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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 10月5日
  • 読了時間: 3分

 高市早苗が自民党の総裁になった。

 小泉進次郎と決戦投票の結果で僅差だったが、これを「馬鹿と鹿」の争いだと言って皮肉った人がいる。親の七光りでボンクラ息子まる出しの小泉進次郎、奈良の鹿を外国人が虐待したと嘘ついて排外主義と憎悪を煽った高市早苗、という意味である。

 他にも高市早苗は排外主義のデマゴーグや、気に入らない報道を弾圧すべきと公言するファシストである。さらに小池百合子と同様に、外国で活躍したという虚飾の経歴も問題になっている。


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 小池百合子といえぱ防衛相になったとき自衛隊は心配していた。

 これは自衛官たちが本当に危惧して言っていたことで、女性が権力を持つと戦争をしたがるから、下らないことで戦争になる恐れが指摘されてのことだ。歴史上、イギリスのサッチャー首相など、男勝りをアピールしたり女性に特有の狂暴性を発揮したりで戦争を始めた例があるからだ。

 それが小池百合子防衛相の時はキッカケがなかったから杞憂に終わった。そして今は都知事として暴虐をふるっている。ここまでひどい都知事は過去に居なかった。


 そして高市早苗が首相になったら戦争を始めるだろう。

 そう心配している声が、既に自衛隊にあるということだ。もともと日本は、どこの外国と戦争しても勝てないが、今のように国力が衰退した状態の日本ではなおさらである。

 このあたりを、どんなタカ派の政治家でも考慮するが、女性だと考慮しないものだ。特に高市早苗の過去の言動からすると、かなりひどいことになるだろう。

 

 しかも、高市早苗は裏金議員に推されていた。

 だから、あれだけ問題になった裏金議員を、首相になったら内閣に登用する意向である。それでは増々、自民党は選挙で投票してもらえなくなる。しかし、これまでの高市早苗の発想からすると、そういう問題が騒がれないよう、報道や言論を弾圧することで解決しようとするはずだ。そういう発言を高市早苗は度々、堂々としてきたことは周知のとおり。

 だから当然のこと、裏金も戦争も批判や反対をしたら弾圧すればいいと高市早苗は考えているはずだ。


 もともと、初の女性と言われる人は、ろくなものではない。

 これは、男社会だから言われることである。だから男社会に取り入ろうとする女性が初となる。そんなものを「前例が無い」とか「ガラスの天井を破った」とか言っているのは愚かである。

 これは、サッチャー首相のことがあって、さらにトランプ大統領を批判しているアメリカ人でもヒラリークリントンよりはマシだと言っていることからも判る。ヒラリークリントンは好戦的で血に飢えているような言動ばかりだから、そんな人が大統領になったら世界大戦になってしまうと心配されていたのだ。

 だから「初の女性」それ自体が危ないのだ。 

 



 

 
 
 

 選挙の投票率が低い。

 国民が政治に無関心である。自分の生活に関わることなのに。日本国民は愚かなのか。

 これはマスメディアが誘導した結果だという人たちがいる。学校教育が悪いという人たちもいる。

 ほんとうの原因は憲法である。


 首相が辞任する意向を発表した。

 有権者から辞めるなと言われいても、与党内で降ろされた。次の首相は与党内の勢力争いで決められる。

 首相になりたいと立候補した人達を見ると、自民党は他に居ないのかと言いたくる。なって何がしたいかではなく、次にやりたい人たちが身内にいるという程度のこと。これではローマ法王である。それでも信者でいる人たちは勝手にすればいいけれど、国の代表者がそれと同じでは困る。


 こうして有権者は疎外される。

 これでは選挙の投票率が低くて当たり前だ。こうなる原因は議院内閣制である。日本の特性から必然的に、議院内閣制では政権内の勢力争いで首相が決まり、そこに政策は無い。

 日本に、議院内閣制は向いてないことは現実が証明している。


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 天皇がいるから日本は英国に倣った制度にしている。

 その英国だって、最近増々、王制廃止の声が高まっている。日本も天皇制を廃して議院内閣制をやめるべきだ。つまり憲法を1条から変えることになる。

 こうすることで、自民党主流の祖先である薩長の野蛮な土民軍によって拉致され江戸城に監禁されてきた皇族を解放し、同時に国民も歪な制度から解放される。そうなるべきだ。

 
 
 

 石破首相が防衛相だった当時。

 2008年2月19日、海上自衛隊のイージス艦と衝突した漁船が沈没し、船長の吉清治夫さんと長男の哲大さんが死亡する事故があった。

 このあと石破氏は毎夏のお盆に線香をあげに訪問している。最初は不信感を持っていた遺族も、石破氏の誠意を受け容れ、一緒にバーベキューをしたりと交流が始まった。

 このように、もともと石破氏はタカ派の政治家だが、自衛隊が国民から不信を持たれないよう誠心誠意の努力をしてもいるので、そこは高く評価されてきた。


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 ところが、こんな石破氏を非難する人達もいる。

 このようなことを防衛相がすると、自衛隊の非を認めたことになってしまう、というわけだ。非があるのは誰かとは別に、国民を守るべき自衛隊が国民を殺めてしまったことを何より重く見て、責任者として遺族にお悔やみを言いに行ったのだが、このことを「部下を守らない」と非難する。

 こういう発想は自衛隊に根強いが、もちろん警察や検察といった司法など他の公的機関にもある。排他的組織の特徴である。司法では、裁判所ももちろん、在野の弁護士会でも同じである。メンツとかコケンとかにかかわるという発想もあるし、そうではなく自分らは偉いから間違わないという妄想に囚われていたりもする。

 これを皮肉って「謝ったら死ぬ病」と、誰が最初に言ったかは不明だが、よく言われているのは周知のとおり。


 自衛隊の場合は、もう一つある。

 それは自信が無いからだ。前にここで、平和憲法に守られている最たるものは自衛隊の体面であり、これは皮肉ではない、と述べた。憲法の制約があるので出来ないと言うのは、自衛隊の不満ではなく、おかげで恥をかかずに済んでいる、というのが正直なところである。それくらい、能力に難があるから、制約がなくなったからやれと言われたら困ってしまう。やれば必ず失敗するから。これは予算が多くても金をかける点が外れているからで、組織の構造に欠陥がある証左である。

 だから今の時点でも、やって失敗している。


 それで失敗を反省し向上できるわけでもない。

 その能力も意欲も不足しているし、それ以前に失敗が多すぎて、それをちょっとでも認めたら失敗ばかりである実態が露呈してしまう。

 だから隠蔽したり居直ったりするのだ。そうでもしないと自己崩壊してしまう。このことは防衛医大の低水準にも表れている。全国の国立大で最低最悪の国立病院という評価は昔からだが、そこから脱することができない。自衛隊には、優秀な人材が集まらず、たまに優秀な人がいても組織内でスポイルされる。これにより「謝ったら死ぬ病」になる。

 それで、石破防衛相の姿勢は立派なはずなのに、それでは困るから非難する人たちがいるのである。 

 
 
 
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