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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年1月10日
  • 読了時間: 3分

 先日、ある大学講師が言っていた。

 ある日、彼は用事で役所に行ったが、そこで非常勤の定年退職者の対応が酷すぎたので、こんな劣悪な人材を雇っているのは何なのかと怒り呆れていたのだ。

 他でもいわゆるシルバー人材の品質は話題にあがっている。



 例えば住宅の管理人のこと。

 警備員と同様シルバー人材を雇ったが、その爺さんたちときたら、かかってきた電話の相手が誰だかわからないのに、住民の部屋番号や電話番号を教えてしまう。もしも相手が危ない人だったら命にもかかわる。

 この苦情に、雇った会社の人が調べるため同じように身元を明かさず電話をかけてみたそうだ。複数の管理人と話したが、全員が苦情の通りだった。一人だけならその人をクビにすればいいが、全員なので驚いたという。まったく別に雇った無関係の人たちで、共通しているのは定年退職の男性ということだけなのに。

 しかも、勝手に教えた相手が悪い人なので大変な迷惑だと言ってみたところ「ああ、サラ金ですかあ」と嘲笑するように言った。サラ金とは限らず、それでも迷惑はある。サラ金であればあったで暴力的な取り立ては怖い。自業自得と責められない。自らは借金してないから無関係なのに、おしかけてきて保証人になれと迫る、なんてこともよくある。

 それで、全員解雇し、正社員が交代で管理事務所に駐在することにしたそうだ。


 公的な施設でもシルバー人材の劣悪さは露呈している。

 公共施設でWi-Fiを設置していることが普通になってきたが、そこで子供がゲームに夢中になり席を占領したり騒いだりするので注意されることがあるけれど、それは放置しているくせに、老人が置いてある新聞を読もうとして来たら先に席をとられていたと苦情を言うと、パソコンをやっている人に「おい、どきなさい」と高圧的に言う爺さんがいた。

 新聞を読む方が優先だなどと、そんなこと誰が決めたのかと問い質されることを言いながら、実は新聞を読みに来た老人というのが女性だったので、爺さんの職員が鼻の下を長くして親切にしてやろうと思っただけだった。

 どういう訳か問題を起こすシルバー人材は男性ばかりで、シルバー人材に限らずスケベ爺さんがそれによって多大な迷惑をかける事例がマスコミでも取り上げられていたから、その一環なのだろう。

 そういうことの他にも、管理人室に挨拶をしないから生意気だと言う爺さんがいて、誰でも自由に使用できる公共の場なのに、自分が仕切っていると勘違いしている。


 能力もないくせにベテランという意識ばかり強くて驕り、そのうえ歳とっても異性への関心だけは相変わらず、だからシルバー人材は劣悪ということだろう。あと、口の利き方や言葉づかいから、この爺さん若い頃はヤンキーだったのが明らかということも、しばしば。

 それで雇うほうも注意するようにはなったが、公的な機関では雇用の問題から優先にしている。しかし考え直すべきだろう。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年1月8日
  • 読了時間: 2分

 被災地の人たちを励まそうと千羽鶴を贈る話題。

 これが個人でやったことなら、一生懸命なことに対して「そんなことして何の役に立つのか」などと言うのは如何かと誰でも思うはずだ。

 しかし、こういうのは児童に強要する教師が必ずいるものだ。だから、これは病気の見舞いや試合の勝利祈願とは違うし、無理強いされて児童も嫌だったはずで、そんなことされても被災地の人たちは迷惑だろう、という話になる。

 なら、焚火すればいいと言うふざけた人もいた。それでは無理強いされたとはいえ折った児童たちが可哀想である。



 被災地で働く人たちに感謝の手紙を書かせたほうがいいと言う人もいた。

 それだって強要だから千羽鶴と変わらない。むしろ心にもない作文を強要されて気の毒である。子供を洗脳するために、自衛隊に感謝の手紙を書かせろと言う人もいる。こういう嫌らしい政治利用は、被災地の人たちにも、そこで働く自衛隊その他の人たちにも、とても失礼である。

 だいたい、本当に感謝なら、待遇をよくするべきだろう。


 給食のおばさんに感謝の作文と同じである。

 「給食のおばさん、いつも美味しい給食ありがとう」という作文を児童に強要するのは、そうすることで給与や労働条件の待遇改善の要求を封じるためであった。子供たちに感謝されているのだから、それに悦びを感じ黙って働けということだ。

 もちろん、子供に「給食が不味い」と言わせない目的もある。


 ほんとうに感謝の気持ちがあるなら手紙は政府に出すべきだ。

 そこで、消防隊でも自衛隊でも、頑張って働いている人たちに感謝しているから、そんな人たちの給料を増やしてあげて欲しいと請願させる。

 そうしたら、教師は立場を悪くするだろう。おそらく教壇を追われる。


 政府の工作ならSNSで散々やっているだろう。

 だから学校で子供たちにまで強要しなくてもよろしい。

 
 
 

更新日:2023年12月9日

 コロナウイルスによる新型肺炎は世界的な危機だった。

 それが収束したかのような雰囲気になった。しかし相変わらず感染と死者の話があって、それを聞くと怖い話である。

 なのに、慣れてしまったか、諦めてしまったか。かつて交通事故が深刻な社会問題となった初期は、去年より多いと非常事態宣言が発令され警察が注意を呼びかけていたが、それに慣れてしまい麻痺したり無力感に支配されたりとなった。

 これは原発事故が起きても同じことになるのではないかと、かつて言われたが、その予想と危惧は、かなり当たったのではないか。

 これと同じことではないか。



 或いはコロナウイルスが定着してしまったのかもしれない。

 かつてアメリカシロヒトリが、貨物に付着した卵により日本に侵入して大発生し、深刻な問題となった。繫殖力が強く、幼虫のコロニーがあちこちで見られ、植物が食い荒らされた。

 これに各自治体は補助金を出して退治を推奨したが、退治しても退治しても撲滅できなかった。

 ところが、しばらくすると、何もしないのに大発生しなくなった。相変わらず繫殖はしているのが目撃されるけれど。おそらく、定着してしまったため、他の動物から覚えられ、鳥や寄生蜂などの餌食になり、大発生しなくなったと考えられた。レイチェルカーソルの『沈黙の春』でも、毒で殺すより天敵に襲わせる方法が説かれていたが、自然に、そうなったということだ。

 これとコロナウイルスも同じで、あくまでも他にも色々とある怖い病原体たちの一つとなったから、相変わらず感染すると危ないけれど、これにばかり特に気を付けるべきというものではなくなったのかもしれない。


 「コロナウイルスなんてただの風邪」という人たちがいた。

 それについて認識が甘いと非難する人たちもいた。この非難には根拠があった。「ただの風邪」と言っている人たちの大体は、同調圧力に反抗してのことか、ただ軽率であるか、それらのどちらかであった。

 しかし、結果としてコロナウイルス新型肺炎も、たくさんある怖い病気のうちの一つとなって、要注意でも特別というほどではなくなったのだろう。


 
 
 
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