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​炬火 Die Fackel 

更新日:10月27日

 小野田紀美が言った。「スパイ防止法に反対する人ってスパイじゃないんですか」

 これにネトウヨが賛同しているのはしょうがない。大体ネトウヨは馬鹿だから。そもそもは、単にネットの右翼という意味だった言葉が、無知でバカなことばかり言う人がいっぱいだからバカな奴らという意味を含んだ言葉に転化したのだ。ネットでグダグダ言うしかない右翼かぶれということもあって。それを、この件で自ら証明した。


 しかし政治家が馬鹿では困る。

 「スパイ防止法はスパイを防止する法律だから反対するのはスパイ」というのは「治安維持法に反対する人は治安を乱したいからだ」と同じこと。そもそも、どんな法律も、題目や建前は必ず正しい。問題は、その具体的な運用がどうなるか。これは法律の基礎である。

 それが解らない無知な人がいるのも現実だけど、ネットでグダグダ言う右翼かぶれどころか、法律を作るのが仕事である政治家が、法律の基礎を解っていない。この国の破滅的な実態が表れている。


 イヴモンタン主演、コスタガブラス監督の『告白』は、チェコで実際にあった事件が基。

 ナチなどの外敵と勇敢に戦った英雄で愛国者の政治家が、彼を失脚させようとする政権内の者に陥れられ「西側のスパイ」だと告白するよう強要され、拒否したら拷問される。昔からスパイの追及とはこんな調子だった。


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 かつて日本の治安維持法でも、まるで関係ない人が疑いをかけられて人生が狂った人がいた。拷問されて死んだ人も。

 もちろん、具体的にスパイを防止する法律は、既に日本には二桁の数ある。なのに漠然としたスパイ防止を言い出したのは統一協会の悪だくみだった。具体性がなく漠然としていれば乱用して弾圧できるから。

 これらは周知のこと。


 そうした政治的な問題の他に、立法府で働く国会議員が法律の基礎すら知らないことの方にこそ、むしろ暗澹たる気持ちにさせられる。馬鹿でも務まる国会議員どころか、馬鹿ほど政権内に入っていられるのだから。  

 
 
 

更新日:10月8日

 辻元清美の「祝意」が批判されている。

 高市早苗自民党総裁の誕生にさいして、あの人とは年齢二十代のころからの知り合いだと言って、それが初の女性総理大臣になる予定だから、ということだ。

 かつてテレビで一緒に出て、そのさい高市早苗は論敵であったと辻元清美は言っていた。それが変わったということなのか。また、他の人のことでも辻元清美は知り合いであると言っていて、ただそれだけなのに政治姿勢と関係なく称えたから批判を受けたことがあった。知り合いだなんて、そんなことは関係ないのに。


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 大人の対応をして見せたのだと言う人がいた。

 それを意識してやったのだろう、と。だとしたらとんでもない勘違いである。選挙で対抗候補者だったなら、自分が落選しても当選した人に祝意を表明するものである。それは、自分もそれなりの得票があった場合である。そして、当選おめでとうと言ったうえで、ただし自分にもそれなりの得票があったのだから、自分の政策を支持した有権者のことも考えて職務に当たるよう頼むのだ。だからこれは首長のことで、議員ではやらない。

 この点で、辻元清美が自民党員で総裁選挙に立候補していたのなら、当選した高市早苗に祝意を言う意味があるけれど、そうではないのだから言う意味がない。


 また、生まれたのとは違う。

 かつて共産党の不破議長が、皇族で赤ん坊が産まれたことに祝意を述べたが、これは生命の誕生だから何処の誰でも喜ばしいことに変わりはなく、地位に就いたのとは違うからおめでとうございますと言ったのだと説明していた。

 逆に死んだ場合の弔意についても同じことが言える。皇族でも、安倍晋三もと首相が死んだことでも、これは人としてのことだから、政治的に相容れなくても弔意は普通のことである。それを国葬など政治的に利用するから、そこは批判する。


 けれど高市早苗が自民党総裁に当選したのは政治的地位を得たことである。

 それに対して政治的に相容れない者が祝意は不適切である。ヒットラーだって死んだら弔意くらいはあるけれど、ナチス党の総統に就任したのでお祝いを言うだろうか。しかもユダヤ人など敵対的な立場の者が。

