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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年6月2日
  • 読了時間: 3分

 先日、狛江市役所には苦情を受付ける部署が無いと問題にした。

 これは市長の秘書広報室が市民からの問い合わせに虚偽の回答をしたことが他の部署の指摘によって判り、これに市民が抗議すると、秘書広報室が「回答を差し控える」という流行語で応じ、これは疚しいから答えられないということではないかと市役所に苦情を申し立てたが、それを受付ける部署が無いというのが市役所の回答だった。

 東京都二十三区では、区役所に区民の苦情を受付する部署があるのに。



 隣の世田谷区では、これで人命が助かったことがあった。

 それは病気で手術を繰り返している人が、働けないうえ医療費の負担で困り生活保護と医療費補助を受けていた時のこと。保健福祉センターの担当部署にいる職員の年齢三十代の男が、自分が担当になった途端に、当人に現状などを問うなどもせず生活保護の打ち切りを言い出して、働かない怠け者とか、ここは南米じゃないとか、侮辱や差別の発言を繰り返したうえ様々な嫌がらせをした。

 この音声録音などを証拠に保健福祉センターに是正を申し入れても「聞く耳持たない」とけんもほろろであった。そこで世田谷区役所の行政苦情受付に持ち込んだところ、それら様々なパワハラは主観的な部分もあるから一概には言えないが、通院を妨害していることについては具体性がある問題なので調査することになった。

 そして、区役所から調査があったら保健福祉センターも態度が変わり、甘く考えていたけれど担当職員の悪質さは想像を超えているひどさであることが判明した。

 担当職員を解雇とまでは出来なかったが、その上司がケースの人に謝罪したうえ担当者を変えた。そして、その人はさらに何度かの手術をして病気が治り、生活保護を辞退して社会復帰した。こういう完治して辞退の例は珍しいが、最良の結果だった。


 これがもしも狛江市のように苦情受付の部署がなかったら。

 やはり命に関わる最悪の事態となったはずだ。また、前に狛江市では、生活保護を受けている女性と市役所の職員が市役所の施設内で性的関係を持ったことが問題となった。

 これも、二十三区に比して行政の不備が原因である。もとは松原俊雄市長と統一協会の関係についての問題だったが、これに対する抗議から、市民に対して苦情受付の窓を無くしている狛江市役所の後進性が明らかになったのだ。

 前に大田区から狛江市に来た人が、狛江市の街並みが東京都というより自分の親の実家がある群馬県みたいだと言った。駅前に古く大きな邸宅があって周囲を圧倒していて、そこの主が名誉職のように市議会議員をしていて、そのポスターや立て看板が街のあちこちにあるからだ。

 この人は良いところに注目したと言える。そして、それがおそらく後進性とつながっているのだろう。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年5月24日
  • 読了時間: 2分

 橋下徹がテレビに出て、ウクライナクライシスでロシアの戦争力を見誤ったと発言した。

 これは外国からウクライナへの軍事支援にも関わらず、ロシアに押され続けていることを踏まえたものだが、最初はロシア軍が手こずっていると報道されていたのが本当だったのかも疑問で、マスメディアの報じ方は大本営発表のようなものに過ぎなかったという指摘もでていた。

 どうであれ、マスメディアの報道の真正という問題を抜きにしても見誤りはあったといえるから、橋下徹発言はそれ相当と言い得ることである。


 これは軍事力だけのことではない。

 もともとロシアの戦争は、敵の戦法が洗練されていたり武器が優秀だったりした場合には、損害を被ることを避けて退却してしまい、敵の消耗を待って反撃するやり方であった。これを1812年からやってきた。『戦争と平和』にも出て来る。これが粘り強い。こういうことは寒い地方の人たちの方が得意である。

 しかし、軍事だけでなく、経済への影響を考慮したり外交の根回しをしたり準備万端にしていた。これが本当の戦争力である。


 この点が日本は駄目だ。

 だから戦争が苦手だし、政治が苦手ということでもある。それを自覚できない日本人が多い。

 それに、日本は何もかも値上げで食料品すら困った状態であるが、真面目に考えられない。だから、ロシア人が呆れて言っていたけれど、日本のマスメディアはロシアが戦争により国民の生活はボロボロになっていることにしたがっているけれど、そんなこと取材しても無いから困っている。

 これが日本人の実力なのだ。だから日本は基本として戦争は不可という方針をとっているべきなのだ。



 また、笑ってしまうのは橋下徹を裏切り者と言う日本人。

 現実について意見を表明しただけなのに親露になったと言う人たちは、どういう頭の構造をしているのだろうか。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年5月8日
  • 読了時間: 3分

 『男はつらいよ』で、主人公の車寅次郎が時々やらかす失敗がある。

 気前よく「これで美味しい物をたべなさい」と万券を渡し、あとで財布を見たら千円札が一枚だけ。「しまった、つい大きい方を渡しちゃった。困ったな」とボヤく。

 この、寅さんと同じ失敗をやらかす人は時々いるが、個人では済まないことがある。


 都内のある集合住宅でのこと。

 東日本大震災の義援金を、住民の会から五十万円寄付したそうだが、ここの規模は五十世帯も無いので額が多すぎる。これは不適切であると住民から苦情が相次いだが、その当時の会代表は相当であると言い張って譲らなかった。

 そして費用が足りなくなり、必要な経費を臨時で徴収することになった。代表者の自己満足のツケを住民が払わされたのだ。その後も慢性的な財政難で、清掃などで必要な管理費が足りず、もともと高いと評判が悪かった会費を払わされていたうえ更に徴収があって住民は困っていた。それでいて、節約しようと工夫する役員には、ケチケチするなという意味のことを言って文句を垂れるという。

 こうなるとバカとしか言いようがない。



 こういう問題は各地でよく起きている。

 例えば、地元の高校野球部が甲子園大会に出場するというので、普通なら寄付金を募るものだが、それを自治会長が勝手に自治会費から寄付してしまったとか、他にも地元の神宮の祭りに寄付してしまったとか。それで足りなくなると大問題だが、そうならなくても本来は好きな人が寄付するべきなのに公費を出してしまい、苦情があると地元のことだから公的だと居直り、文句を言うのは非国民だと罵る。

 これも「民度」が原因だろう。あるいは自民党的というべきか。


 役所も困っているそうだ。

 前からよくあることだが、自治会に委託して、役所の定期的な広報や選挙の広報を地元に配布してもらっているが、自治会の役員の中には自分と喧嘩するなどして自治会から脱会したり、最初から自治会を嫌って加入しなかったり、という世帯には配布しないので「これは会報ではない。地元の総ての住民に配布するべきもの。自治会は役所から配布を依頼されたに過ぎないのだから、総ての世帯に配布してもらわないと困る。それが嫌なら配布の委託を断って欲しい」と役所が言っているのに、この意味が解らない人が少なくない。

 先日は、役所から「自治会に入りましょう」という呼びかけをした広報を、自治会に加入していない世帯だからと配布しなかった自治会役員がいたので、役所の人も呆れたと言う。


 前に、知的障害のある住民が自殺に追い込まれた。

 自治会の役員は無理だと言って断ったところ、文書で「お金の計算ができません」など色々と書かされて傷つき自殺し、遺族が訴訟を起こして報道されていた。

 これは弱いもの虐めだが、その一方では役所が呆れる純粋に頭が悪い自治会の役員がいる。こちらのほうが余程、困った存在ではないか。

 
 
 
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