コロナウイルス新型肺炎の騒動とは何だったのか
- 井上靜

- 2023年12月9日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年12月9日
コロナウイルスによる新型肺炎は世界的な危機だった。
それが収束したかのような雰囲気になった。しかし相変わらず感染と死者の話があって、それを聞くと怖い話である。
なのに、慣れてしまったか、諦めてしまったか。かつて交通事故が深刻な社会問題となった初期は、去年より多いと非常事態宣言が発令され警察が注意を呼びかけていたが、それに慣れてしまい麻痺したり無力感に支配されたりとなった。
これは原発事故が起きても同じことになるのではないかと、かつて言われたが、その予想と危惧は、かなり当たったのではないか。
これと同じことではないか。

或いはコロナウイルスが定着してしまったのかもしれない。
かつてアメリカシロヒトリが、貨物に付着した卵により日本に侵入して大発生し、深刻な問題となった。繫殖力が強く、幼虫のコロニーがあちこちで見られ、植物が食い荒らされた。
これに各自治体は補助金を出して退治を推奨したが、退治しても退治しても撲滅できなかった。
ところが、しばらくすると、何もしないのに大発生しなくなった。相変わらず繫殖はしているのが目撃されるけれど。おそらく、定着してしまったため、他の動物から覚えられ、鳥や寄生蜂などの餌食になり、大発生しなくなったと考えられた。レイチェルカーソルの『沈黙の春』でも、毒で殺すより天敵に襲わせる方法が説かれていたが、自然に、そうなったということだ。
これとコロナウイルスも同じで、あくまでも他にも色々とある怖い病原体たちの一つとなったから、相変わらず感染すると危ないけれど、これにばかり特に気を付けるべきというものではなくなったのかもしれない。
「コロナウイルスなんてただの風邪」という人たちがいた。
それについて認識が甘いと非難する人たちもいた。この非難には根拠があった。「ただの風邪」と言っている人たちの大体は、同調圧力に反抗してのことか、ただ軽率であるか、それらのどちらかであった。
しかし、結果としてコロナウイルス新型肺炎も、たくさんある怖い病気のうちの一つとなって、要注意でも特別というほどではなくなったのだろう。



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