母親から「5ドルのトカゲが付いた2ドルのシャツ」とコケにされる。


 とにかく、市場と消費者が良質な商品の供給と需要の関係を形成するというのは、御利益がある神社という評判と同じであることは、確かだ。

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