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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年12月27日
  • 読了時間: 1分

 ある作家が指摘していた。

 「とんでもありません」と言う人が時々いるけれど、これは「とんでもない」の末尾を「無い」であると誤解しているから、丁寧に言うつもりで「ない」を「御座いません」にしているのだ、と。



 かつて山本富士子も言い間違えていた。

 それで、山本嘉次郎監督に注意されていた。その美女さを褒められた山本富士子は謙遜して「とんでもございません」と言ったため、山本嘉次郎に「とんでもございません」という言い方は間違いだと言われたのだ。


 「とんでもな」に「い」が付いているのだ。

 これを、間違える人は「ごぞんじなかった」のだと、その作家は言った。そこで気になったことは「ごぞんじなかった」という言い方も、もとは無かった。「ぞんじています」などは謙譲語である。だから、相手のことで丁寧に言うつもりで「ご存知ですか」は本来なら間違いである。

 だから「とんでもありません」の間違いを指摘しながら、その間違いは正しい言葉を「ごぞんじなかった」と言っているので、その点では少し滑稽であった。


 けれど、「ごぞんじ」は定着してしまった。

 あまりにもよく使われるので、容認されてしまったらしい。しかし言葉の意味をよく考えたら明らかに間違いだから、自分としては使わないようにしている。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年12月26日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年12月26日

 先日、薩摩剣八郎の訃報について話題に取り上げた。

 その芸名からして時代劇の俳優だが、言葉の訛りが強く、殺陣はよいが台詞に難があったところ、ゴジラの中に入って動かす役をすることになったと言われている。

 この最初の映画が84年版の『ゴジラ』だった。今では、よく「ゴジラ84」と呼ばれた。



 84年版『ゴジラ』の時、正月映画は「3G決戦」とマスコミが話題にした。

 『ゴジラ』『グレムリン』『ゴーストバスターズ』で、どれもヒットして続編やリメイクがあった。興行的に客の入りが最も良かったのは『ゴーストバスターズ』だったが、マスコミや批評家から出来が良いと言われたのは『グレムリン』だった。

 また、『ゴジラ』のヒットで東宝は、その年、小松左京が原作と製作総指揮で奮闘したSF映画『さよならジュピター』が興業では大失敗して何億円も大赤字となっていたところ、それを取り戻して大入り袋だったと言われる。




 その時、祖母の家に行き、映画を観てから帰ると言った。

 それで祖母が何を観るのかと問うので『ゴジラ』と答えた。そして映画館の前の席に、小さい男の子を連れてきたお婆ちゃんがいて、その時の会話を後ろから聞いていたら、孫はもちろんゴジラ目当てだったが、お婆ちゃんとしては首相役の小林桂樹などベテラン俳優たちが楽しみだと言っていて「なるほど」と思っていた。

 さて、映画が始まると、冒頭、主人公が遭難した漁船を調べていたら、そこに巨大化したフナムシがいる。ゴジラの鱗に寄生していて放射能のため変異したらしい。これに死んだ乗組員は体液を吸い取られてミイラ化していた。その時、懐中電灯で木乃伊化死体が照らされてパッと画面にアップで映ったら、これを見た前の席のお婆ちゃんがビックリして「ひぃ~ッ」と悲鳴をあげたので、可哀想だけど可笑しかったのを憶えている。



 この音楽は小六禮次郎だった。

 彼は倍賞千恵子の夫としても知られている。伊福部昭に依頼しようとしたが、予定が詰まっていると断られ、それで重厚な響きが得意な小六禮次郎に頼んだということだった。

 この次の『ゴジラ対ビオランテ』の音楽は、すぎやまこういちだった。映画を観た人たちは、よく、音楽が軽くて不満だと言っていた。あれでは『ドラクエ』と同じだ、と。

 小六禮次郎は、すぎやまこういちの弟子の一人である。やはり弟子の筒美京平は、レコード会社員としてヒット曲を作るのが目的だったが、小六禮次郎は芸大でアカデミックな音楽教育を受けているから、すぎやまこういちのような見様見真似の作曲家に弟子入りしたのはマスコミで活躍するためであること明らかだ。

 そして、すぎやまこういちは政治力があるから、すかさず食い込んでゴジラ映画の仕事にもありついた、ということだったのだろう。


 ということで、訃報と正月映画の思い出と、いまにして思えば…という話題である。

 
 
 

 コンピューターの画面で作ったゴジラなんて観たくない。

 そう言ったのは、円谷プロ作品そのほか特撮もの何度も監督している実相寺昭雄だったと思うが、それも解るし、イギリスの『サンダーバード』や『きかんしゃトーマス』までコンピューター画面で作るから、それが手間暇費用をかけていても手軽さがあるから、その意味で面白くないと言える。

 

 新作ゴジラ映画の一方で薩摩剣八郎が死去したそうだ。

 病気だったが遂に亡くなったと家族が発表した。ゴジラの中に入って動かす二代目として、本業の時代劇より有名だった。

 それで彼はプルガサリも演じた。外国映画に出演の話がハリウッドではなく北朝鮮に行くことになったと言っていた。その時の体験談を綴った本『ゴジラの見た北朝鮮』が話題だった。



 言われているほど悪い国ではない。

 そう、薩摩剣八郎は北朝鮮のことを言っていた。たしかに、どうであれ政治的な意図から悪く言われているので、それほどでないことは確かだろう。

 そして、また、日本政府が増税と軍拡と裏金で支持率の低下が止まらない最中に、北朝鮮が何か発射したらしいとの発表で騒いでいる。


 北朝鮮が何か発射する資金源は日本だと言われている。

 もちろん、あの統一協会が日本の信者を騙して身ぐるみ剥ぐように巻き上げた財産である。この被害に遭った家族の元自衛官が、統一教会と親密な安倍もと首相を殺害したのだが、それを国葬で誤魔化そうとしたのが今の岸田首相である。

 だから、また北朝鮮に発射してもらうため裏で日本政府から依頼が行き、その資金を調達する統一協会のため甘い処分ということになったと誰もが納得ということである。


 次はコンピューターグラフィックスのプルガサリが活躍する映画ができるだろうか。

 皮肉ではなく楽しみであり期待している。

 
 
 
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