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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年1月24日
  • 読了時間: 1分

 大ヒットした映画『タイタニック』のリマスター版が公開とのこと。

 これは同じ監督の『アバター』続編との絡みのようだが、『タイタニック』は大ヒットしてから四半世紀であり、当時この映画について言っていた人たちの話を思い出して懐かしかったりする。



 公開当時「まだ観てないの」と言われたことがある。

 それくらい大ヒットだった。そのあとに観て思った。もしもジャックとローズが二人とも助かって結婚していたら、どうなったか。

 画家志望のジャックだったが、売れればいいけど、そうでなければ夫婦喧嘩が絶えず「あなたの絵、ちっとも売れないじゃない。生活どうするのよ。この甲斐性なしのバカプリオ」なんて罵声が飛んでいたかも。


 ところが女性の視点は違った。

 あのあと、ローズは他の人と結婚し、たいへんな高齢まで存命だったから、遺産も相続していたようで、その結婚相手は金持ちそうだった。彼女は母親から、金持ちと結婚しろ、と迫られて反発していたけれど、自分の意思で別の人と結婚した。この相手も金持ちそうだった。

 なので、この話は、ゆきずりで出遭っただけの男性をネタにしたホラ話であろう。沈没事故がなくても、ジャックとローズは結婚していないはずだ。


 なるほどね。

 女性にかかると、そういう解釈になるのか。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年1月10日
  • 読了時間: 1分

 去年は寅年だった。

 みんなが『男はつらいよ』の寅さんの話をしたり、戦争映画『トラ!トラ!トラ!』の話をしたり、だったが、個人的には今まで読んだSF小説で最高だと思ったアルフレッドベスタ―の『虎よ!虎よ!』の年だとブログで述べたはずだった。


 今年は兎年である。

 それに因んで、もともとの座右の銘を語ることにする。

 

Scene from 'The Edge' where Charles rises to the challenge of the Alaskan local who tries to stump him in his knowledge. I do not own this video. Simply sharing it for entertainment purposes.



 「当てたら5ドル差し上げます。この櫂の裏側は何でしょうか」




 「パイプを蒸かすウサギ」




 「お見事です。知っていたのですか」

 「先住民の言い伝えだ。ヒョウが狙っているのに、ウサギはノンビリとパイプを蒸かす」

 「そうです。では、なぜウサギは恐れないのでしょう」

 「ヒョウより賢いから」

 
 
 

更新日:2023年1月5日

 おそらく『硫黄島からの手紙』『母と暮らせば』があったからだろう。

 二宮和也が主演でシベリア抑留の映画が製作されたが、ここで話題とするのは、この映画そのものについての話ではない。



 かつて戦争といえば南方戦線の悲劇もあった。二度の映画化された大岡昇平の小説『野火』と、その責任を戦後に執念で追及する記録映画『ゆきゆきて神軍』でも知られている。


 まえに、南方戦線に兵士として行った体験者と話した。

 この人はもう故人かもしれない。あの当時でもかなりの高齢だったから。その後は会っていない。

 ただ、その人は戦争で悲惨な目に遭った体験について、自分が損したとしか考えていなかった。そして、シベリア抑留に比べたら少しはマシだったはずだと言う。詳しいことは知らないで、それを言っている。

 これだから、戦争責任について何も考えていない。


 『ゆきゆきて神軍』では、主人公の老人が、軍隊時代の同僚に戦争責任の問題を話しても無関心だから怒ってしまう場面がある。無念の死を遂げた大勢の同僚たち対して、生き残った者として何も感じないのか、と問うと、「だから靖国神社に行って」と言い訳のようにするので「あんなもので、英霊たちが本当に浮かばれると思っているのか」と。


 『蟻の兵隊』という記録映画は中国戦線での責任を裁判で追及する老人が主人公だが、靖国神社に行ったさい例の小野田もと少尉が歴史修正主義者団体の人たちと一緒に来ているのを見て「小野田さん、侵略戦争美化ですか」と声をかける。小野田もと少尉というか脱走兵というかの人はブチキレ、周りに侍っていた歴史修正主義者のひとたちが「侵略戦争じゃない」「日本は正しかった」と口々に言い返してくる。みんな戦争を知らない世代であることは見た目の年齢から明らか。そんな人たちに、戦争を知っている世代として協力することでアイドルとなり寂しい老人が注目されて、嬉しそうな小野田さんであった。

 

 このように、自分が会って話したり記録映画を観たりで思った。

 それは、戦争体験が在っても同じではないという歴然とした事実だった。

 
 
 
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