top of page

​炬火 Die Fackel 

 梅村みずほ議員は議会質問で、入管の問題で外国人の死を詐病と言った。

 これを批判されると、詐病とは言ってないと抗弁した。詐病で死亡することはないのに、それを詐病だと言うのは死者を冒涜することだし、いくら入管の問題で隠蔽や正当化をしようとしたにしても酷すぎると言われたので、否定に走ったのだろう。

 それで、詐病とは言ってないと言えば否定できたつもりのようだった。


ree

 その議会での質問で、梅村みずほ議員はなんと言ったのか。

 まあ、詐病だとは言ってなかった。詐病ではない証拠があるかと言っていた。この質問は「悪魔の証明」を求めるものだ。詐病ではないという到底あり得ない証拠を求め、それがないなら詐病になるという意味の質問であった。ということは、結局は詐病だと言ったことになる。

 こういう空々しいことを、前に言ったのは小泉純一郎首相であった。


 イラクに大量破壊兵器は無かった。

 もともと有ることの確認はされてなかった。それなのにブッシュjr大統領はイラクに戦争をしかけた。そのあげく大量破壊兵器は見当たらなかった。この事実を突き付けられて、アメリカを積極支持したことを問い詰められた小泉純一郎首相は、大量破壊兵器が見当たらなかったけれど、無い証明は無いと言ってのけた。

 そうやって自分の過ちを正当化した。それでいて、原発事故があってから「通産省の役人に騙されていた」だから原発は止めようと言い出したので、なら、アメリカ軍が使用した劣化ウラン弾で汚染され深刻な被害が出ているイラクについてどう思うかと質問されたが、これに対して彼は無視を決め込んだ。


ree

 同じ屁理屈を駆使した梅村みずほ議員と小泉純一郎首相ということ。

 それで平気でいられるのが日本の政界である。小泉純一郎首相は引退して息子を後継にし、この息子はパフォーマンスばかり熱心で他にやっていることは無茶苦茶であるし、梅村みずほ議員は維新を追われるように辞めると参政党に鞍替えして議員に返り咲きした。

 ただ、小泉進次郎は親の組織があるから受け継いで当選できるけれど、梅村みずほ議員はあんなに顰蹙を買っていても、そこが良いと積極的に投票した人たちがいるのだ。その中には弁護士もいて、彼女に投票したと公言する人もいる。もともと弁護士の人権意識なんて所詮その程度ではある。

 けれど、それらの事情を割り引いても深刻な日本の民度の低さである。これが政治に反映している。

 
 
 

更新日:8月12日

 都議会議員選挙の結果で良かったのは維新が全滅したこと。

 これはよく言われることだが、その落選したうちの一人がとんでもないことをテレビで言っていたので、ほんとうに落選して良かった。

 とくにひどいのが、都営住宅を売り飛ばして金にするという異常な発想であった。地価が上がったら住民を追い出して売れば儲かるなんていうのは地上げ屋であって政策ではない。土地の利用価値が上がると、それにつれて地価も上がるけれど、それは商業利用の価値が上がるからで、そうなると平均的な収入の人が住めなくなり、労働力が不足するなどで都市が機能しなくなってしまうから、この対策として都営住宅を各地に建設してきた。これを維新の人は全く解ってない。


ree

 その無知のうえで維新の人は何を言ったか。

 地価の高い場所に、普通の所得の人を住まわせるのは逆に不平等であり、地価の高いところには金持ちが住み、地価が安いところには貧乏人が住む、というのが当たり前だと言う。

 そんなのは差別だと他の党の人たちから指摘されても、地価の高い所に平均所得程度の人を住めるようにしてやる方が差別だ、などと無茶苦茶なことを言っていた。

 これは都市政策について何も知らないからだ。こんな発想は維新の人に独特である。


 都市政策の土地を投機の対象にするのは公的機関のすることではない。

 こんなことは、自民党も参政党も日本保守党も言わない。維新の独特な発想だ。現に維新が幅を効かせている大坂では、公的財産が目先のことだけでダンピングのようにされて、街が荒れ放題である。

 また、民間でも地上げ屋というのは、あまりカタギとは言えない人のやることがある。

 かつて日本会議を追及した菅野完という人が「なぜ維新が悪いのかというと、右派だからではなくヤンキーだから」と言っていたが、他でも「維新の会は大坂ヤクザ党だ」と言われてきた。不動産業界はタクシー業界と共に、昔は暴力団が関与している会社がよくあった。それが健全化・近代化の努力でまともになったけれど、完全に駆逐されたわけではない。


 そして維新というヤクザな発想で政治に食い込む暴力団的な政治団体が現れた。

 よく、松井という人は見るからにその筋の人という人相だと言われたが、橋下と吉村の二人は弁護士として風俗とか金融とかその筋の関与が必ずある業界のために法の抜け道を指南する仕事をしてきた人たちで、それだけならともかく、言うことやることの発想が完全に公共という概念が無くて実にヤクザっぽい。 

 これを吉本興業という芸能界でヤクザっぽい体質でしられる会社が宣伝で提携している。そして大坂ではまだ勢力を保っているが、東京では全滅ということだから、まだ東京都民のほうがヤクザっぽさを忌避しているということだろう。

 

 
 
 

 TBSの安住紳一郎アナウンサーが発言した。

 「やっぱり、許しがたいのは湾岸に建てた高層マンションだよね。私が都知事になったら、あれ全部解体しますよ。住んでる人に悪いけど全部取壊しちゃう。風の通り道をつくりましょうね」

 たしかに、湾岸ビル街がなくなれば、海からの風がまた通って涼しくなる。


 安住アナウンサーを都知事に、という待望論まで出た。

 ちゃんと気づくべきところに気づいて、それを都知事になったら解決すると発言したのだから。湾岸部の都有地である晴海フラッグや築地市場跡にマンションなどの高層ビルを建設しまくって東京都の超ヒートアイランド現象を引き起こしたのは小池百合子都知事である。

 これだけではない。


ree

 この異常な猛暑をさらに酷くしている小池百合子都知事。

 今も、神宮外苑では超高層ビルなどを建てるたる樹木の伐採が行われている。都市の樹木は強い日差しを遮るほか騒音の吸収もしている。気温が30度を超えると植物にとって暑すぎである。28度くらいがちょうどよいらしい。それで植物はエアコンと同じように内部の循環により周囲の気温を下げている。それで建物の陰より木陰は涼しい。ただ日陰を作っているだけではないのだ。

 だから世界各国の都市では並木を重用している。それなのに、東京は、ただでさえ足りない樹木をさらに伐採している。


 三井不動産や伊藤忠は小池百合子都知事のおかげで大儲け。

 これは都有地と都の緑の共有財産を都民から奪ってのことだ。これで都民は異常な暑さの中で直射日光を浴びながら歩くはめになった。

 しかし一部の大企業を大儲けさせている小池百合子都知事は、大企業から悦ばれ、後ろ盾となってもらえる。だから、公約を何も実現していないのに再選できるのだ。

 この暑さに苦しむ都民は、小池百合子都知事を辞めさせるべきである。

 

 

 
 
 
  • twitter

©2020 by 井上靜。Wix.com で作成されました。

bottom of page