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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年3月21日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年3月23日

 「『君が代』歌いたくない」

 京都の親子が文科省へ「強制やめて」と申し入れたそうだ。

 今は亡き右翼民族派の鈴木邦男氏は、「君が代」強制は子供を左翼にするつもりではないかと、本気とも皮肉ともとれる言い方で指摘していた。彼が右翼になったことに影響したのは、通っていた高校がミッション系だったため讃美歌を強制されたことだったそうだ。

 ただでさえ反抗期の年齢なのに、そんなことをしたら反発して当たり前だと指摘していた。



 漫画のアシスタントで食っているというネトウヨが醜い話をした。

 この報道に対してSNSで、その佐藤というらしいが、こう記述した。

 「どんな国のであろうと、式典や国際試合などで国歌斉唱の際は起立するのが国際的な儀礼なんだよね。それがロシアや北朝鮮や中国の国歌だったとしても。『私は国際的な儀礼も知らない、蛮族の如き野卑な人間でございます!』と声高にアピールしなくてもいいのに。」

 では、挙げているロシアは、国歌の歌詞を何度か変えているが、かつては歌詞の中にスターリンを讃える部分があった。中国ではチベットで政権に反対して独立を求める人たちがいる。拉致被害者の家族などが北朝鮮の国歌で起立したいだろうか。それゆえ拒否したら「蛮族の如き野卑な人間」ということになる。

 また少し前にスコットランドの分離独立が投票でなんとか否決はされたが、もともと英語も話してなかったのに文化を奪われた歴史から自由を求めて分離したいという人たちは、イギリスの王を讃える国歌など拒否しているから、スポーツの国際試合でも堂々と拒否する選手がいる。また、女好きのセックス狂いが結婚しても相変わらずだから堪りかねたダイアナさんは離婚したけど、そんな男が国王なんて駄目だという多くの市民たちが、そもそも王政なんて封建的だから廃止するべきだと主張していた。

 そしてアメリカでは、警察による人種差別に抗議し、そんな国の国歌なら歌わないし起立もしないというアメリカンフットボールの選手がいて、これに対して軍人たちから、彼の意見に賛成ではないけれど、その意見を表明できる自由のある国を守るのが自分の仕事だから、自分は抗議行動への非難はしない、と表明されていたし、大手スポーツ用品のナイキは、勇気ある選手として同選手をイメージキャラクターにした。

 しかし上記の漫画アシスタントには理解できない。さらに加えて、権力に媚びて弱いもの虐めして優越感を味わっている。そんな奴こそ野卑な人間である。こういう野卑な人間は、マスコミその他でも大勢みうけられる。


 鈴木邦男氏は、国歌を作り直すより反対する自由を尊重するべきと主張した。

 しかし報道によると、申し入れに応対した文科省初等中等教育局教育課程課の土橋廉・企画調査係長は「文科省としては国旗国歌法制定時から内心には立ち入らないが、他方日本人として国旗国歌を尊重する態度が外国の国旗国歌を尊重する態度につながることから、その指導は必要であるという立場です」と答えたとのこと。

 そういうことであれば、新しく国歌を作って制定するべきである。一部の勢力にとって拘りが強いとか好都合とかの国歌だから拒否する人たちがいるのに、そこで問題になると別の話にすりかえて正当化する見え透いた詐欺をするのは卑劣だ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年3月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年3月18日

 日本のリベラルを自称する人たちの西洋かぶれは度し難い。

 それは別の問題としても、ならばアメリカやヨーロッパの仲間として扱ってもらうためには軍事に関することばかりでなく、人権や社会制度についても「グローバルスタンダード」に合わせていかないといけない。

 そういう指摘があるけれど、なぜかリベラルを自称する人たちには理解不能の人が目立つ。



 例えば基地問題である。

 沖縄の米兵による少女暴行事件で、アメリカ側は被疑者を日本に引き渡さなかった。まるで治外法権である。だから対米従属への批判なら噴出した。

 しかし、そのさいの理由として、日本の刑事司法制度が国際的な人権水準を満たしていないとアメリカ側が判断したこともあったのだ。

 この事実は、もっと知られるべきだと言う人がいる一方、知っても理解不能の人が少なくないのではないか。


 アカデミー賞記録映画『ザ・コーヴ』を思い出してみよう。

 ここで動物愛護団体の外国人が、日本人は食料に困ってもいないのにイルカを殺し、その肉を珍味だと喜んでいると非難している。そして、これは一部の人たちの趣味なのに、多くの日本人は知らないでいるから啓発したいと来日する。

 そのさい「日本で活動するさいは警察に逮捕されないよう要注意だ。弁護士つけずに警察の密室で取調され拷問もあり、そうして採られた自白調書で有罪になるのが日本の刑事司法の殆どなのだ」と、動かしがたい事実を指摘のうえで、そんな野蛮国だから動物虐待が平気なのだ、食文化への干渉ではなく野蛮人のすることを止めさせたいのだと言われていた。


 これに、中世の封建的な感覚の人が反発するなら当然だ。

 ところが、西洋的価値観が大好きな人たちでも、なぜか権力による人権侵害については甘いどころか無関心である。「人権派」「護憲派」と名乗る人たちのうち、かなりの部分が、理解できない人たちで占められている。

 これについて、輸入品の価値観だから咀嚼できない人たちがいるという説明が昔ならできたけれど、今は釈明にもならない。なぜか。ポジショントークをしているだけで社会を良くしたいという気が無いのだという指摘する人がいたけれど、それが当たっているのではないだろうか。

 
 
 

 打ち上げて直ぐに爆発したカイロス。

 これは自ら異常を判断し、自律的に爆発したと発表された。つまり自爆である。



 これについて豊田正和社長が会見した。

 「みなさんの期待に十分お応えできなかったことに深くおわび申し上げる」「一つ一つの試みにデータや経験があり、新しい挑戦への糧となる」

 また作りなおして飛ばすということだ。開発までに費用が最もかかるのだから、作り直しは割合からして少ない費用である。


 だから失敗は、次の教訓にすればよい。

 だが、取り返しのつかない失敗もありうる。この点、豊田といっても前に死んだ豊田有恒は、原発推進派として発言するなかで「放射性廃棄物ならロケットに積んで太陽に向けて打ち上げて処理すれば良い」と説いた。

 失敗して墜落とか爆発とかの恐れを全く考えてない。所詮は『鉄腕アトム』『宇宙戦艦ヤマト』に関与したSF作家の、無責任な空想だと嘲笑されたものだった。


 そんなことを思い出させるカイロス打ち上げ失敗の報であった。

 
 
 
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