 だから、大人としての礼儀などは全然、関係が無い。いったい立憲党の辻元清美は何を考えているのか。昔からの知り合いが出世したことを祝すというのは、自分も同類と思っているからだろう。意見は違っても、一緒にテレビに出ていたのが揃って永田町センセイになった、エラクなった、という想いを共有しているという心情の告白である。なんて小せえ心情だろうか。


 立憲党の野田代表も同様に祝意だった。

 そもそも自民党総裁さらに総理大臣というのは祝意の対象ではない。就任してから大変な仕事があるのだから。それを出世と思っているから祝意という発想になる。そして、そんな総理大臣に対して野党として対決することがたくさんあることを忘れているのでなければ、祝意なんてあり得ない。

 つまり立憲党は自民党と対決する意思が無いのだ。出世したからお祝いというのは、馴合ってないと出来ないことだ。もちろん野田は自民党と相容れないことはなく、ほとんど自民党の亜流である。そんな人ばかり代表者にするから立憲党は支持者が減っている。

 そして辻元清美も変節したのだろう。政治家になったのは信念からのはずだったが、そうではなく出世のための手段だった。いつからのことだろうか。政界入りを誘った土井たか子に代わった福島瑞穂とうまくいかず社民党に後ろ足で砂かけるように出てからのように見える。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 10月5日
  • 読了時間: 3分

 高市早苗が自民党の総裁になった。

 小泉進次郎と決戦投票の結果で僅差だったが、これを「馬鹿と鹿」の争いだと言って皮肉った人がいる。親の七光りでボンクラ息子まる出しの小泉進次郎、奈良の鹿を外国人が虐待したと嘘ついて排外主義と憎悪を煽った高市早苗、という意味である。

 他にも高市早苗は排外主義のデマゴーグや、気に入らない報道を弾圧すべきと公言するファシストである。さらに小池百合子と同様に、外国で活躍したという虚飾の経歴も問題になっている。


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 小池百合子といえぱ防衛相になったとき自衛隊は心配していた。

 これは自衛官たちが本当に危惧して言っていたことで、女性が権力を持つと戦争をしたがるから、下らないことで戦争になる恐れが指摘されてのことだ。歴史上、イギリスのサッチャー首相など、男勝りをアピールしたり女性に特有の狂暴性を発揮したりで戦争を始めた例があるからだ。

 それが小池百合子防衛相の時はキッカケがなかったから杞憂に終わった。そして今は都知事として暴虐をふるっている。ここまでひどい都知事は過去に居なかった。


 そして高市早苗が首相になったら戦争を始めるだろう。

 そう心配している声が、既に自衛隊にあるということだ。もともと日本は、どこの外国と戦争しても勝てないが、今のように国力が衰退した状態の日本ではなおさらである。

 このあたりを、どんなタカ派の政治家でも考慮するが、女性だと考慮しないものだ。特に高市早苗の過去の言動からすると、かなりひどいことになるだろう。

 

 しかも、高市早苗は裏金議員に推されていた。

 だから、あれだけ問題になった裏金議員を、首相になったら内閣に登用する意向である。それでは増々、自民党は選挙で投票してもらえなくなる。しかし、これまでの高市早苗の発想からすると、そういう問題が騒がれないよう、報道や言論を弾圧することで解決しようとするはずだ。そういう発言を高市早苗は度々、堂々としてきたことは周知のとおり。

 だから当然のこと、裏金も戦争も批判や反対をしたら弾圧すればいいと高市早苗は考えているはずだ。


 もともと、初の女性と言われる人は、ろくなものではない。

 これは、男社会だから言われることである。だから男社会に取り入ろうとする女性が初となる。そんなものを「前例が無い」とか「ガラスの天井を破った」とか言っているのは愚かである。

 これは、サッチャー首相のことがあって、さらにトランプ大統領を批判しているアメリカ人でもヒラリークリントンよりはマシだと言っていることからも判る。ヒラリークリントンは好戦的で血に飢えているような言動ばかりだから、そんな人が大統領になったら世界大戦になってしまうと心配されていたのだ。

 だから「初の女性」それ自体が危ないのだ。 

 



 

 
 
 
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